正しいビジネスホテルの泊まり方

今回も、”正しいビジネスホテルの泊まり方”をお伝えします。「そんな面倒なことまで考えたくないよ。」とおっしゃらずに、粋な泊まり方を実践して、宿泊したホテル関係スタッフから心から感謝されるお客さんになった方が、絶対にお得です。

 作り笑顔で社交辞令の接客されて、陰で嫌われるより、裏事情を理解したちょっとした気配りで得しちゃいましょう!

ベッドの上

ベッドの上に脱いだ服を置いたままにしまっていると思います。特に連泊する時に要注意です。朝起きて、寝るときに着ていたものをベッドの上にぬぎっぱなしにしているんではないかと思います。さらに、中には洗濯した靴下やタオルを大量に置いている時があります。実は、これが客室清掃パートを苦しめているんです。ベッドメイクは毎日行います。その時に、基本”お客さんのものは触らないように”というのがルールなんです。だから、脱ぎ散らかしてる服を、どこに何がどのような状態で置いてあったかを記憶しておきます。そして、ベッドメイクが完了した後に、もとの状態と同じになるように、それぞれをベッドの上に戻していきます。想像してください。1つぐらいなら大丈夫だけど、全部を覚えておくって無理ですよね。皆さんは、違うと思うけど、中にはいるんですよ。「服が移動してる!誰かが勝手に触ってるのはどういうことだ!」と興奮してホテルにクレームをつける人が。すると、ホテルが清掃会社や担当清掃パート員をしかりつけます。その清掃パート員たちのは、「あんな汚い状態にしてるから元通りにもどせなんて無理だ。ほんと迷惑。毎日これだとたまらんわ。早くチェックアウトすればいいのに。」的な感じでそのお客さんにうらみをもってしまうんです。だから、ベッドの上に、服を置きっぱなしにする時は、軽くたたんで整理してから置くだけでも、全然違うんです。いいですか、1番困るのは、たくさんの衣類をぐちゃぐちゃに脱ぎっぱなしにして置きっぱなしにすることです。絶対にやめるようにしましょう。

 

ハブラシ

みなさん、ホテルで使い捨てのハブラシを使う時に何か考えたことありますか。ないですよね。そりゃそーです。使い捨てのハブラシくらい自由に使いたいですよね。ハブラシは、どこのビジネスホテルでも、使い捨てタイプで歯磨き粉付きのものを提供してくれてると思います。それを使って、次の夕方、部屋に戻ると新品のハブラシをまたセットしてくれています。そこなんです。ハブラシにおける正しい使い方とは、ハブラシの使い方ではなくて、処理の仕方なんです。ハブラシの袋を切り目をいれてきれいにあけて、使った後にすごくきれいにもとに戻すように収納してくれているお客さんがいるんです。これは、たぶん自分が使った部屋をなるべくきれいにしておいてあげようという、やさしい気持ちからの行動だと思います。だけど、これが客室清掃パートにとっては、仇となってしまいます。清掃整備のために部屋に入った時に、ハブラシも新品のものをセットします。現在、ビジネスホテルは、宿泊価格を維持しようとがんばっています。当然、むだな経費を削減するためにかなり努力しています。ハブラシも1本でも無駄をなくそうとしています。マイハブラシを持ってきていた等の理由で、ハブラシを使わないお客さんも結構います。そんな時は、未使用のハブラシを交換することなしに、そのままセッティングすることになります。そこで、使ったあと袋にきれいに収納して置いていると、清掃パートは新品で未使用だったと勘違いしてそのままにしてしまうことがあるんです。そうしたら、想像通りのことがおきちゃいます。使用済みのハブラシがセットしてあったら、お客さんはホテルにクレームをつけます。このケースは、やさしいお客さんでも絶対クレームになります。連泊のお客さんなら、自分が前日使ったものをだまって使ってくれていることもありますが、新規チェックインのお客さんなら99%クレームになります。それも、かなり重要度の高いクレームとなります。だから、みなさんは、ハブラシは使ったらゴミ箱にすてるようにするのが正しい泊まり方となります。。特に、チェックアウトする日は、要注意です。あと、エコで使い捨てることに抵抗がある人は、「ハブラシ交換は2日に1回でお願いします。」のように連絡しておくか、メモに書いてわかるように机にでもおいといて下さい。著者もエコには大賛成です。

今回は、”ベッドの上のもの”と”ハブラシ”についてでした。どうでしょうか。だいぶ、”ビジネスホテルの正しい泊まり方”分かってきたんじゃないでしょうか。

それでは、またっ!