わたしは21歳で就職したんだ。
年中無休の病院や施設が仕事場だったから、休みも勤務時間も不規則な毎日。
お星様が出ているうちに出勤して、その日のお日さまに会えずに夜になってから家に帰る。そんな忙しい日々もあったっけな。
そんな中で誕生日は、ほんとうに自分のためのものだった。不規則な毎日で、唯一休みを指定できたのが1ヶ月に3日間くらいあったから、誕生日だけはいつもお休みをもらっていた。
22歳の誕生日は箱根温泉に初めて行った。ロマンスカーも、焼きたてのお煎餅も、露天風呂も、星の王子様ミュージアムも、まるごとぜんぶ楽しかった。なにもかも新鮮だった。
23歳は残念ながらお休みが取れなかったけど、職場の優しいお姉さんがお昼休みに抜け出してケーキを買ってきてくれてちょっと泣いた。次の日は幼なじみと遊んだ。なぜか初めて漫画喫茶に行った。その時好きだったバンドのライブにも行った。スタバのケーキが、やたらおいしかった。パスタも作ってもらったっけな、びっくりするくらいおいしかったんだよ。
24歳は、生まれてから初めて過ごすひとりきりの誕生日だった。
転勤して見知らぬ土地に引っ越してきたばかりだった頃。
ほんとうに何もかも嫌で捨てたくて、頭を冷やそうと思って誰にも声をかけなかった。続けていたブログも辞めた。
市内のプラネタリウムに1人でふらりと出かけて星を見た。泣いたなぁ。
せめて自分くらいは、自分の誕生日を祝おうと思って、お徳用の5個くらい入ったケーキを買って、野菜をたくさん買って、部屋に戻って鍋を作って食べた。
ケーキもでたらめに全種類つついて、食べたいとこだけ食べた。
高い入浴剤を買ってお風呂に入った。
お母さんから電話だけきたんだっけかな、いや、自分からかけたんだっけかな、なんか誕生日なのにわんわん泣いて電話した気がする。
今思うとバカだったなと思う。
25歳は、幼なじみに遊んでもらった。
もう1人で過ごすのはやめようと思ったから。
その頃は次の会社で働いてた。10年ぶりに浅草に行った。なんで浅草なのか、特に理由はなかった。近かったからかな。
浅草寺でおみくじを引いたら、誕生日なのに「凶」を引いた。生まれて初めて引いた。笑った。かなしくはなかった、だから笑えた。
浅草のあとは神楽坂やら馬喰町やら新宿やら、行きたいカフェやおもしろそうなお店や展示を見て回った。楽しかった。あんなに東京をぐるぐる歩くのって、意外としないものね。
26歳は、東京タワー。
上まで昇ったことがなかったし、お誕生日に行くと、いろいろお得なんだよ。
あとは、あきちゃんのまねっこ。
展望台から見たら東京はとても小さかった。でもびかびかびかびか光って太陽がまぶしかった。
こんなに小さい街よりもわたしは小さくて、こんなに高いところにいてもわたしは太陽に届かないのだと、身に染みた。
11月なのに暑かった。
大好きなともだちと映画も観た。わたしたちの青春を色付けた漫画が映画になっていたから。世間の評判はイマイチだったみたいだけど、わたしはその映画が好きになった。忘れてたことを思い出せそうな気がしたから。
1年なんて、なんてあっという間なのだろう。
この1年間でわたしはどれだけ老いて、どれだけこどもに戻ったのだろう。
発作を起こして会社を休んだり、その会社を辞めたり、おかあさんが入院したり、地震が起きたり、一時期本当に無職になったりした。派遣で働いて、バイトで働いて、実家に寄生してたら11月になった。
もっと働きたいと思ったけど、倒れたり風邪ひいたり倒れかけたりして体調があまりよくないから勇気が出ない。
一人暮らししながら今までがむしゃらに働いて生きてきたツケが回ってきたのかな。
それとも単なる老化なのかな(笑)、なんだかもうわかんないや。
うまくいかなかったことは、すべて「仕方ない」で済ませていた。
そう思うことしかできなかった。
なんで震災なんか起きたの?って、何回つぶやいたってどうにもならないのと同じように、どうにかなったことも、どうにもならないことにしたかった。
わたしはそんな自分を変えたいよ。
諦めたくないんだ。
わたしを大切にしてくれる家族や、
つらいときに呼んだり呼ばれたりしあえる愛しいともだち、
そして大好きなきみ、
まだ見ぬ太陽。
そのひとりひとりと、わたしはもっと笑顔で一緒にいたいんだ。
もう一度、生き直したい。再生したいよ。
生まれた日に、もう一度、生まれられたらいいのにな。
誕生日まで、あと3日だ。
ねえ、どう生きる?
