しやがれ(2020・3・28)
ゲスト山口智子さんの相談。
ドラマなどではリハと本番で何度か同じシーンを演じるが、
本番に一番のテンションをもっていくためにどうするか?
「怪物くん」で感情を爆発させるシーンが多かった大野さんはどうかと尋ねられ、
「ぼくでも、リハではあんまりやんないんですよ。」
「泣くシーンのドライとかでもあんまり感情入れないです。」
「どうやったら入れないことができるの。」
「いやもう意外と、わけわからない違うこと考えてますね。」
ちょっとアンニュイな美しい顔。
深さと面白さの絶妙なトーク。
「その方がすごい集中力いるね、でも。」
以前VSでクエン酸たっぷりの酸っぱい饅頭を食べされられたとき、
「汗出ないように別なことを考えてた」と言っていた。
大野さんの「別なことを考える」は、汗すらコントロールできる技。
「魔王」最終話。芹沢さんとのラストシーンのリハは結構感情を出していたときく。
いつからか精神コントロールするようになったのかも。
問題:牛・豚・鶏肉以外のハンバーグは何と呼ばれているか。
「ピッツバーグ」
大野さん、アメリカ大好きだね。
問題:スペインの小学校で給食の時間に許されていること。
「家で食べていい。」
見事正解!
でも正解するのが早すぎるとかで、みんなから責められる大野さん。
「早い、早い、これだめ。」
「だめよ、さらっと答えちゃ。」
「…ちょっと待って。…ちょっと待って。ぜってーあたんねえと思ったし。」
さらに責められ続ける大野さん。
後ずさりしながら腰が曲がり、だんだん謝罪の角度になる。
非常に申し訳なさそうな表情から、
最後に頭が下がってきれいな謝罪の完成形。
本当に美しい人。
「まさかこんなに早く当たるとはということでございます。」
「あー。ヘコむわー。」
優しすぎ。
パスタパエリアをいただく。
「あ、でもすごい いい匂いがする。」
香りって大切。とにかく魚介が濃厚なんだね。
「あー、うめえ。」
「味がやっぱしっかりしてる。魚介、THE魚介って感じ。全部。」
「あ、こんな味しっかりしてるんですね。」
「これ、だいぶ贅沢かも。」
野菜のだしってやさしい味だし、魚介のだしってインパクトがある。
どちらもいいけど、たぶんこの料理の場合は、おしよせるような魚介エキスなんだろうね。
「え、それはアルデンテなの?噛み応えはあるの?」
「そんなに固くもなく、モチモチしてます。カリカリじゃない。柔らかい。むしろ。」
対話形式の食レポっていいね。新しい。
みんな参加できて楽しそう。
バスクチーズケーキのとき、手元から映る大野さん。
もうすでに美しい。
上品に口へ運ぶ。
フォークをもつ手も添える手も顔も美しい。
フォークを右手に持ち替えてテーブルに戻す所作すらきれい。
「ああ…は…。はっ!」
言葉はいらない。音と表情であらわす。
強敵への賛辞みたいな。
かっこいい。
「ほーっ、いいなっ」と山口さん。
ちゃんとおいしさ伝わってる。