同じ曲、同じ振付でも、その時々でカメラのアングルが違う。
映るタイミングも違うし、振付のアレンジ自体が違うこともある。
テレビも含めて何回も披露してもらえる曲については、四次元的にいろいろな角度からダンスを見せてもらえているのだ。
私の好きなダンスを紹介しています。今日は
「Monster」
イントロ前、「Re(mix)able-dance」最後の40秒ぐらいが、「Monster」の振りが鏤められていて見ごたえがあります。大野さんの一つ一つの動きがキレキレです。
静止する部分の動かなさが感動的だし、足の裏の微調整だけで回っているかのように滑らかなターンに驚愕する。
肘を曲げた腕を素早く動かす振りのキレ。滑るように移動する足元。
大野智の「Monster」の魅力.の一つは、
体の曲線と直線、動きの鋭さと静止の見事なコントラスト。
「君の叫びで 僕は目覚める 今宵の闇へ 君をいざなう Monster」
いつ聴いてもいい声。「今宵の闇へ」の「へ」!声質といい、息の抜き方といい、しびれますね!大野智の「え段」は無双。
(例えば「Miles away」のえ段。神がかっていますよね。)
「Monster」
フッと跳ぶ形がいつ見ても美しい。着地した反動のエネルギーをそのまま無駄なく使って肘から両腕を上げるような動きも見事。
その後左足を折ってあげたときの体がまっすぐで頭・手・脚の形が完璧。
ただよう風格。まさに怪物王子。
「ぼくの記憶が 全て消えても」
「ぼくの記憶」で横に出した右足を引き寄せるときの足首やつま先の使い方が完成されている。大野さんの強靭で柔らかい足首と魔法のつま先。
「心を抱いて」
ななめ下にサッと開く両腕から指先までの美しさよ!
そして指・腕・体が波打つ曲線の美しさよ!
魅惑の間奏。
直線的な動きが印象的。
鋭いターン。
そして、右手を上げながらのターンは華やかで優雅!さすが王子!
横に伸ばした左腕から指先、そして背中までが美しい。
サビからアウトロ。
一つ一つの動きが完璧な上に、動きと動きのつながりが美しい。
一つの動きを終えたエネルギーが、次の動きに生かされていく。
歌詞も素晴らしくて、何度でも見たい聞きたい「Monster」。