役者仕事でどんなに瘦せ細っても、

大野さんのダンスにかける情熱のオーラが

静かな炎のようにゆらめき立っているようなステージ。

 

 

 

2013年 THE MUSIC DAY

「Endless Game」

 

 

 

この時の大野智さんは、鬼気迫るほど美しく妖艶。

中性的で幻想的な美しさ。

もはや神々しい。

 

 

 

イントロ。

透き通ってしまいそうな横顔。

拝みたくなる。

 

 

 

役作りで極限まで痩せているのに、抜群のダンス。

あの細い身体にちゃんと、踊る筋肉を隠している。

 

 

 

身体にフィットしたボトムスに包まれた肉体美。

脚が長いしきれい!

鍛え抜かれた腰からおしりのしなやかなラインもパーフェクト。

美しい身体が美しく踊る。

 

 

 

「暴れだす瞬間」

前傾した上半身を、脚に横方向の(!)ウェイブを入れながら起こす。

 

 

 

「Answer」

背面越しに一歩踏み出した左足の美しさ。

大野智さんの骨盤の幅と膝上の長さを生かし、

踵をしっかり上げて膝を尖らせる。

見事な脚線美。

 

 

 

「反比例」

中腰を戻しただけで思わず浮く身体。

踊る大野智さんには上への力が働いていて重力から自由だ。

いつも姿勢がスッとして、足元が軽やか。

 

 

 

ある女芸人さんが「Endless Game」を踊る大野さんを

「うまさに隠れて休みがち」と言ったが、

大野智さんの研ぎ澄まされた美しいダンスは、たとえ静止してたって、

とてつもなく脳と筋肉を使っていることだろう。

 

 

 

それに、

大野さんには美しさへのこだわりがある。

 

 

 

Jr.時代の大野さんはすでに、

たとえ大げさに踊れと言われても、

たとえそれが怖い先輩でも、

その振りは「軽くやる方がかっこいい」と、自分の美意識を貫いた。

 

 

 

その音楽への理解と解釈次第では、

必ずしも派手に踊ることがかっこいいとは限らない。

 

 

 

力んでないのに跳ね上がる膝下の躍動感なんて、不思議でしかない。

何度見ても不思議。

 

 

 

「なくしたものと 生まれゆくもの」

響きがすごい。「の」とか気が遠くなるくらい響いてる。