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生き残りの手本は“草魂”かもしれない。
阪神・能見篤史投手(32)は、きょう11日の横浜DeNA戦(横浜)に先発。10日は甲子園で最終調整を行ったエースだが、現在3連敗中で2勝3敗と波に乗り切れないでいる。
球界は今、飛ばない統一球によって「投高打低」が定説となっている。しかし、能見は「飛ばないという意識を持って投げてはいないですよ。もう本塁打を3本打たれてるし。(広がった)ストライクゾーンも、僕の印象では広めに取ってもらったのは少ないですね」と恩恵を否定した。
昨季6月に敗れるまで巨人に8連勝と“キラー”ぶりを発揮してきたが、今季はその巨人に早くも連敗。巨人の樽見スコアラーは「昨年までのような球の力を感じなくなった。同じ左腕でも岩田(稔投手)の方がいい球を投げている」と指摘する。
社会人を経てのプロ入りで遅咲きだが、28日には33歳になる。年齢的な衰えはだれにも訪れる。その時期が違うだけだ。
野球評論家の太田幸司氏は「30代半ば近くになれば、投球スタイルを変える必要が出てくる。いつまでも若いときと同じイメージのまま球威に任せて投げていると、やがて思う通りの球が行かなくなって苦労する」と話す。
つまり本格派としての“曲がり角”。そこで手本にすべき球界の先達として、近鉄で活躍した鈴木啓示氏の名前を挙げる。
「若いときは球威に任せて投げていた鈴木さんも、20代後半に成績が落ちると、今度は制球力と巧みな投球術を身につけた。30代で勝ち星をのばし、通算317勝も挙げた」
豪快に三振を奪うパワーピッチが能見の魅力ではあった。しかし、阪神のエースとして君臨し続けるには、そろそろ技巧派への転向を考える時期にきたのかもしれない。
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最後までお読み頂きありがとうございました。
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