こんばんは!かなり久々ですね。更新したいと思ってたんですが、なかなかモチベが上がらないものでして(汗) と、そんなことを言ってる間に、2015-16しーずんの欧州主要リーグも続々と閉幕を迎えております。プレミアリーグも、5月15日にマンチェスターユナイテッド対ボーンマス(※)のカードを除いて無事閉幕を迎えました。
我らがスパーズは、19勝13分6敗 の3位でシーズンを終えました。昨季の5位から2つ順位を上げ、見事来季の欧州チャンピオンズリーグ(以下CL)の出場権を獲得しました。しかも、3位なので本選からの出場となります。まずは、CL出場という最低限の目標を達成できたことに安堵するとともに、6季ぶりにCLの舞台に戻れる喜びをかみしめたいと思います。
今季をざっと振り返りますと、いきなり開幕戦でマンチェスター・ユナイテッドとアウェーで激突。しかも、なんとプレミアのオープニングゲームというおまけ付きで。試合は前半22分にウォーカーが痛恨のオウンゴールを献上し、これが決勝点となって0-1で敗戦。その後ストーク、レスター、エバートンと3試合連続でドローとなり、開幕4試合でわずか勝ち点1しか挙げられない非常に苦しいスタートとなってしまいました。ストーク戦では2点のリードを守れずに、レスター戦では先制してすぐに追いつかれるという非常にもったいない試合でした。しかし、5節のサンダーランド戦で初勝利を挙げると、そこから調子を上げていきました。その間、マンチェスター・シティを4-1、初昇格のボーンマスを5-1で粉砕する試合もあり、結局2戦目から16節のニューカッスル戦で敗れるまで14試合無敗という形になりました。年明けも好調を維持し、22節のサンダーランド戦から27節のスウォンジー戦まで6連勝を記録、開幕戦のリベンジマッチとなった第33節のマンチェスター・ユナイテッド戦では3-0と見事リベンジに成功。本拠地ホワイトハートレーンではこの試合実に15年ぶりの勝利を手にしました。3月以降はレスターと優勝を争い、つかず離れずの勝ち点差で2位につけていましたが、35節のWBA戦で引き分けて以降、失速。続くチェルシー戦では2点を先行しながら後半チェルシーの圧力の前に屈してリードを守れず、結局2-2のドローに終わり、26年ぶりのスタンフォードブリッジでの勝利を逃しました。この試合を持って、レスターのプレミアリーグ初優勝が決まりました。レスターの優勝に関しては、今季降格候補にも挙げられさらに総年俸も下から数えたほうが早い中での快挙なので、素直に敬意を評したいと思いますし、この素晴らしいチームと終盤まで優勝を争えたことを誇りに思います。しかし、レスターの優勝決定で完全に気持ちが切れたのか、続くサウサンプトン戦では1-2で逆転負け。ホーム最終戦で非常に残念な試合となってしまいました。最終節は既に降格が決まっていたニューカッスル戦でしたが、前半だけで2点を失うと、後半も相手のペースは変わらず。途中で相手に退場者が出たものの、その後点を取るどころか逆に3失点。結局、来季から2部で戦うチームを相手に1-5の惨敗となってしまいました。その結果、2位を狙えたはずであろう順位も長らく下に見ていたはずのアーセナルよりも下の3位という結果になってしまいました。今季はプレミアが全体的に低調な中で、最後まで素晴らしいサッカーを披露してくれましたが、最後の最後に失速するという残念な形となってしまいました。CLに出れるという喜びよりも、最後に失速してしまった悔しさの方が、今は大きいです。ブログを書くかも、迷いましたが、これ以上放置するわけには行かないという使命感から今回はかかせていただきます。
今季の収穫ですが、何より守備が安定したことでしょう。昨季を振り返るブログ(http://ameblo.jp/hotspurjp/entry-12032238935.html)の中で、筆者は「失点を減らさない限りCLに出るのは難しい」と指摘していましたが、見事にその課題をクリアしてくれました。トータルでの失点数は38試合で35失点と、昨季の53失点から大幅に改善することができました。ヤン・フェルトンゲン(以下ヤン)と新加入のトビー・アルデルヴァイレルド(長いのでトビーと呼ばせてもらいます)のコンビはアヤックスとベルギーでも一緒であるのでプレミア屈指の安定感と防御力を誇りました。さらに、エリック・ダイアーの中盤コンバート。これが今シーズン一番の発見であり功績だったと思います。