わたしのいる世界にはいい人ばかりいないけど、わるい人ばかりもいなくて。

少なくとも、最近働き始めたコンビニのお客さんはみんな、どこかしらいい人なんだと思う。

朝働いてると、やっぱり出勤前やら登校前の人が多くて。
「なんちゃらかんちゃらのタバコ1つ」
とか、人の顔も見ずに、聞き取りづらい声でタバコの番号も言わずに買いにくる人もいれば。

「120番のタバコ1つください」って丁寧に言って、会計してお釣り渡すと、「ありがとう」って言って去って行く人もいる。

もちろん、朝だからみんな急いでいるし、寝ぼけていたりするのかもしれないけど。

でもこういうささいな態度が、ちょっぴりうれしかったりちょっぴりかなしかったり、わたしの心を動かしていく。

わたしは非喫煙者だからタバコの銘柄には疎い。
毎日覚えようとするけど100個以上あるんだもん、なかなか覚えられないんだ。しかも同じようなパッケージで、ライトとかマイルドとか何種類もあるじゃん。英語も読めないし(笑)。

職業柄、早く覚えなきゃいけないことだけど、タバコを探して手間どってても、穏やかに待っててくれる人にはやっぱり救われる。

店員だからわかってて当たり前、とかじゃない。
お客さんだからわかってもらえて当たり前、とかじゃないと思うんだ。

それはわたしがユニフォームをぬいで、自分がお客さんという立場に変わっても同じこと。

「人間」だから当たり前に「人間」を気遣うの。

人の間で生きるニンゲンだから、当たり前に人を気遣うの。

「ありがとう」なんて言ってくれなくてもいいから。
少しだけ微笑んでくれたらうれしいな。

1日のうちの3分にも満たないようなレジでの関わりで、わたしはあなたに何を残せるのでしょうか。