ブッキングドットコムの問題が残した大きな課題 | ホテルマネジメント技能士 Ma-Sa

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ざっくばらんに記していきたいと思います。

こんにちは

ホテルマネジメント技能士のMa-Saです。

 

ブッキングドットコムの入金遅延問題は、おおむね解決しているような話ですが、

メディア側も、問題が起こった際には大きく取り上げますが、

その後の状況は、エンドユーザー側で情報を取らないとわからないので、いったん整理します。

 

そもそも、ブッキングドットコムの入金遅延は、ブッキングドットコム社のシステム更新によるもののようです。

その内容はどうも管理画面には事前に記載されていたようですが、

国内に窓口はあるものの、本社が海外にあることもあり

かつ日本の宿泊施設は、漢字・ひらがな・英語表記などとやや複雑な状況だったことも

時間がかかった要因のようです。

 

その一方で、今回の件で私自身も知ったことは、

ブッキングドットコムはじめ、海外OTAサイトの中には、

日本の旅行業の適用を受けない、すなわち、「旅行業登録」をしていない

「旅行業登録」をしなくても事業ができる事実が分かりました。

 

旅行業の登録においては、

事業所ごとに旅行業取扱管理者専任する必要があるほか、

供託金の納付の義務などのより、旅行者の保護を図っています。

 

海外OTAサイトの中にはこの登録をしないがゆえに、

結果的に、他の国内OTAサイトやリアルエージェントでした予約と同じように

保護を受けられない可能性があることを知りました。

 

 

それでいうと、コロナ前に、

インバウンド依存を業界として問題視していた記事もありますが、

結果的にアフターコロナにおいても、この業界の本質や問題は解決されておらず、

場合によっては旅行者、宿泊者の不利益に繋がってしまう可能性があるので、

今回の問題を機に、課題として、何らか取組を検討してほしいものです。