今日はふわふわと淡雪ですね
優しくふんわりたくさん舞い降りる雪にスノドームを思いだしました
3月の雪
これが最後の雪なのかな?
そう思うと読みたくなるのが『忘れ雪』新堂冬樹著書
なんだかほんと、何度読んでも突っ込みどころ満載ですが
惹きつけられます
何度春を告げる雪を見てこの本を思い出したかわからないです
愛する人がヘビになる魔法をかけられたら
あなたはどうしますか?
この問いのエゴさが好きです
あと、ヘビの話は昔から大好きです
宮部みゆき先生の『火車』
ヘビが脱皮するの、どうしてだか知ってます?」
「脱皮っていうのは――」
「皮を脱いでいくでしょ?あれ、命懸けなんですってね。すごいエネルギーが要るんでしょう。それでも、そんなことやってる。どうしてだかわかります?」
本間より先に、保が答えた。
「皮を脱いでいくでしょ?あれ、命懸けなんですってね。すごいエネルギーが要るんでしょう。それでも、そんなことやってる。どうしてだかわかります?」
本間より先に、保が答えた。
「成長するためじゃないですか」
富美恵は笑った。
富美恵は笑った。
「いいえ、一所懸命、何度も何度も脱皮しているうちに、いつかは足が生えてくるって信じてるからなんですってさ。今度こそ、今度こそ、ってね」
べつにいいじゃないのね、足なんか生えてこなくても。蛇なんだからさ。立派に蛇なんだから。富美恵は呟いた。
「だけど、蛇は思ってるの。足があるほうがいい。足があるほうが幸せだって。そこまでが、あたしの亭主のご高説。で、そこから先はあたしの説なんだけど、この世の中には、足は欲しいけど、脱皮に疲れてしまったり、怠け者だったり、脱皮の仕方を知らない蛇は、いっぱいいるわけよ。そういう蛇に、足があるように映る鏡を売りつける賢い蛇もいるというわけ。そして、借金してもその鏡がほしいと思う蛇もいるんですよ」
あたし、幸せになりたかっただけなのに。関根彰子は、溝口弁護士にそう言った。
(宮部みゆき「火車」新潮社より)
べつにいいじゃないのね、足なんか生えてこなくても。蛇なんだからさ。立派に蛇なんだから。富美恵は呟いた。
「だけど、蛇は思ってるの。足があるほうがいい。足があるほうが幸せだって。そこまでが、あたしの亭主のご高説。で、そこから先はあたしの説なんだけど、この世の中には、足は欲しいけど、脱皮に疲れてしまったり、怠け者だったり、脱皮の仕方を知らない蛇は、いっぱいいるわけよ。そういう蛇に、足があるように映る鏡を売りつける賢い蛇もいるというわけ。そして、借金してもその鏡がほしいと思う蛇もいるんですよ」
あたし、幸せになりたかっただけなのに。関根彰子は、溝口弁護士にそう言った。
(宮部みゆき「火車」新潮社より)
ヘビの話は生贄や神様など
たくさんの話があります
ヘビが苦手ですし
飼いたいとか触りたいとは思えないけど
ヘビの話はなぜか心にグッときます
明日から暖かい予報です
今日の雪が
願いを叶える『忘れ雪』になりますように