サボイ続きで、今日はサボイホテル隣にある、
サボイシアターでのお芝居の話です。
サボイシアターは1881年に創られ、
なんと世界初の、全て電気で明かりがついた公共施設として有名、と
プログラムに出ています。
この歴史のある劇場に、あのハリウッドスター
サラ ジェシカ •パーカーとマシュー•ブロデリック
という実生活でも夫婦の二人が主演で、
「プラザ スイート」というお芝居が今年1月から3ヶ月近く上演されました。
(あれからもうすぐ1年とは! 😲)
サラ ジェシカ•パーカーと言えば、アメリカの大ヒットドラマや
主演の映画でご存知の方も多いのではないでしょうか。
ラッキーなことに、前に行ったミュージカルのチケットを買ったエージェントから
今日発売! というメールが来ているのを朝見つけ、
サラ ジェシカが大好きなイタリア人の友人に、一緒に行かない?!
とメッセージしたら、行く!! と仕事中でも即返事があり、
席を予約できました。
かなりの売れ行きで、延長公演も後に追加されていました。
「プラザスイート」というタイトルは、
プラザホテルのスイートルームから来ていて、
その部屋に泊まった、3組の異なるカップルのドラマを描いています。
その3組を全てサラ ジェシカとマシューが演じ分けるのが
見もの、というわけです。
(舞台写真はプログラムより)
一組目は中年のカップル。仲が良さそうでありながら、
結婚の危機がきているような。。。
二組目は若い女性と年配の男性。相手の興味を
楽しみながらも、主婦であることを思い出そうとするけれど。。。
3組目は娘の結婚式前の両親、という設定です。娘がバスルームに
閉じ籠り、結婚式に出ないと言い出し、大慌ての両親という設定です。
1968年初演のニール•サイモン脚本のお芝居で、
少しアンティークさもあるところが、また魅力でした。
今回の演出は、ジョン ベンジャミン•ヒッキー。
2年前にアメリカでの公演が大成功だったものです。
主役二人はファンの熱狂的拍手で迎えられ、
私も、おー!このお二人があの画面で見ていた俳優達!
と思うと釘付けの舞台でした。
二人とも声がいいし、演じ分けを見ていると、
やっぱりスターというだけでなく、すごい役者なんだなあ!と
改めて感心。二人の息はぴったりで、タイミングは絶妙でした。
プライベートでも一緒の二人が舞台でもぴったりの演技で
本当に仲のいいカップルなんだなあ、という印象でした。
ドラマで見ていても小柄なサラ ジェシカは、
舞台でも本当に華奢。そして大きなエネルギーを放っていました。
もともと子役などをやっている頃から躍りを習っていた彼女は、
動きがとてもスムーズです。
何ヵ月も続くロングランを週1の休みでずっと続け、
1日2回公演の日もかなりありました。
同じお芝居をずっと続ける舞台は、映画やドラマの撮影とは
随分違うと思いますが、熱い観客が目の前にいる、
そのエネルギーはやはりスターであるプロもやりがいがあるのでしょう。
一つ面白いエピソードが開演後のニュースで出ていました。
前の方にいた観客が、携帯で舞台を撮影していたのを見て、
サラ ジェシカが、お芝居を止め、「撮影はやめて」と
注意した公演があったそうです。
マナーは守らないといけませんよね。
素敵なサボイ劇場での楽しい夜でした。