2020スタジアム(2020・3・25)
大野さんは、スケートボード選手の四十住さくらさん(18才)を取材。
「技と技を組み合わせて作ったりとか。」
「オリジナルで作ってもいいってこと?」
「はい。」
「つくること」や「自由度」が、いつも大野さんの興味の中心。
素敵。
「(大会で成功できるほどのクオリティは)相当練習しないと取得できないことでしょ?
そんとき辛くないの?」
「楽しいですね。」
「楽しいんだ。全部楽しいんだね。」
「へえ!すごいな。」
いいインタビュー。
「練習を楽しむ生き方」は、大野さんにとって常に尊敬に値することなのだと思う。
以前、レスリングをがんばる高校生とも同じような会話があった。
「相当練習」=「楽しい」=「好きなこと」
四十住さんには、好きなことにひたすら打ち込む才能がある。
もちろん大野さんにも。
大野さんも17才前後の頃は、京都でダンスだけに打ち込める環境だった。
ハイティーンっていい。
競技に取り組む姿勢に感心しながらも、
「ねえ、なんで動物がいるの?」
ヤギが気になって仕方ない大野さん。
真剣さと面白さの絶妙なバランス。
四十住さんから大野さんにお願い。
一緒にスケートボードの表面を張り替えたいとのこと。
「これ、替えちゃっていいんだ。きまりもないの?」
「きまりもないし、点数とかにも入んないんですけど、こういうのが好きで。」
「これ全部、自分で考えたの?」
「はい。」
「すごいな。自由だねえ!スケボーって。」
「自由です。」
大野さんの「自由だね」っていう評価の仕方が好き。
実際、自由さは、スケートボードの大きな魅力の一つだと思う。
床に並べられた色とりどりのシート。
「俺、これが好き。」
青と黒が混じり合ったデザインを手にとる大野さん。
「じゃ、それと何かを組み合わせて。」
「組み合わせようぜ。」
「はい。」
ノリノリで相談。
「ナナメでもいいけど。」
「それだね!」
いいね、どんどんテンション上がる。
うまくもっていくなあ。
言葉選びとタイミングが秀逸。
ボードにシートを貼るなんてやったことないだろうに、
余裕かつ繊細な手つきで作業していく。
つなぎ目の貼り合わせも見事。
境目を魅力的に這う美しい指。
「はあ、メッチャきれい。メッチャきれい!」
喜ぶ四十住さん。気に入ってもらえてよかった。
「かっこいいじゃん。」
「これ使うのもったいなすぎる。」
「使ってよ。せっかくだから。」
何て柔らかいトーン。
そして完成!
「みんなと違うのもった方がテンションが上がる。」
テンションを大切にする四十住さん。
「真似してくれたらうれしいもんね。逆に。」
「イヤだあ。」
はっと驚いて四十住さんを見る大野さん。
「それやだ?うれしくない?」
「大野くんとさくらだけ。」
急に甘酸っぱーい!
「もう…そうだなっ。」
さらに甘酸っぱーい!
イケメンの返し。
少し照れてるのがレモンの香り。
VTR終了後のスタジオにて。
「なんせこう、自由な発想でいろいろ。
ボードもアレンジしていいし、技も自分で決めちゃっていいってところが、
全部自由ってところが魅力的でしたね。」
スケボーという競技と四十住さんの魅力が、
ばっちり伝わった素晴らしい大野さんの取材。
「そんな中さくらちゃん、毎日8時間ぐらい練習してるんですよ。」
練習や準備をとても大切にする大野さん。
この同じ番組では大迫さん(マラソン選手)も、
新しいことに挑戦し自分も高めるため、
友達との食事や仕事など余分な時間を排し、
ケニアで練習したと話していた。
極める人のほどんどの時間は練習だ。世間からは見えない。
マルチな人もすごい。でも、
何かを極めるため、一つのことに打ち込む。一日のほとんどをつぎ込む。
そんなあり方も、もっと認められていいと思う。