遠藤憲一さんをゲストに迎えた「モップあご乗せ対決」(2017年しやがれ)。

 

 

 

お題の役を演じつつ、モップをあごに乗せる。

 

 

 

大野さんがくじで引いたシチュエーションは、

「腰が痛くてこの日で引退する大道芸人最後のあご乗せ」。

 

 

 

開始のゴングが鳴ると、

大野さんの表情に、

大道芸人として歩んだ月日への愛しさとお客さんへの感謝が浮かぶ。

 

 

 

すごい。

一瞬で役の人生が脳裏を駆け巡り

しみてくる。

 

 

 

引退の寂しさと無念を

愛情と感謝に変えて立つ大道芸人。

 

 

 

お客さんに深々と頭を下げた後、

僅かに変化する脚の形で痛みが伝わる。

 

 

 

あんなに僅かな動きで、腰の痛みがわかる。

しかも僅かだからこそ、耐えているのもわかる。

 

 

 

終始無言。

大野さんの演技は、

言葉に頼らず大切なことを伝えてくるから深い。

 

 

 

そして、

モップを落としてしまってからの身のこなし!

立つこともできずに後ずさりする、

その動きすら美しい。

どんなに痛がっていても美しさを失わないプロの大道芸人。

 

 

 

この大道芸人のファンにすらなってしまいそうだ。

見事な演技だった。