PET SEMATARY(ペット·セメタリー)2019 | 10,000Days

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「たまには映画でも観に行って息抜きして来なよ..」と妻に勧められたのはもう昨年末の話。

お言葉に甘えて僕が観に行こうとしていたのは"スティーブン·キング"原作のホラー映画『シャイニング』(1980年)の40年後を描いた続編映画『ドクター·スリープ』でしたが、映画を観に行く予定日の数日前にインフルエンザにかかってしまった話は昨年末の記事でも書いた通りであります。

結局、インフルエンザが完治しても年末のドタバタで映画を観に行く暇など無く、気付けば『ドクター·スリープ』の公開も終了し、無念にも見逃してしまった訳ですが、この度リベンジを果たす事が出来ました。

会社帰りに最寄りの映画館で観たのは『ドクター·スリープ』と同じくスティーブン·キング原作のホラー映画『ペット·セメタリー』(1989年)のリメイク版『ペット·セメタリー2019』です(最近はスティーブン·キングが流行ってるのかな?)


現在公開中で話題の映画と言えば『STAR WARS』
『フォードVSフェラーリ』等、もっと色々あるとは思うのですが、兎に角僕は『ドクター·スリープ』を見損ねて以来"ホラー"に飢えていましたし、1989年版の『ペット·セメタリー』は幼い頃に何度も観た思い出深い作品ですから、そんな思い出深い作品のリメイクとなれば、例え話題作ではないとしても観たい訳ですよ。

因みに、『ペット·セメタリー2019』はレイトショーで鑑賞したのですが、お客さんは僕以外に僕と同年代くらいの男性一人だけでしたので、ガラガラの劇場にオッサン二人のみという状態でした、やったぜ!


"死者を甦らせる"という、踏み込んではならない禁断のテーマを描いた本作品は、多少の変更はあるものの、ほぼ1989年版に沿った内容となっているのですが(まぁ、リメイクですからね..)1989年版との大きな違いは、今回タンクローリーの犠牲者になってしまうのが主人公(ルイス)の娘さん(エリー)という事で、昨年娘達が生まれたばかりの僕にとっては随分とタイムリーな内容となってしまっているのです(泣)

「娘を取り戻すべきか..」と苦悩するルイスにいちいち自分を重ねてしまい、観ていて辛かったっス..(まだ何も知らなかった幼少期の頃とは明らかに違う視点で映画を鑑賞してしまったのですよ..)

凶暴化して生き返るリスクを知りながら、それでも「もう一度娘に会いたい..」という一心でスコップ片手に墓荒らしへ向かうルイスを見ながら「自分だったらどうするだろう..」とかね..

それにしても、エリー役の"ジェテ·ローレンス"ちゃんは、生前と埋葬後(凶暴化)のキャラの演じ分けが素晴らしかったですよ(欲を言えばエリーが徐々に凶暴化していく過程をもっとじっくり時間を掛けて描いて欲しかったなぁ..)

                            【生前】





                           【埋葬後】




そして、リメイク版でもチャーチくん(猫)は良い味出してました(猫は死んでもかわええのう..)


作品自体は特に目新しさがある訳ではない普通のホラー映画(ホラー度は比較的薄めですが..)でしたし、ネットのレビューでも"捻りの無い平凡な作品"なんて辛口なコメントも目にしましたが、だからどうしたと言うのか...

こういう "捻りの無い平凡な正統派ホラー"こそ僕が求めるホラー映画でしたので充分楽しめましたし、最後の最後、エンドロールで"RAMONES"ラモーンズ)の曲『PET SEMATARY』(1989年版の主題歌)が流れて来た時は懐かしさも相俟って"古き良きホラー映画"を観た気分になれましたよ。

因みに、ラモーンズのこの曲ですが『ペット·セメタリー2019』では、紅一点ボーカルを据えたアメリカのロックバンド"STAR CRAWLER"スター·クローラー)がカヴァーしております(これがまたかっこええのよ..)



僕は最近の洋楽ロックバンドに関する知識はありませんので、スター·クローラーの事も勿論知らなかったのですが、彼女達が歌う『PET SEMATARY』を聴いて、このバンドに興味が湧きましたね。

ただ、紅一点ボーカルの"アロウ·デ·ワイルド"さんは、可愛らしい方だとは思うのですが、ちょっと痩せ過ぎではないかなぁ..(まぁ、ロックンローラーらしい体型ではあるのでしょうが..)