システムの移行、リプレイス、新規導入って無茶苦茶神経使うんですよ | 熱脳しゃちょのブログ

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おせっかい焼SE兼プログラマ兼……の辛い日々と、思う事なぞ

黎明期からパソコン通信やってて、コンピュータには詳しい「だけ」の人には理解できないでしょうけど(詳しい人、ではなく、詳しいつもりの人とちゃうか? とは思うが)。

 

移行、リプレイス、新規導入のどれにしろ「既に業務が最適化されてる」ってのが、とてもとてもでかい壁として立ち塞がります。

その新システムに順応することは業務ではない。

つまり、普段のパツパツの業務に「加えて」、新しい手順やらルールを「理解しなければならない」、という負担を課するんだ、ってことを「理解しろやボケが!」と、現場ではなるんですよ。

いくら「管理が楽になるから」って、楽になるのはお前らであって、俺たちじゃねぇ。

ごくごく当たり前のことですね。

うんこみたいな機能のくせに高価な端末を設置しなきゃいけないとか、「どこもだだっ広い受付があると思うなよ、ボケが!」となって当然です。

今あるシステムとの整合性だって、取れなきゃお話にならんのです。

 

そもそも医者は、システムを使いこなすことが仕事じゃなくて、医療の提供が仕事なわけですよ。

別に手書きのカルテで十分。

それで安く医療を提供しようってところに、やれパソコンを用意しろだ、常時接続回線を用意しろだ、セキュリティ云々も契約してくださいとか、電子カルテを使ったら色々便利になりますとか、余計なお世話だ、と。

 

この辺り、IT化だDXだとか、言葉に振り回されてる阿呆は、物事の本質を理解してないよな、と思う。

IT化だDXだを「導入することが目的になってる」事例が多すぎるんよ。

おいらがこの手の移行とかやる時は、現地調査とか無茶苦茶丁寧にやるし、マニュアルなしでも、マニュアル通りやらなくても致命的結果を発生させないようにとか、山のように対策を打つ。

1つ業務に余計なことを付け加えるなら、3つ今の業務を楽にさせる、くらいは最低の目標にしてる。

 

「使えと言ってるんだから使え。命令だ」

じゃねーんだ。

共産主義国家じゃねーんだから。

もう一度言う。

共産主義国家じゃねーんだから。

 

#自分は頭がいいと思い込んでる、世界観の狭いアホほど共産主義にのめり込む、という w

 

こういう、システム周りの一般論的問題もさることながら、全部盛りマイナカードのうんこさ、発想の貧乏人根性丸出しさはね、もうね(FeliCaとMifareの違いよ)。

物理デバイス(マイナカード)とネットワーク、発行更新タイミングと健康保険資格の変動タイミングとか、本当に「機能てんこ盛りにすればするほど便利になる!」って、何も考えてねぇな、お前、としか言いようがない。

Android搭載TVとか、スマートハウスとかいう発想も同じなんだが、「ライフサイクルが異なるものを1つの物理存在に突っ込むな」って基本を理解してないんだ。

 

マイナカードを使って避難所管理しようってしてるんだっけ?

どこに誰が避難してるかわかるから便利だろうって。

アホか。

避難所で必要な情報が何か、考えろよ。

避難所で何ができるか、考えろよ。

 

この手の「僕、システム詳しいんです。こう言うことができるはずなのでこうしてください」って言うクライアントの担当者は何人もいたけど、正直「ただの迷惑」以外の何者でもなかった(テーブルの設計とかして「僕、正規化とか知ってるんです。あなたは知らないかもしれないけど」みたいなの、マジでうざい)。

ある大学にシステムを入れた時、先方のシステム担当者が詳細設計の一歩手前まで書き上げて「これでお願いします」ってできるエンジニア臭を振り撒いてたけど、実際に使う人から業務内容をヒアリングしたら「これだと使えないです」ってことだったので、フラグ一つで先方の仕様とこちらで設計した仕様を切り替えられるようにして納品したことがある。

こちら仕様の方は「おまけ機能」だ(営業と、先方のもっと上の人の了解を取った)。

当然、納品後、こちらの仕様で使い続けてくれてた。

ってな感じで、マジで、現場を知らん「自称『システムに詳しい頭のいい』人」はすっこんでろ、素人は黙っとれ、なんよ。