この物語は、平凡な社会人 立花優(たちばな まさる)30歳、会社員、独身(彼女なし。)が一週間の仕事の疲れから解放され、週末のひとときを友人と過ごしたり、一人でくつろぎながら競馬予想をする物語である。
先週の土曜日。
城崎とともに飲み会に参加。
行く途中、森野さんに会える喜びでワクワクが止まらない。
居酒屋に着くと女子2人は先に来ていた。が、森野さんの姿がない。
今回、森川さんは都合が悪くて来れなかったとのことで、姫野さんとともに来たのは、ぽっちゃりして可愛い横山ミドリさん。姫野さんの後輩だそうだ。
がっかりしながらも、それなりに楽しんで飲み会を終えた。
月曜日、出社すると昼休みに田中主任に呼ばれ、金曜日の仕事終わりにダービー前前夜祭をやるとか。
何となく気まずく森野さんには連絡していない。森野さんからもメールは来ていない。
森野さんは仕事忙しいんだろうな。がんばり屋さんだな。姫野さんから連絡が来るまではこっちからも連絡しないようにしよう。
金曜日、田中主任、城崎、僕の3人で田中主任行きつけの寿司屋に連れていかれた。
田中主任は、飲み物と刺身の盛り合わせを注文すると
「今日は俺の奢りだ。好きなだけ食ってくれ。」
飲み物がくるまでは最近、仕事はどうかと聞いてきた。
僕と城崎は相変わらずミスが無くならず、順調ですとは言い切れなかった。
飲み物が運ばれてきた。乾杯でグラスのビールを飲みきった田中主任が
「さて、今週は日本最高峰のレース、日本ダービーだ。今回は記念すべき第90回だぞ。皐月賞のソールオリエンス、ホープフル勝ち馬ドゥラエレーデが出走する。青葉賞を勝ったスキルヴィングや毎日杯のシーズンリッチも注目だな。」
マグロをパクついて城崎が、
「ファントムシーフがルメールから武豊に乗りかわったんですよね。気になるなー。共同通信杯を勝って皐月賞は3着でしたが、落鉄がありましたからね。」
「乗り代わりはあまりいい成績をのこせてないらしいからな。どうだろ。」
田中主任はビールからウーロンハイに切り替えていた。相変わらずペースが早い。遠慮してあまり注文をしない僕達に気を使ってお寿司と唐揚げを注文してくれた。
城崎はお寿司が来るなりタコ、マグロ、ウニ、サーモンと口に運んでいく。さらにビールをグビグビ。
僕は、刺身をちょこちょこつまんではビールを飲んでいた。
「僕はスキルヴィングで勝負しようと思います。東京でのレースでは、常に上がり最速。まさにダービー一本に狙いを定めたローテーション。どうでしょう田中主任。」
「そうだな。青葉賞組はいつも人気になるがいつも2着か3着がいいところだ。でもスキルヴィングの末脚なら面白いかもな。」
お寿司を平らげた城崎が
「んー。ルメールがこの馬を選んだのか、ファントムシーフを下ろされたのか。でもスキルヴィングもお手馬だからスキルヴィングの脚の使いどころは熟知してるのか。じゃあ俺はファントムシーフで。田中主任は何で勝負するんですか。」
「なんか後だしみたいだが、俺も実はスキルヴィングが本命だ。やっばりキレのある末脚は魅力だ。今回はダービーだし手広く馬連と3連複の流し馬券で勝負しようと思ってる。」
それからみんなでトライアルレースの話や田中主任主任の思いでのダービー論議で盛り上がり幕引きとなった。
よし、ダービーはスキルヴィングの単勝に三千円。複勝七千円で勝負。
また馬券をとって森野さんと食事をともにしながら楽しく話たいなぁ。
オークスは、リバティアイランドが一頭だけ次元の違う競馬で圧勝。シンリョクカも5位まで頑張ったんだけどな。10000円のマイナス。トータルは16300円のマイナス収支。そろそろ勝たないと。
ガーデンローズ
