昨日、金縛りにあった。
びゅうびゅうと、体の周りを風が吹いているようだった。声がでなかった。
疲れているんだと思う。


3日前の夜、1週間ぶりにこの街に戻ってきたけど、なんだか知らない街に来たような気がした。帰り道はくるりを聞いていた。

くるりやゴーイングを聞くと紛れる。

2日前、1週間ぶりに仕事に行ったら、のび太くん達に会って。
たいした話なんてしてないのにうれしくて去り際に手を振ってしまいそうになった。
手を振る、なんて、軽々しくできない人達だったのに。

会えて安心してしまった。

安心したことに気づいてしまった。



わたしの体を通り抜けた静かな嵐のつめあとは、まだ深く深く残っている。


あの頃には戻れない。
いつもそうだ。
わかっている。



思えば、おじいちゃんが死んでから15年間、近しい人は誰も亡くなっていなかった。体のあちこちが悪かったり、何度か入院とかあったりしたけど、それでもわたしの親族たちは無事だった。

守られていた。
苦しいときもたくさんあったけど、守られていたし、守っていたんだ。


あと何回わたしたちは笑って手を握り合えるのだろうか。



さみしくても
これでよかったのだと思えるような
お別れがしたい。

いつもそうありたい。