この物語は、平凡な社会人 立花優(たちばな まさる)30歳、会社員、独身(彼女なし。)が一週間の仕事の疲れから解放され、週末のひとときを友人と過ごしたり、一人でくつろぎながら競馬予想をする物語である。


木曜日、森野さんにメールを送り週末に食事に誘った。
金曜日の昼休み。コンビニ弁当を食べ終えて、ノンビリ昼寝してるときにメールがきた。
スマホを胸ポケットから取り出してメールを確認する。
『立花さん、こんにちは。仕事頑張ってますか。食事のお誘いありがとうございます。でも、もう立花さんと食事に行く事は出来ません。今まで色々お誘いありがとうございました。これからも体に気を付けて頑張ってください。森野』
メールを読んだ瞬間、頭が真っ白になり、崖から突き落とされたように感覚になった。
え?なんで。

午後は仕事に集中出来なかった。
さらに、またもやミスを犯し田中主任に叱られてしまった。
落ち込んでいた僕を城崎が飲みに誘ってくれた。

居酒屋で森野さんとのことを城崎に話した。
生ビールを飲みながら城崎が
「そっか2人でコソコソ会ってたんだな。悪い奴等だ。でもそれは2人のことだからどうでもいい。でも姫野さんには彼氏がいない友達を連れてこいって言ってあったんだけどな。」
僕は落ち込んだ。僕が男らしく振る舞えなかったから飽きれられちゃったんだろうな。
食欲もわかなければ、ビールもそんなに飲む気になれない。
城崎は誰かに電話していた。
電話が終わると
『姫野さんに聞いたんだが、森野さんは最近彼氏が出来たらしい。それまではお前の事をやたら嬉しそうに話していたそうだ。』
え、僕の事を。
うっ・・・。
急に涙が湧いてきた。
やっぱり僕が悪いんだな。意気地無しだから・・・。

土曜日、一日ぐったり、ゴロゴロしていた。
朝も昼も何も食べていない。
時折、涙が頬をつたう。
夕方になってコンビニでおにぎり一個とお茶のペットボトル、競馬新聞を買いに出掛けた。
間もなく6時になるというのに外はまだ明るい。少し散歩でもして気分転換しよう。

部屋に帰った。少しお腹が減ったような気がする。
おにぎりを一口食べてみるが、やはり食欲はない。
ボーッとしていると城崎が心配して電話をくれた。
「どうだ。いつまでもクヨクヨしてたって彼女はできねぇぞ。ところで、明日のエプソムカップで悩んでるんだかお前、何買うの?」
「あ、心配してくれてありがとな。今見てみるよ。」
新聞を広げてみる。
「全然わかんない。あんまりそんな気分になれないよ。」
「立花、森野さんの事はまたあとで姫野さんに聞いてみるからさ。落ち込んでないで元気せ。」
「わかったよ、ありがとう。エプソムカップは今、チラッと見たんだがルージュエヴァイユあたりが面白いんじゃないかな。」
「そうか。分かった。じゃあまたな。元気だせよ。」
電話が切れた。
なんか余計寂しくなった。



エプソムカップはルージュエヴァイユの単勝に三千円。複勝七千円で勝負。


安田記念は、ソダシの白い馬体が伸び切れず残念な結果に。10000円のマイナス。トータルは36300円のマイナス収支。


花畑