平成26年度 第3回農業実践スクール報告 2014/4/19,20

参加者 ◇稲作・畑作コース 田鎖さん、青山さん、矢野さん、南雲さん。

     稲作コース 20日 加藤君、自然栽培仲間。

     

4月19日(土)晴。

前回から土曜日はイーピーエス㈱さんの2回目となる農業体験スクールと重なる形での実践スクールです。午後からは稲苗づくり、浸漬していた種籾の播種を行いました。昨年12月に田んぼから採取した土と米糠で発酵させた育苗土づくりから4か月、その育苗土を使い稲苗を育てるのです。いよいよ稲作も始まります。


13:30 16:00  種籾の播種、育苗トンネルの設置。

醗酵し乾燥した育苗土に川の水を適度に加え播種する床土づくりです。米糠を使い醗酵している為脂分があり吸水率が悪く事前に水気を含ませておくのです。おむすびを作るように育苗土を握って掌の上に乗せ振ると崩れる程度の含水率がベストです。野菜の育苗土も同じです。程よく作成した床土をトレーに一定の深さで詰めていきます。深さを一定にする定規が市販されています。


・稲苗用床土づくり。


46

育苗用トレーに床土を充填した後床土の上に浸漬し、風呂で30度のお湯で芽出しした種籾を120g秤で計量して手で万遍なくばら播きます。この時の留意点は4辺の端に種籾の隙間が出ないことです。その為に隅から万遍無く播いていきます。


・隅から播くのがポイント。


47

・きれいに万遍無く播かれています。


48

播いたトレーに覆土を行います。この覆土も定規を使います。厚さは床土の約半分、播いた種籾が覆土に隠れる状態を保つよう慎重に行います。これで播種の完了です。この後は保温用の育苗トンネルの地面にはさ掛け用鉄パイプを敷きその上に播種済みトレーを並べていきます。


・慎重に覆土します。




・トンネルに並べていきます。




トンネルに並べた後十分に散水して透明ビニール、保温マットを掛けて育苗していきます。給水の際は如雨露の水滴が播種トレーの上でぼたぼた落ちないよう工夫が必要です。今回は床土の含水率も良く吸水率も良い状態でした。


51

育苗トンネルの中は4月下旬晴れると45℃以上になります。日中はトンネルの一部を開け30度前後を保つように温度調節します。表面が乾いてきたら十分給水します。1週間ほどで芽が伸びてきます。


翌日のための育苗トンネルの増設を行いました。ハウスの北側で育苗トレー260枚が並びます。手前にササシグレ40枚、奥に亀の尾20枚を並べ育苗します。右側奥のトンネルにはEPSさん用亀の尾20枚を含めコガネモチ20枚、40枚を育苗します。合計100枚です。


52

17:3018:30 入浴。

19:0020:00 「あめみや」さんにて夕食。

20:00~22:00 談笑後就寝。

今回は久しぶりに南雲さんが参加してくれました。現場が山梨の中央市ということで残りの受講も完了してくれそうです。近況等住まいなどについて語り合いました。


4月20日(日) 曇りのち小雨。

6:30 起床。

8:008:30 朝食。

午前中は木村式自然栽培の稲作部会の自主勉強会との共催で稲の種籾の播種講習会です。午後はレタス類の補植、じゃがいも4種、男爵、ホッカイコガネ、はるか、シャドークイーンの植え付けを行いました。今年は昨年の轍を踏まないよう小さいものはカットせず、出来るだけ丸ごとヘソを上に芽を下に植え付けました。


9:0012:00 種籾の播種。


前日と同じ内容なので写真中心の報告です。

前回のスクール46日に浸漬してから2週間、30度の風呂に二日間漬けて漸く芽が出ました。網袋を吊るし一晩水気を取り播種用種籾の完成です。



「育苗土の含水率調整」

・乾燥した醗酵育苗土に給水して十分に混ぜあわせます。


53

54

「床づくり」

・育苗トレーに程よく水気を含ませた育苗土を床土とします。床土用(8㍉)、覆土用(4㍉)の定規を使います。


55

「計量播種」

120g1トレーの種籾を万遍無く播種します。4隅から播くのがコツです。

 トレーの中心から播くと周辺がまばらになりがちです。田植え時に欠株の原因となります。播種した順に重ねて置き、播種完了後覆土していきます。


56

57

「覆土」

播種後は覆土を行います。種籾を土に隠れた状態で慎重に行います。



・播種風景。(ササシグレ)


58

・覆土したトレーは育苗トンネルに並べ十分に給水します。給水で種籾が表面に現れた個所は再度覆土を行います。表面が乾いてきたら給水をします。5月下旬までこの繰り返しで管理を行います。トンネルはビニールと保温マットで2重に覆います。日中は45度を超えますので一部開放して30度前後に調節します。芽が伸び始めると覆土を持ち上げてきます。乾いた状態ですと給水で床に落ちていきます。今日の自主研修はここまで無事終了しました。


・優しく散水。


59

・表面に浮いた籾。手で再覆土します


60

13:0015:00 レタスの補植。


レタス類の中で特に美味タスが害虫被害を受けました。今年の畑は違っても全般的な傾向でナス畑も約50%の被害を受けています。不織布を2重にした為温度が高くなり害虫の住処になった可能性があります。また別の原因としては古い不織布に卵が産み付けられていた可能性もあります。時期をずらせて栽培しようとしていたサンチュ、美味タスの苗があり穴埋めをいたしました。

・レタスの補植、


61

15:3016:45 じゃがいも4種の植え付け。


今年のじゃがいもの植え付けは昨年と同じ1反畑で栽培することにしました。但し南斜面の畑で昨年は斜面に沿って南北に畝を作りましたが今年は長い東西に畝を作りました。男爵、シャドークイーン、はるか、ほっかいこがねの4種類を各20㎏、昨年の倍植え付けました。EPSさんの分も含まれています。

平均260株/2畝の植え付けとなりました。畝の取り方と種芋のカットの仕方、

ヘソを頭にした植え付け方とかなり昨年とは工夫を凝らした植え付けです。

さて7月の収穫はどれくらいになるでしょうか。


・どこをカットするか。


62

・ほっかいこがねの植え付け。


63

64

421日(月) 曇り小雨続く。


9:0012:00 昼食挟んで13:0018:00

トマト、大玉トマトの世界一、ミニトマトのステラトマトの鉢上げを二人で完了しました。316日に播種したトマトも35日目で鉢上げを迎えました。

徒長気味の世界一は鉢上げ段階で横植えにしました。根が増えることを願っています。


65

66

18:0019:00 パノラマの湯へ。

19:0022:00 夕食、談笑。


422() 晴れのち曇り。


8:309:30 トマトの鉢上げの続き。


残っていたステラトマト、ボンデローザの鉢上げを行いました。

10:0012:00 じゃがいも4種の丸ごと植え付け。


・南アルプスを背景に植え付け穴を開ける青山さん。


67

12:3013:30 オルゴール館訪問、ロックにて昼食。

13:3015:00 ハウス畑のレタス畝しずか、サンチュ畝の補植と不織布撤去。


今回はここでスクール修了。ご苦労様でした。