2022.11.30 vs 群馬 

写真は宇都宮ブレックス比江島慎選手。彼の活躍は凄まじかった。今シーズンの群馬は強い。前半の成績だけでいったら今シーズンの宇都宮なら敵う相手では無いと思っていた。

今シーズンは、というか昨シーズンあたりからBリーグ界隈で選手の出入りが盛んな気がする。チームが刷新されてなかなか混沌としている。面白い。いわゆる、昔からの強豪チームが必ずしも上にいけるシステムではなくなってきてるようだ(しかしそうはいっても底力や最後まで戦い抜く体力は昔から強いチームの方に分があるが)。

どうやら宇都宮ブレックスはスロースターターのようだ。しかしながらもう落とせない試合。1Qの入りは悪くなかったと思う。しかしじわりじわり差が開いてきて、ああこのままいくと千葉戦の時のように30点差で負けるかもしれないと思ってしまうような運びだったと思う。











1Qが終わって、悔しそうな表情のマコさん。3Pでやり返した後の嬉しそうなマコさんや意気込むマコさんなど、前のブログで喜怒哀楽はあった方が良いと書いたが、マコさんはわかりやすい。というかそのくらい勝利が欲しかったに違いない。うまくいかず、不甲斐ない思いと、チームがもっと勝利に飢えていてほしい思いと、自分が1勝に導かねばならぬ責務と、その思いは隠そうと思っても隠せるものではなかった。

だから応援したくなるんだよ。

わたしはスポーツ観戦は好きだ。でも自分ではやってこなかったし、つけられる点数で勝敗が決まる、勝ち負けしかないこの世界は正直知らない世界。わたしは苦手だった。会社内でもライバル意識がつよく、相手を蹴落としてでも評価されようとする人はやっぱり体育会系。やるからには一番を目指さないとダメだと豪語するのも体育会系。わたしは吹奏楽部だった。自分がでしゃばったらいけない世界。全体で作り上げる世界観で自分の奏でる音色を解釈を間違わずに表現する世界。そして表現力は思いが強い方が勝る。わかりやすくいうと、悦に入り込むことは必要。

そう思いは伝わる。

いかに感動を与えるか。わたしは表現の世界が好きだ。独特な世界観を持っている人が好きだ。わたしがマコさんを応援しているのは宇都宮ブレックスを勝利に導くからでも稀に見るエースだからというわけでも、見た目が好きという理由でもない。わたしが応援したくなるような何かを持ってる。強い思いが伝わってくる。そしてこの思いは単純にはいかない。苦悩が多いほど、考え倦んできたその先に溢れる出るものだと思っている。

思いが形になった時、深い感動になる。

実は何も知らないくせに勝手に応援したくなってしまった選手がいる。前回のブログで書いた三河の角野亮伍選手。世代最高のスコアラーはぶつかった壁を乗り越えつつあるようだ。乗り越えた先に、彼に待っているものは何か。楽しみにして、待ちたいと思う。こっそりと応援しながら。