静止の質が高いからこそ、
大野さんの動きは異次元の美しさで輝く。
「JAM」(いざッ、Now Tour!!)より
間奏。
頭で弧を描くゼロ地点で、逆方向に顔をしっかり向けて止まる。
その向きをできるだけ保ち、むしろ強めながら動いていく。
だからより美しくダイナミック。
頭が上がると同時に身体が浮いて
もうつま先。
そして床から離れる。
途中何度も浮きかけながらの高速足踏み。
ピタッと止まる片足立ち。
高速からの時間が止まったような静止。
いったいどんな強い筋力なんだ?!
アップでの強い首の動き。
鋭く振って止まる。
いったいどんな強い筋力なんだ?!
止まり際、流れることも跳ね返ることもなく止まる。
止めの芸術。
背中を向けてもう一度。
一歩踏み出すときにもう一度。
何度も何度でも。
頭のきれいな軌道を止めが際立たせる。