そして相変わらずのウーゴ・ロリスの安定感と好セーブ。今シーズンはこれにやっと、足下の技術も僅かながらですが伴ってきました。彼らの活躍により、失点数を減らすことができたと思います。得点も、昨季より多い69点でマンチェスター・シティの71点に次いでリーグ2位。序盤ゴール欠乏症に悩まされたハリー・ケインも終わってみればリーグトップの25得点で見事にイングランド仁選手では1999-2000シーズンのケビン・フィリップス以来16季ぶりとなる得点王に輝きました。また、昨季は3部リーグでプレーしていたデレ・アリが大ブレイク。プレミア1年目でいきなり10ゴールを挙げる大活躍でした。正直筆者、ここまでやるとは思ってませんでした、ごめんなさい。ただ、本当に重要なのは来シーズンで、今度は真価が問われてくると思います。いずれにせよ矛も盾も、今季はプレミア最強と言っても過言ではないでしょう。去年両立できなかった攻守のバランスを、高レベルで保ってくれたからこそ、終盤まで優勝が争えた、そう感じています。
一方、課題も残りました。やはり、先程も述べましたが終盤戦の戦い方です。終盤4試合の成績はは2分2敗。その間だけで10失点と最後の最後で守備が崩壊してしまったのはとても残念です。その前までは25失点とプレミアでも圧倒的な失点の少なさだっただけに、非常にもったいない気分です。優勝が難しくなり、またCLもほぼ決まったことからモチベーションが低下したとも考えられますが、やはり最後までしっかりと戦って欲しかったと一人のファンとしては思うところです。特に最終節ニューカッスル戦では相手が降格が決まっているにも関わらず1-5の惨敗。これはもう言い訳のしようがありません。また、主力が欠けた時の戦い方も終盤戦で見えた新たな課題でしょう。あと勝ち点「1」積んでいれば、宿敵アーセナルを21年ぶりに上回ることもできましたが、それも叶いませんでした(涙)。またWBA戦ではデレ・アリが、チェルシー戦ではデンベレがそれぞれ試合中の暴力行為により後に出場停止となってしまいました。本人達にも勿論チームを混乱に陥れたことを反省して欲しいですが、やはり主力が欠けてサッカーの質が変わるようでは正直厳しいです。誰が出ても同じような質を保てないようだと、プレミアならびにCLで勝ち抜くのも大変になってきます。●●がいないと勝てない、というのはCL常連クラブになりたいならばあってはならないことでしょう。また、前述のチェルシー戦ではデンベレ以外にも際どいプレーが多く、両チーム合わせて12枚、スパーズだけでなんと9枚のイエローカードが乱れ飛ぶ試合となってしまいました。退場者が出なかったことが本当に奇跡的です。微かにあった優勝の可能性を信じて空回りしてしまったのか、それとも四半世紀以上勝てていないスタンフォードブリッジ独特の雰囲気に飲まれてしまったのかどうかは本人達の知るところによりますが、思い通りにいかないときの試合運びなんかも、来季への課題なのかなと、私は思いました。あと、やはり若いチームにありがちな精神面の弱さも終盤は目につきました。若いだけに、伸び代はまだまだ十二分にありますから、やはり精神的な強さを身につけて欲しいなと思います。
ただ、最後の最後で画竜点睛を欠いたとは言え、相対的に判断して今季は久々に良いシーズンを送れたのではないかと考えております。ラスト4試合の悔しさを忘れず、そしてそこででた課題をしっかりと噛み締めて、来季の開幕を迎えて欲しいと思います。来年のことを言えば鬼が笑うそうなので、具体的な目標はここでは言いません。が、久々のCL出場。もちろん勝ち進んでくれればいうことはないですが、現段階ではもちろんそれは厳しい。ですが、せっかく出るんですからやはり、「楽しむ」ということをまずは心がけてほしいですし、我々も心がけていきたいと思います。そして、ゆくゆくはCL常連クラブへとなって欲しい。そういう願いを、筆者は持っております。今季飛躍した喜びをかみしめつつも、来季のさらなる飛躍に期待を込めて、今シーズンの振り返りとさせていただきます。ではまた!
※最終節が行われる直前にマンチェスター・ユナイテッドの本拠地オールド・トラッフォード内のトイレから不審物が発見され、爆発物の可能性もあったため試合が中止されたが、その後不審物は爆発物ではないことが確認され、日本時間5月18日28時(現地時間17日20時)に試合が行われる運びとなった