金木町には「笹餅ばあちゃん」と呼ばれ、地元で親しまれてきた方がいます。
驚くのは、笹餅作りを始めたのがご高齢になってからだということ。
笹の採取から、餅を包む笹の準備、そして梱包まで、すべてお一人で続けてこられたそうです。
その丁寧な仕事ぶりが評判を呼び、やがて全国に広まり、NHK番組でも紹介されたほど。
「すぐ売り切れる」と聞いていたので半ばあきらめていたのですが、直売所でなんと“最後のひとパック”に出会えました。
これはもう運命。
パックには笹もちが2つ。値段はひとパックで250円でした。
蓋を開けた瞬間に、ふわっと笹の香ばしい香りが広がります。
笹をそっと剥くと、中から現れるのは小豆色のお餅。
ひと口食べると、甘さは控えめで、もちの風味と笹の香りが見事に調和していて…気がつけば2つともぺろりと完食していました。
笹餅ばあちゃんはすでに現役を引退されたと伺っていますが、この味がこれからも金木町の“郷土の味”として受け継がれていくことを願っています。

