【鍼だけでお灸をしないのは損ですか?】
「熱いからってお灸をしないと損しますか?」
温灸を置くと「熱い(暑苦しい)」と感じるので、温灸施術はしない患者さまよりのご質問です。
鍼灸師として無意識に最適刺激を求めているので、このような疑問をぶつけられてハッとしました。
なるほど、そういう考え方もあるか、と。
たしかに、そのことについてはお伝えしてこなかったな、と。
施術の内容はその人の「体質」や「病気の原因」のようなものを意識して決めていきます。
刺激の質と量で選択します。
『質』とは鍼だけ・鍼灸併用(鍼多め)・鍼灸併用(お灸多め)・お灸だけ、などです。
「熱が悪さをしている人」にはお灸はしませんし、「冷えが悪さをしている人」にはお灸を多めにします。
『量』とは使用する鍼の本数や太さや刺す深さ・お灸の数や大きさ、などです。
過敏な人にはソフトな刺激(本数なども控えめ)だし、頑健な人にはしっかりした刺激を与えるようにしています。
また、同じ鍼灸の量でも時間によって刺激の量は変わりますので、体力の弱い人は施術時間が短めになります。
目指すのは『その人に最適な刺激の質と量』です。
体が負担なく・不安なく、元気に変化していくかどうか、そこに費用を払う損得を求めていただきい。
鍼を何本使うか・お灸を何壮すえるかで損得をみない方が良いと思います。
たくさん鍼もお灸もしてもらったら得で、お灸しなかったら損、みたいなことはないです。
鍼灸施術は、あなたに最適刺激になるように鍼の本数やお灸の数を調整しています。
必要なら多く使いますし、不要なら使いません。
ですので、 鍼しかしない・温灸はしない・腕に鍼をしない・頭にお灸をしない…など。
他の人や以前の施術と比べて違うことがあっても、それは「今のあなたの状態に必要だからなのです」とお伝えさせてください。
鎌ヶ谷の鍼灸院 ほっと・ばらんす
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