なんとか長男が大学に合格した。もともと第1志望は北里の獣医であったが、こちらは不合格。総合型選抜Ⅱで弘前大学 農学生命科学部 分子生命科学科になんとか合格。こちらに進学することとなった。共通テストの出来が良くなかったので総合型で受験して良かったと言うべきか。

 

 長男は長女と同じ大学、学部、学科に行くこととなった。育ってきた環境というか、親の影響というか、なんともまぁ勉強してみたい内容が同じであるから仕方ない。日常の会話でもそうだが、生命の神秘や生態系、そういう話がよく出るかもだ、夕ご飯の時とかでも。「砂田街道のところの牛さん、今日も同じ方向見て座っていたよ」「方角と関係あるんだっけ?」とか「ナマケモノって変温動物なんだって」「哺乳類であってるよね?死ぬじゃん。大丈夫なの」「あのスピード感で今までよく絶滅しないでこれたよね」とか。。。毎日こういう感じかも。

 

 私も、働かなくてもいいくらい生活に余裕があれば、カメラ持って森に入りたい。そこに生きてる動植物の写真を撮って記事を書いて多くの人に見てもらうのが夢。

 

 

 私の話はどうでも良かった。笑

 

 ところで長男は長女より成績が良かった。初めて学習という学習を始めた幼稚園児くらいの頃から、学習の自分なりの取り掛かり方も、事象の理由づけ、関連性、法則性などの理解も長女とは違っていた。そうはいっても、だからといってテストで高得点が取れるかといったらそうでもない。いらないミスも多いからである。だから高校も長女と同じになったし、大学も同じ。実際のIQは結構違うと思うが、結果同じ偏差値の大学になった。(高校をそこを選んだのは偏差値だけの問題ではないが。地域特有のもの。『選べない』という理由もある)

 

 長男の高校生活は模試の結果は高3の夏までは弘前大学はならA〜B判定。長女の一生E判定とは違う笑笑。なので静岡や信州などもB〜悪くてC判定くらいであったのでギリギリまで国立は迷った。茨城大学や宇都宮大学は家から通える範囲だが研究したい内容がいまいちであったし、信州や静岡にも学びたい内容の研究室がなかった。であれば、長男のもう一つ興味があること動物行動学、でもこれもはっきりとここで学べると思える研究室がなく、であれば獣医を狙うのが早い。しかし国立の獣医はとても無理だったので北里を狙って、国立は偏差値は多少下がるが両生類爬虫類の研究室がある弘前大学を、ここは確実にするために総合型選抜Ⅱという受験方法で選択した。

 

 

 先に書いた通りの結果に落ち着いたのだが、長女の時とはまるで違う経過を辿って、しかし同じ大学へ。思うが、大学を選ぶとき、確かに偏差値は受験時の重要な決め手のファクターになるが、大事なのは入ってから何を学ぶか。そして結構大学で全然違う。大事なのは学びたい研究内容。それはしっかり調べたほうが良い。高校までと違う点だ。ただ自分の偏差値に合わせただけで大学を選ぶと「思ってたのと違う」ということになってしまう。

 そして、模試や共通テストで取れた点数や偏差値がそのまま自分の賢さ度になるかといえば、私はそうではないと思っている。偏差値は目安にはなるが大事なのはそこではない。長女も出来が悪く、親の私としては心配していたのだが、共通テストでそれでも生物が高得点であったのは実力であったのだと今ならわかる。実際、大学で学んでいる専門分野の成績が他の学生と比べて悪くないからだ(いやむしろいい方だ)。

 

 勝負は大学の外見ではない。そして社会に出てからも、就職先の会社の外見ではない。中身。自分で何を学んで、自分が何をするか。さて、あと一ヶ月二ヶ月先に新生活が待っている。そこで長男は何を見つけてくるだろうか。親のできることはもうあまりないな。研究内容だけでなく、自分なりの哲学も見つけ出してほしいと願う。