「Rain」
(「ARASHI嵐フェス NATIONAL STADIUM 2012」disc1)から
大野智振付による大野智ソロ。
歌いながらの移動中。
立ちはだかる階段。
段差の高い4段。
上り始める直前、
大野さんの美しい姿勢。
準備に宿る輝き。
広い歩幅と伸びた膝とつま先の角度がつくり出す
うっとりするような脚の形。
一瞬で振り上がる右脚
柔らかくも強く返る足首
素早く静かに2段目をとらえる足の裏
浮き上がった後
つま先まできれいに伸びる左脚は
瞬く間に4段目へ。
次のフロアへ到達した瞬間の全身が
絵にかいたように美しい。
しなやかに伸びた右脚
脇をしめつつ後方に振った左腕
至宝のシルエット。
終始余裕なままで
絶妙な姿勢を保った上半身は
とても急な階段を越えているとは思えない美しさ。
階段を越える一瞬ですら
見る者をうっとりさせるダンサー、大野智。
階段が、ダンスを際立たせる道具と化した。
華麗に軽々とステップを駆け上がりながら歌う
「届かないさ」が一層悲しい。