高校生ぐらいの時に、ジェフリーアーチャーの小説を読んで余りにも感動したからなんです。

かいつまんで話すと、ポーランドにヨーロッパを席巻するようなユダヤ人の財閥(多分ロスチャイルド家がモデル)があって、そこに二人の兄弟がいるんだけど、ナチスが侵攻してきて、兄貴は、弟にナチスは、財産を全て渡せと脅迫しているが、アメリカに財産を移しているから、アメリカに行かなきゃそれをナチスに渡せないとナチスに申し出る。

だが、ナチスは、もちろん信用しない、それで弟に頼んで人質になってもらう約束をする。
必ず、救い出すことを約束して、取り敢えずアメリカに出国する。
その代わりに、戦争が終わったら、財閥の財産を半分に分ける念書を書いて渡して。。

ところが、兄はヨーロッパには助けに戻らず。
弟は、ゲットーに送られて虐殺されてしまう。

戦後、兄は、アメリカで残った財産を元手に再び大財閥を築くのです。

実は、弟には、男の子がいて、生きる希望を喪った父親から離れてナチスから逃亡してソビエトで死にもの狂いをしながらも、なんとか生き延びてアメリカに渡る。

この子が復讐の鬼となり、アメリカで大成功を治め、叔父とその後継者の子供と闘うのだが、
最期に、相手方が念書のもう一方を彼に渡すのだが、渡したあとに相手が自殺してしまったと思う。

財閥の半分の財産を手に入れた彼だが、恋人の前で、この念書にライターで火を点けてしまう。
復讐という愚かな事でいとこの命を殺めてしまった。

そのことに対する後悔と、復讐を終えて大切なものに気がついたのか、財閥を二分する念書を焼き捨てる事により復讐という呪縛から解き離れて、本当に必要な彼女の愛を選んだという話です。

もう三十年も前に読んだので題名も忘れてしまいました。

でも、心に残った小説ですね。

その頃から、どんな迫害を受けても、歯にダイヤモンドを仕込んで、高価な絵画を身体に巻きつけて世界中に逃げて散らばっても必ず頭角を表すユダヤ人の生き方に共感して、泥棒でも奪えない、頭の中に財産を蓄えること、つまり、魚を釣ることさえ覚えればどこでも魚を釣れる。

魚を与えれるだけじゃ、魚が無くなったらそれで終わりですもんね。

そして、いつでもどこでも行ける身軽さを備えるために自分の家は持たない、投資用に賃貸するものは別。と決めてます。

だから引越しする時にすぐに捨てられるものしか買わないってのがあるので、ほとんど安物の家電ばっかですね。

いつでもカバン一つで、世界中のどこでも行けるように。

下に動画を貼っているのですが、高校生の当時からデビッドフォスターのファンで最初は、エアプレイという歴史に残るバンドをやっていて、バックで演奏するのは、TOTOとかだったりしてました。今やセリーヌディオンとかに楽曲を提供する超大物です。

彼も名前が示すように、ダビデ=ディビッド でユダヤ人です。
ユダヤ人いや正式には、ユダヤ教徒は、キリスト教徒に迫害されていて土地所有を許されなかったために、金融業、商業、医者、学者、音楽家などの頭で稼がざる得なかった。
頭を鍛えなければ命をも危なかったりします。

こんな不安定な時代だからこそ、動乱の中で生き延びてきたユダヤ教徒から教わる事も多いと思います。