ヤフー・トピックスの作り方 | はぴねすどあーず ~ココからスッキリ!~

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として日々の想い、感じたこと、勉強したことを書いていきます。

今回の本はこちら
ヤフー・トピックスの作り方 (光文社新書)/奥村倫弘

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圧倒的な観覧数を誇るヤフー
そのヤフーJAPANのトップページにある「トピックス」
今回のこの本はそのトピックスがどの様に作られているのかというもの
決してヤフートピックスに載る方法などのノウハウ等ではありませんのであしからず

月間で、観覧数(PV:ページビュー)45億
    訪問者数(UU:ユニークユーザー)6970万
ここまで大きいポータルサイトは恐らくそうないでしょう

様々なトピックスが24時間365日上がってきます。


まず選ばれるのが、新聞の一面に取り上げられるようなニュース
「首相が辞任表明 麻生氏後任か」「米証券リーマンが経営破たん」
このような話題や、
「コボちゃん 連載27年目で兄に」「常盤貴子、長塚圭史と結婚へ」

さて、皆さんお気づきでしょうか?

PC版の見出しは殆どが13文字相当で構成されています。
携帯版は画面が小さいので11文字ですが・・・


では、なぜ13文字なのでしょうか?
これは
「一度に知覚される範囲は、9~13文字」という知見があったからだそうです
現在他のポータルサイトでも、
トピックスは13~15文字と、誰が標準化したわけでもないですが
暗黙の了解的になっているようです。

この13文字は大きなメリットがあります。
それは、
余計な情報がそぎ落とされ、何が重要な情報なのか明確になることです。
さらに、このトピックスはコピーライティングとは違い、
いかに読者をひきつける言葉を織り込むかより、
いかに事実を伝える言葉を織り込むかということです

さて、このトピックス
どの様なニュースで構成されているのでしょうか?

トピックスを作っている伊藤さんが面白いことを言っています。
「トピックスは詰め将棋のようなものだ」
硬いニュースばかりが良いかというとそうでもありません。

実際に、セルビア共和国のコソボ自治州が、独立宣言をしたというニュースがありました。
このニュースは国際的に一つの節目となるニュースで
全国紙は一面で5段を使うなど大きく取り上げていました。
ヤフー・トピックスでももちろん取り上げました。
しかし、この日のヤフー・トピックスで一番読まれた記事は
「東芝撤退 HD機を買った人は?」で、次に「また中田に屈辱 岡田監督激怒」でした。

このように、硬いニュースばかりが読まれるわけではなく
時には息抜きもあることで程よいバランスが取れる様です。


そして、
「ヤフートピックスに必ず載る方法はない」との事です。
公平を期すために、金を詰まれてもコネクションがあっても関係ないということです。
しかし、「どのような情報がトピックスに載るのか」
これは、月並みな答えになりますが
「読者が求める商品やサービスに加え、企業が得意とする分野に関する知識やノウハウなど」
だそうです。


さて、長くなりましたが

この本のいいところ!
①電車などの広告も見出しは意外と15文字以内で構成されていることがわかった。
②実際に見出しを自分が作るときにも事実を伝え、コピーライティングとの違いを考えること
③へえ~という事が多い

トピックスとはなんぞや?ニュースとは何が違うの?
どんなことが載っているの?
などの疑問をお持ちの方にお勧めです。

にこ