年中無休の病院や施設が仕事場だったから、休みも勤務時間も不規則な毎日。
お星様が出ているうちに出勤して、その日のお日さまに会えずに夜になってから家に帰る。そんな忙しい日々もあったっけな。
そんな中で誕生日は、ほんとうに自分のためのものだった。不規則な毎日で、唯一休みを指定できたのが1ヶ月に3日間くらいあったから、誕生日だけはいつもお休みをもらっていた。
22歳の誕生日は箱根温泉に初めて行った。ロマンスカーも、焼きたてのお煎餅も、露天風呂も、星の王子様ミュージアムも、まるごとぜんぶ楽しかった。なにもかも新鮮だった。
23歳は残念ながらお休みが取れなかったけど、職場の優しいお姉さんがお昼休みに抜け出してケーキを買ってきてくれてちょっと泣いた。次の日は幼なじみと遊んだ。なぜか初めて漫画喫茶に行った。その時好きだったバンドのライブにも行った。スタバのケーキが、やたらおいしかった。パスタも作ってもらったっけな、びっくりするくらいおいしかったんだよ。
24歳は、生まれてから初めて過ごすひとりきりの誕生日だった。
転勤して見知らぬ土地に引っ越してきたばかりだった頃。
ほんとうに何もかも嫌で捨てたくて、頭を冷やそうと思って誰にも声をかけなかった。続けていたブログも辞めた。
市内のプラネタリウムに1人でふらりと出かけて星を見た。泣いたなぁ。
せめて自分くらいは、自分の誕生日を祝おうと思って、お徳用の5個くらい入ったケーキを買って、野菜をたくさん買って、部屋に戻って鍋を作って食べた。
ケーキもでたらめに全種類つついて、食べたいとこだけ食べた。
高い入浴剤を買ってお風呂に入った。
お母さんから電話だけきたんだっけかな、いや、自分からかけたんだっけかな、なんか誕生日なのにわんわん泣いて電話した気がする。
今思うとバカだったなと思う。
25歳は、幼なじみに遊んでもらった。
もう1人で過ごすのはやめようと思ったから。
その頃は次の会社で働いてた。10年ぶりに浅草に行った。なんで浅草なのか、特に理由はなかった。近かったからかな。
浅草寺でおみくじを引いたら、誕生日なのに「凶」を引いた。生まれて初めて引いた。笑った。かなしくはなかった、だから笑えた。
浅草のあとは神楽坂やら馬喰町やら新宿やら、行きたいカフェやおもしろそうなお店や展示を見て回った。楽しかった。あんなに東京をぐるぐる歩くのって、意外としないものね。
26歳は、東京タワー。
上まで昇ったことがなかったし、お誕生日に行くと、いろいろお得なんだよ。
あとは、あきちゃんのまねっこ。
展望台から見たら東京はとても小さかった。でもびかびかびかびか光って太陽がまぶしかった。
こんなに小さい街よりもわたしは小さくて、こんなに高いところにいてもわたしは太陽に届かないのだと、身に染みた。
11月なのに暑かった。
大好きなともだちと映画も観た。わたしたちの青春を色付けた漫画が映画になっていたから。世間の評判はイマイチだったみたいだけど、わたしはその映画が好きになった。忘れてたことを思い出せそうな気がしたから。
1年なんて、なんてあっという間なのだろう。
この1年間でわたしはどれだけ老いて、どれだけこどもに戻ったのだろう。
発作を起こして会社を休んだり、その会社を辞めたり、おかあさんが入院したり、地震が起きたり、一時期本当に無職になったりした。派遣で働いて、バイトで働いて、実家に寄生してたら11月になった。
もっと働きたいと思ったけど、倒れたり風邪ひいたり倒れかけたりして体調があまりよくないから勇気が出ない。
一人暮らししながら今までがむしゃらに働いて生きてきたツケが回ってきたのかな。
それとも単なる老化なのかな(笑)、なんだかもうわかんないや。
うまくいかなかったことは、すべて「仕方ない」で済ませていた。
そう思うことしかできなかった。
なんで震災なんか起きたの?って、何回つぶやいたってどうにもならないのと同じように、どうにかなったことも、どうにもならないことにしたかった。
わたしはそんな自分を変えたいよ。
諦めたくないんだ。
わたしを大切にしてくれる家族や、
つらいときに呼んだり呼ばれたりしあえる愛しいともだち、
そして大好きなきみ、
まだ見ぬ太陽。
そのひとりひとりと、わたしはもっと笑顔で一緒にいたいんだ。
もう一度、生き直したい。再生したいよ。
生まれた日に、もう一度、生まれられたらいいのにな。
誕生日まで、あと3日だ。
ねえ、どう生きる?