「こういうサービス仕様でお願いします」
と提示されたクソ仕様。
UIがっつりの、簡単にデータが爆発する系の「便利機能」。
「あ……、この内容だと制約をキツめにしておかないと、保証できないですよ」
「OKです」
で実装終了。
ところが、受け入れテストします、からの
「データ処理できないんですけど、バグですか?」
「……は? そんなはずは……」
データ見てみると制約の10倍のデータが突っ込まれてる。
「は? どゆこと?」
「いや〜、改めて担当に聞いたところ、データ10倍くらい処理できないと使い物にならないらしいんで、制約外してもらってテストしてるんです。使い物にならないということになったら、解約されるので」
そりゃ使い物にならなかったら解約されるのは当然なんだが、なんで勝手に制約外してんの?
何のための制約だと思ってるの?
データ10倍にしたらタイムアウトするだろうがよ。
「タイムアウトしないこともあるので……」
いやいやいやいや。
「しないこともある」機能を公開するつもりなんかい!
急いでリリースしたいっていうから、既存の仕組みに乗っけたからそうなってるんだが、最初から10倍Mustというなら、リリース時期伸ばしてちゃんと実装したんだが?
「何とかするのが我々の、エンジニアの仕事じゃないんですか?」
おいおいおい〜。
エンジニアの仕事は裏山から笹を切って持ってくることじゃねーんだが!
く、10倍か……、やってやれないことはないけど、リリース伸ばさないと無理……。
「もし、データ10倍処理できたら継続されるのは確かなんですか?」
って聞いたら、
「それで提案しに行きます」
って、おいおいおい。何? この機能、解約阻止のためなのに、解約阻止できるかどうかわからないの?
ヒアリングなしで解約阻止とか言ってたのかよ。
聞けば、クライアント、1年間放置プレイとか。
契約更新のお願いに行くのに、手土産が必要?w
それがこれ?
そりゃヒアリングに行けないよな。
しかも継続判定は月明け早々?
来月末に契約終了?
いや、終わってんじゃん。
少なくとも2ヶ月前にはできてなきゃまずいやつじゃん。
まずいからって急いで実装したんですけど、実装開始時にはすでに提供できてなきゃまずかったんじゃね?
契約開始から1年あったんだよね?
その間に、何としても解約阻止したいっていうなら、何とかできたはずだよね?
そんなに高度で難しい話ではないですよね?
契約前からやり取りして、提案して、必要な機能をサービスにいい感じに取り込むなんて、常識的にやらなきゃならないことだよね?
それが「仕事」ってやつじゃないんですか?
しかも、実際にお客さんに提案しに行ったら、「10倍じゃ足りないですね。50倍じゃないと」とか言い返されたらどうすんですか?
「週明けまでにデータ50倍処理できないと解約されるんです。何とかするのが我々の、エンジニアの仕事ですよね?」
って、おいおいおいおい。
なんかそれっぽく「我々の」とかセリフ吐いてるけど、「僕は一切責任を取りません。エンジニアは全責任を被って奴隷のように働いてください」って内容じゃねぇか。
もちろん、「できない理由を探すな。実現できる方法を探せ」みたいなことはよく言われるけど、「少なくとも無能のお前には言われたくねぇわ!」
そもそも、初期リリースはこういう制約になってますが、徐々に性能を上げていきますとか提案するって頭はないのかよ?
それともそういう分割提案すらできないほど、クライアントとの関係はやばくなってるんですか?
何度目だ? このシーケンス……?
もううんざりだ。
ってんで、スプリント振り返りで指摘したところ、「なぜ僕が指摘されるかわかりません」みたいなキョトンとした顔をしてる。「いや、やることやってないでしょ。1年時間があったのに、昨日今日初めて解約されるかもってわかった、って話になったみたいになってるでしょ。自分の不手際を全部エンジニアのせい、協力してくれないせいみたいにするのはやめてもらえますか? 10倍のデータが同じように処理できるわけないでしょ」
「いや、システムのことあまり詳しくなくて……」
「詳しくないのは構わないけど、聞きに来てくださいと伝えましたよね? 聞きに来ましたか?」
何となく「すみません」みたいな言葉を口にしたっぽいけど、そのあとずーっと納得いかないって表情が張りつき続ける。
実に不快。
実に腹立たしい。
こいつ「それでKOです」とかよくいうんだが、これがほぼほぼ「それってあなたの感想ですよね」で、問い合わせもしてないわ、システムの常識も無視してるわで、ビジネスとエンジニアにそれぞれそういう態度で仕事するから、おかしなことになって当然だよな?
今回の機能実装の他にも山のように問題があったので、別途反省会を開くなら開いたほうがいいだろう、と思ったところ、
「関係者の人数が多いので、リーダーだけで反省対策会議を開きます」
と、もう一人のダメリーダが猛スピードで仕切り出す。
おいおいおい、なぜリーダーだけ? エンジニアメンバーみんな問題だと感じてるところがあるんだけど……。
だが、何より保身が大事な3大巨頭のうちの2人が大回転。
そういうこと。
メンバーの突き上げが怖くて、その議事録が残ることが怖くて、内々ででっち上げようって魂胆ね。
リーダーは悪くなく、エンジニアへの連携が不足、お互いに協力しましょう。みたいな玉虫色のウンコ方針が決まりました。
保身のための会議を開いて、自分は悪くないけど新しくこういうことやります、みたいな結論書いて、ボードメンバーに提出するのねと思ったほぼその通りの内容。
しかし、その裏で進む、複数の大物クライアントの解約。
「どうもチャーンリスクがありそうだ……」
いや、その内容、チャーン「リスク」じゃなくチャーン「予告」何ですけど、理解できてます?
みたいな。
システムはちゃんと動くようになったというのに、地獄の様相。
やっぱね、ダメになる組織はダメになる理由があるんですよ。
そしてそれを止めるのは、まぁ、無理なんですよね。
全員、自分の居場所だけは死に物狂いで守ってくるので。
たとえ本体が死のうと。
残るエンジニアのみんなには申し訳ない気がゼロではないけど、「一年前、少なくとも半年前から警告は発してた」わけで、それを理解できなかったり、それを理解しても動かなかった人たちに対しては、自業自得です、と言いたいです。
さて、あと4日。
この2年、消火作業は楽しかったですが「つまらぬものを救ってしまった……」という気分です。
とにかくちゃんと消火し切ったし、途中で投げ出さず、やることはやりきりました。
あ、↑のは、ちゃんと大急ぎで解決策の再設計をして、うちのチーム分は実装して、解決できる道筋だけはつけておきましたよ。
こうやって解決しちゃうから、図に乗らせてしまうのかもしれん……。