FUNERAL FOR A FRIEND | 10,000Days

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今週の【こんなバンド誰が知ってるんだよ!】のコーナー(初めて聞いたよ、そんなコーナー..)はUK出身のスクリーモバンド"FUNERAL FOR A FRIEND"フューネラル·フォー·ア·フレンド)が2003年にリリースした1stアルバム『CASUALLY DRESSED&DEEP IN CONVERSATION』ご紹介です(アルバムタイトルの文字数が多いので記事タイトルに納まりませんでした..)


"スクリーモ"という音楽のジャンルが全盛だった2002年〜2005年辺りのミュージックシーンの話に関しては僕自身思い入れがあるせいか、過去にもしつこく何度か語っているので、中には「その話はもういいよ..」という読者の方もいるかも知れませんが、直訳が"友人の葬送"という厨二臭いバンド名のFFAF(フューネラル·フォー·ア·フレンド)を説明するうえでスクリーモ関連の話は避けては通れないのですよ。

当時は"FINCH"フィンチ)や"THE USED"ザ·ユーズド)を筆頭に"ハードコア+メロディアスロック"を武器としたスクリーモ系のバンド達(或いはエモバンド達..)がチャートを席巻するという、EDM(エレクトロ·ダンス·ミュージック)が主流な現在のミュージックシーンからは考えられないような素敵な時代でありました。

そして、当然、このような"流行"(スクリーモ)に乗った音楽性のバンドも当時は数多いた訳で、例えばフィンチやザ·ユーズドの後続スクリーモバンドにはPOISON THE WELLポイズン·ザ·ウェル)、THURSDAYサーズデイ)、THRICEスライス)等がいましたね(懐かしい..)

FFAFも当時の流行の波に乗って登場したスクリーモバンドでしたが、彼らが前述したその他のスクリーモバンド達と違う点は"大型新人スクリーモバンド"という触れ込みでデビューした割に、音楽的にはそれほどスクリーモらしくない所でしょう。

メロディアスパートとスクリームパートの比率もフィンチやザ·ユーズド等に比べるとメロディアスパートが大半を占め、スクリーム(咆哮)は極力控え目になっているので、今回ご紹介するアルバム『CASUALLY DRESSED&DEEP IN CONVERSATION』に関しても"やかまし過ぎる音楽"が苦手なリスナーに対応した薄味スクリーモアルバムに仕上がっております。

更に、激情的で泥臭いザ·ユーズドの楽曲等と比較しても、FFAFの方は"ジェントルメンの国"らしくサクッと始まりサクッと終わるスタイリッシュな楽曲が多いですし、アルバムを通して聴いてみても当たり障りの無い妙な取っ付き易さがあります。

特に、サビらしいサビの無い反復系のシンプルなメロディが心地良いアルバムからの先行シングル『JUNEAU』に至っては、スクリームパートが楽曲終盤の数秒のみで「この曲をスクリーモと呼んで良いのか?」と思わず首を捻ってしまいます(好きな曲なんですけどね..)



ところで、スクリーモがミュージックシーンに於いて勢いを見せていたのは本当に短い期間だったのですが、それにしても昨今は"スクリーモ"という呼び方自体耳にしなくなりました。

今回の記事で名前を挙げたフィンチやザ·ユーズド、ポイズン·ザ·ウェル等のスクリーモ系バンドも、ウィキペディアでは"ポスト·ハードコア"というジャンルに分類されています。

"スクリーモ"とは一体何だったのか?"ポスト·ハードコア"とは一体何なのか?そして"スクリーモ"と"ポスト·ハードコア"は一体何が違うのか?頭の悪いオジサンには解りません。

それでは最後に、アルバム『CASUALLY DRESSED&DEEP IN CONVERSATION』からもう1曲、『BULLET THEORY』をお聴きください(こちらの曲はそこそこスクリーモしています..)

このてのスクリーモ系(ポスト·ハードコアと呼んだ方がよかですか?)の曲ってAメロBメロでスクリームして、サビでスローテンポのメロディアスロックになるパターンが多いですよね。