引き続き、コーンオールです。

イギリス南西のデボンやコーンオールには、

ストーンヘンジを小さくしたような、古代の石のサークルが

点在しています。

 

家族でキャンプにいったペンザンス近くの土地にも、このような

円形に並んだ石が。

大きな円を描いていて、真ん中には大きめな石が斜めに立っています。

紀元前2500年から紀元前1500年あたりの

新石器時代から青銅器時代のものと言われています。

(ストーンヘンジは紀元前3000ー2500年、

ピラミッドが出来たのも紀元前2500年頃と言われています。)

 

この辺りの5つのストーンサークルは、全て19の石で円を描いています。

セレモニーなどに使われた場所であろう、と言われています。

19の数は、新月が同じ日におこるメトン周期が19年で、それによるのかも、と

言われています。

夏だったので、このようなパワースポットが好きな方々が

集まって石の前に座ってお喋りしていました。

 

このサークルは、メリーメイデン ストーンサークル

(Merry Maidens ストーンサークル)と呼ばれていて、

ウェディングパーティーの後躍り続けていた女性達が石に変わった、という

逸話があるそうです。

 

私達がキャンプしたキャンプ場の後ろの草原には、

もっと大きな2.5mくらいの石が斜めに立っていて、もっと大きなサークルの

真ん中の石なのではないかな、と思ったのですが、

何の説明も出ていませんでした。

つい先日もデボンの荒野で新たなストーンサークルが見つかったそうなので、

これからまだ発見があるのかもしれません。

 

この写真のサークルに行き着く前の道路脇にも遺跡が突然現れたりします。

 

これは トレジフィアン 埋葬室、という名前がついています。

(Tregiffian Burial Chumber )

こちらも新石器時代から青銅器時代のものということです。

遠い昔にすごいエネルギーを使ってこのような遺跡を作った人々に

思いを馳せ、ここが選ばれた特別な意味などを考えると

旅が一段と楽しくなります。

 

さて、ここから近い漁師町、マウズホールに寄りました。

発音はマウズホールなのですが、Mousehole という名前で、

ねずみの穴、のように小さい出入口をした漁港があるのです。

 

 

 

この小さな開き口から、船が出入りします。

コーンオールのこのエリアは、古くから漁が盛んで、特にイワシが

大きな輸出業でした。

イギリスと言えば、鱈のフィッシュアンドチップスが有名ですが、

他の魚介類も豊富にとれて、実は南欧に輸出しているほどなんですよ。

どうしてイギリス人がもっとバラエティーに富んだ魚介を日常で

食べないのかな、といつも不思議です。

この日はローカルの子供達が上から飛び込んで遊んでいました。

町のフェスティバルでもあったようで、

ビーチにハンバーガー他、屋台が出たり、楽器の演奏もありました。

冬は静かな町だと思いますが、夏場は観光客も地元の人達も

ビーチを楽しんでいてとても賑わっていました。

大きな地方都市ほど名前は知られていない、小さな町や村を訪れるのも楽しいですよ。