おかあさんに電話はしないつもりだったのに、かかってきたから思わず取ってしまった。

相変わらずわたしはおかあさんにしか弱音を吐けないばかものだ。

毅然と振る舞うこともできずに、話しながら結局涙声になって、慌てて謝って電話を切った。


過去は捨てたつもりだった。
今日は未来まで捨てようと思った。
もう何もいらないやって思った。


きらきら光る未来を形にしたような、スカイツリーがひどくうらめしくなった。

いつか展望台に行ける日がくるだろうか。


スカイツリーがオープンした日、今日、なんで泣いてたのかなんて、いつか忘れてしまえたらいい。



ばかだな。

毎日ほんとに、ばかだ。