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ナントのパサージュ・ポムレは、平らな買い物通りではありません。低い街路と高い街路の約9.4mの差を、階段と三つのギャラリーでつなぐ商業通路です。入口から奥を眺め、途中で横の回廊を見て、上から振り返る。同じ建物の中で視点を変えることが、この散歩の楽しみになります。
写真: Guiguilacagouille / CC BY-SA 3.0 / 原本
Fosseから上がるか、Santeuilから下りるか
rue de la Fosse側から入ると、手前の数段の先に店先が延び、奥の中央階段へ近づく流れになります。最初は通りの長さが目に入り、進むにつれて踊り場や上の回廊が重なってくる。出口を目指して急ぐより、中央で立ち止まって上下を眺めると、この敷地に階段が必要だった理由が伝わります。
反対のrue Santeuil側は上側の入口です。こちらからなら上の通路を経て階段を下へ見渡す散歩を考えられます。その前後にGraslin側を歩くのか、Commerce・Fosse側へ向かうのかで入口を選ぶと、街歩きの中に置きやすくなります。ただし下りを選んでも階段がなくなるわけではなく、屋根のある通路という印象だけで段差のない移動を期待しないようにしましょう。
写真: Julien Thibault / CC BY-SA 3.0 / 原本
Galerie de la Fosse、Galerie Régnier、Galerie Santeuilは同じ一層の別名ではありません。中間のRégnierでは、階段と店先、さらに屋根に近い空間を一緒に見ることができます。市の建築紹介もRégnierからCrébillon側へ向く眺めを取り上げています。ガラス屋根からの光と手すりの線を追い、入口で見た奥行きがどこで高さへ変わるのかを探してみてください。
1843年の買い物通りを、細部から見る
1843年に開いたこの通路は、Louis PommerayeとCharles Guillouxが進め、Jean-Baptiste BuronとHippolyte Durand-Gasselinが設計したものです。建物の密集する区画と斜面に応じて、ガラスと金属の屋根、鋳鉄の階段、装飾された店先を組み合わせました。階段は豪華さを足すためだけの舞台装置ではなく、通り抜けと商業空間を両立する仕組みです。
開業時は66店だったと紹介されていますが、それを今の店舗数として数えることはできません。事業者は金融投機や1840年代の経済危機で破綻し、1852年にはrue du Puits d'Argentへ横のギャラリーが加わっています。見た目が華やかだから成功が続いた、と一つの物語にするより、所有や使い方が変わりながら残った建物として読むと、古い装飾と今の店が同居する姿にも納得できます。
写真: François de Dijon / CC BY-SA 4.0 / 原本
時計の両側の人物にも意味があります。市の学習資料では、太陽の冠と足元の雄鶏を持つ人物が昼、月とヴェール、フクロウを伴う人物が夜を表すと説明されています。全体を撮ったあとにこの時計を近くから眺めると、通路を飾る像が単なる左右対称の飾りではないことに気づけます。
階段沿いの若い人物像は、商業、産業、農業、美術、舞台、科学、海上貿易などを表す寓意です。持ち物が読めない位置から無理に一体ずつ名前を当てる必要はありません。時計の昼と夜、階段沿いの商工業の像を分けて見れば、19世紀の買い物空間にどんな主題が置かれたかを考える手がかりになります。
店の時間と、通路の時間
現在の公式店舗一覧には、FosseのMaison Georges LarnicolやNature et découvertes、RégnierのLa Passagère、SanteuilのHermèsやAlice Déliceなどが載っています。これは1843年の開業店の一覧とは別のものです。La Passagèreの個別案内は火〜土8時〜20時ですが、一店の営業時間を通路全体や別の店の開店時刻に広げないことが大切です。
施設は商店と住民による私有の共同所有物件で、夜は門が閉じられると市の資料に記されています。24時間通れる近道ではなく、店舗と住まいが使われる場所です。住宅側へ入ったり、店先の往来をふさいだりせず、開いている通路から眺めましょう。現在の全体開放時刻や階段をすべて避ける経路は確定していないため、移動条件が必要なら施設へ具体的に尋ねてから予定を組みます。
写真: Tgllyn / CC BY-SA 4.0 / 原本
建築の背景はNantes Patrimonia、今の店を選ぶときは施設の店舗一覧が参考になります。公式サイトに残る2013〜2014年の増築計画を、今まさに工事中という案内と読み違えないよう、歴史資料と訪問日の情報を分けて使ってください。
階段のあとの休息。中心部のホテル5軒
宿は中心部の別々の住所と、休む部屋の広さから比較します。パサージュ内に泊まれる保証や、徒歩分数の順位ではありません。建物で階段を見たあとだからこそ、宿でも客室までの階や寝具の条件を読んで選びたいところです。
Oceania l’Hôtel de France|Crébillon通りの客室
24 rue Crébillon。Superiorは22㎡・クイーン1台またはシングル2台、Deluxeは25㎡・キング1台またはシングル2台の例です。Prestigeは26㎡・クイーン1台。二部屋をつなぐFamilyは34㎡で、シングル2台とクイーン1台の掲載です。一部のアーティスト客室の装飾を全室共通とせず、寝具と面積が希望に合う商品を比較します。
Voltaire Opéra|二人の寝具と中庭側の部屋
Graslin地区の10 rue Gresset。Classicは14㎡・ダブル1台、Comfortは16㎡・クイーン1台、Twinは18㎡・シングル2台です。Premiumは20㎡・キング1台で中庭側の例。窓の向きと広さを一緒に選びたいときの比較先になります。家族向けにも23㎡・キングとシングル、25㎡・クイーンとソファベッドという別商品があるため、人数の名前だけで一つにまとめないようにします。
Le Cambronne|上階のエレベーター条件を読む
11 rue Fourcroy。Singleは11㎡・シングル1台、Doubleは12㎡・ダブル1台、Tripleは15㎡・ダブル1台とシングル1台の例です。別に「Top Floor without Elevator」という客室商品もあります。広さだけを見て予約せず、最上階でエレベーターを使えない商品かどうかまで読むと、荷物を持って移動する日の選択が具体的になります。
Mercure|ホテル名と、客室の所在地を分けて考える
住所は2 rue Boileau。Standardは16㎡・ダブル1台、Superiorは23㎡・ダブル1台、ソファベッド付きSuperiorは25㎡・ダブル1台とソファベッド1台の例です。「2 rooms nearby」は32㎡・ダブル2台の掲載ですが、近い二室という名称だけで内部がつながるとは判断できません。ホテル名にPassage Pommerayeがあっても、通路の建物内の部屋を保証するものではありません。
Saint-Patrick|一室で使う寝具の組み合わせ
7 rue Saint-Nicolas。Comfort Doubleは15㎡・ダブル1台で中庭側、Tripleは20㎡・ダブル1台とシングル1台、Familyは30㎡・ダブル2台の例です。Comfort Twinの別行はシングルとダブル各1台の記載なので、部屋名からシングル2台に読み替えないようにします。街側か中庭側かも、同じ客室行の条件を確かめて選びます。
入口の奥行き、途中の回廊、上から見た階段、時計の人物。同じ通路でも、立つ高さと目を向ける先で見えるものが変わります。買い物だけの通り抜けにせず、街の高低差を建物がどう受け止めたかを、ナントの散歩の中で探してみてください。