旅立つ者に向ける言葉 | A BOUT DE SOUFFLE ~Swingin' Lindt~

A BOUT DE SOUFFLE ~Swingin' Lindt~

No MUSIC,MOVIE,ART,FASHION,BOOKS,TRIP,
and...??? No LIFE


1つの目的があるとする。


わかりやすく言うと


何かイベントを起こそうとするとしよう。


特に新しい試み


以前に誰もやった事がない事に対して


大抵の人は躊躇する。


失敗したらどうしよう…


リスクが生まれたら誰が責任取るの…


いや、まず忙しいから自分にはできない


…なんてあれこれ理由を付ける。


結果、やらない。


こういうのたくさん見て来た。


身近で。




私は自分を何者とも思ってはいないけど


他人とちょっと違う誇れる部分があるとして


とにかく行動力があると自負している。


人によってはバイタリティがあるとか


アグレッシブだとか言うね。


いい目的なら、あれこれ考える前に動いてしまう。


思う様に行かない事


当初の予定通りには進まない事


そんな事は当然だと思っているから


そういう事態に直面したら


その時点で軌道修正すればいいと考える。


目的を遂行する事が第一なんだから


やれない理由など考えている時間はムダでしかない。


そして行動すると言う事は


そこには少なからず責任が伴う。


発言する、行動すると言う事と同時に


責任も背負い込むと言う覚悟も必ず伴っている。


こういう感覚が当たり前だとずーっと思っていた。


だから故郷に帰って20数年


ずーっとそういう風に物事を進めて来た。




今、高校3年生の息子は


いい意味で親と似ている部分がこういう面で


例えば学校行事にしても、校外活動でも


特に高校生になってからは常に先頭に立ち


目的遂行の為に事を起こし結果を出して来た。


(先日の体育祭なんて正にそう)


ところが、部活動の中で


そんな息子にとにかく異論を呈し


やらない方向へ向ける勢力が存在する。


あろう事か、顧問自らがそんな感じ。


息子は9月の文化祭を最後に引退するし


「立つ鳥跡を濁さず」で穏便に済ませたい所もあるけど


何かにつけてやれない理由探しをする周囲に


ほとほと呆れ、疲れ、嫌になってる。




私は息子に以下書く事を言ってあげたい。




ああ、それ、私も同じ思いの数十年だったよ。


住む場所云々の問題ではないけれど


人の多い都会に於いては


自分と同じ様な思いや感覚の人もいない訳じゃない。


でも、絶対人口の少ない


特に保守的傾向の強い田舎暮らしでは


息子や私みたいな感覚の人に出会う事は


相当レアなケースと思っていないと。


だからこそ、責任感を伴う行動力のある者は


強い意志を持って周囲を巻き込む力が必要だし


ちょっとやそっとの事でへこたれない


信念を持って望むべきなんだよ。


できない事なら中途半端な意見も言わず


最初から関わらない方がまだマシ。



そしてね、人は自分には理解できない考えを


排除したがるものなんだ。


少数意見を良しとはしない。


多数派である事に安心し


自分の意見を持たないどころか


考える事さえ放棄している様にも見える。


更にタチが悪いのは


人がやろうとしている事


出した案に対して反論や批判だけする事。


対案も持たないくせに何かと足を引っ張る。


そこには妬みや嫉み


弱い自分と向き合うのを避けたい


そういう人間の心理が含まれているものなんだ。


自分を振り返るより


自分以外の誰かを貶める行為で


相手より優位な位置に立とうとする


それはとても簡単な事だからこそ


そういう小狡い性を


人は少なからず持っていると知っておこう。


そう知っておくだけでも落胆せずにいられる。




これから社会に出た時


もっともっとこんな場面に


直面する事があるかもしれない。


その時必要なのは、自分の信念を揺るがせない事。


目的を達成「する」と決めたら


どんなに批判され反論され邪魔をされても


そこでへこたれない強さを身に付けて欲しい。


結果、失敗する事もあるだろう。


できない事になってしまうかもしれない。


でも、やろうとして全力を尽くす事が大切。


少なくとも、やらない・できない理由を付け


初めから何もやらない


誰かの足を引っ張る様な事をするより


全然いいと思うな。





私自身はもう人生の半ばを過ぎ


それなりの経験値もあるし


自分の思いを言語化する術もあるけれど


それでもどんな風にしても伝わらない感覚が


他者との間に生じてしまう事は


この歳になってもやっぱりある。


でもそれはしょうがない事。


元々生まれ持った性質が違うし


育って来た環境が違ったり


経験して来た事も人それぞれに違うのだから


人と人が100%分かり合えるなんて事は


絶対と言っても無いのだ。


どちらがいい、悪いの問題でもない。



だけど


私は「行動する」人でありたい。


そしてその行動には自分の意思や意見を持ち


失敗しても誰かのせいにする様な


そんな生き方をしたくないだけだ。


子供達にも、そういう風に生きて欲しいと思う。




…と言う事で


私は一足お先に違う環境に移ります。


まだ詳細は語らないけど


それなりに親しい人には追追連絡いたします。


環境ではないとは言ったけど


批判的精神や妬み嫉みが常態的に


多くの行動指針になっている地域では


私の様なタイプは生き辛いと感じていたから


長く持っていた念願を叶えてしまいましょうと。


息子ももちろん後を追って来る予定。


もちろん彼自身のでっかい夢を実現させる為に。




私達親子には


無限に広がる未来しか見えないから。