海外サイトの功罪 | ホテルマネジメント技能士 Ma-Sa

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経済発展のために、宿泊産業を盛り上げたい。
宿泊産業について多くの人に知ってもらい関心を持ってもらいたい。

ホテルマネジメント技能士の目から見た「気づき」や「関心」を
ざっくばらんに記していきたいと思います。

こんにちは

ホテルマネジメント技能士のMa-Saです。

 

以前ブッキングドットコムの問題を取り上げましたが、今度はアゴダが提訴されました。

 

提訴の内容としては、

事業者が賠償責任を負う基準が不明確な利用規約は不当だとして、

適格消費者団体「埼玉消費者被害をなくす会」が「アゴダ」を相手取り、

規約差し止めを求める訴訟をさいたま地裁に起こしたもので、
アゴダが運営するホテル予約サイトの利用規約について、

「賠償責任を負う場合とそうでない場合の区別が、一般的な消費者にとって明らかになっていない」

と指摘たうえでネット上での規約掲載の差し止めなどを求めている。


以前もお伝えした通り、海外サイトは、

楽天やじゃらん、一休、あるいは、JTBや近畿日本ツーリスト、日本旅行のような

旅行業法の適用がありません。

 

その結果、

「予約したホテルに宿泊できず現地で別のホテルを案内された。キャンセルしたら返金してもらえなかった」

などの相談や、全国の消費生活センターにも同様の相談が寄せられても、

国土交通省や観光庁としては、保証されないものとなっております。

 

 

ここでビックリするコメントが、

提訴後に記者会見したこの提訴した団体側の代理人弁護士のコメント。

「アゴダに故意や過失があっても原因を問わず損害賠償責任を負わないとしている。かなり消費者に不利な契約内容になっており違法だ」

とのこと。

 

つまりは、サイト側は一切の責任を負わない

という回答がアゴダ側からあったものと思います。

 

 

以前のコメントの繰り返しになりますが、

旅行者保護の観点からも、

国による何らか是正対応が、早急に必要なものと思います。