こんなにも強さとエレガントさを兼ね備えたダンスは他にない。
大野智さんのダンスは、
この曲中に生きる「Monster」に
無限の清らかさと魅力を与えている。
24時間TV(2012・8・26)
スーパーヒットメドレー。
「Monster」
大野さんが
手を前に差し伸ばし、
身体を斜めに向けつつ歩いてくるだけで、
どうしてこうも美しいのか。
「君の叫びで僕は目覚める」
端正な横顔の前で
交差していくしなやかな腕。
甘美で艶やかな歌声。
美しい横顔から美しい横顔へ角度を変えながら
天を指してのぼっていく両腕。
どの瞬間も
魅惑のオーラと造形美。
正面を向いたと思ったら
早速誘う人差し指。
その直後のジャンプ。
側面を見せて跳ぶ振付を横から撮っているから
正面が見える珍しいアングル。
これも素敵。
跳び上がるのに
上半身がびくともしない超人ぶり。
右手を前方に差し出したポーズが全く動じない。
脚だけが上半身に吸引されていくよう。
驚き。美し。
踊っている大野さんには美しい形しかない。
下りてからの身のこなしもしなやか。
頭の周りを舞う手の軌道が妖艶。
その間も脚がきれいに伸びてる。
「閉じ込める」後(Monster)で
膝を開いてしゃがむところがミステリアス。
世界観あふれる形。
ここは逆に腕を伸ばしきらず、
曲線を魅せつつ手の平同士を向かい合わせる。
妖艶な花びらのように開いた指からは何か媚薬が出ていそう。
しゃがんだ状態から立ち上がっただけで、
もう自然と身体が浮いて両足の裏が床から離れている不思議。
空中で前後に足を開いて歩き出すのがたまらなくかっこいい。
「僕の記憶が全て消えても」
振りの名作。
リズムと動きの関係がいいし、
大野さんの伸ばす脚、曲げる膝、
つくり出す形が極めて美しい。
そして極限まで滑らかに床を滑りゆく足。
跳びすぎず、
床上1mmをキープしている感じが超人。
そして細身のボトムがより美しさの楽園をうむ。
目を疑うほどの脚のラインの美しさ。