▼過日限定?スタンプ…か…?
はぁ〜 Z世代だとぉ
なんだいそりゃ〜
なんだかインターネットで近頃よく見る言葉…Z
デジタル世界に馴染みまくりのスマホありきの世代が
どうやらZ世代とか言うらしい…
スマホどころかケータイもパソコンもない時代で、
電話は家の黒電話、カメラはフィルムしかない時代の
我々と比べたら、今の若者のデジタル依存度は半端ない。
彼らからスマホを取り上げたら数時間で死滅するだろう。
マジンガーZ 永井豪&ダイナミックプロ:著 がきデカ 山上たつひこ:著
我々は新人類と呼ばれたバブル末期世代じゃ
我々の世代のZと言えば、
“シンカリオンZ”でもなければ、
“ドラゴンボールZ”でもない…
空にそびえる〜くろがねの城〜スーパーロボット
超合金のマジンガーZ
そして…
禁じられたZだぁ
“禁じられた遊び”でもにゃければ、
“禁じられたマリコ”でもにゃい…
がきデカシリーズ 山上たつひこ:著
はぁ〜なに〜貴様〜
禁じられたZを知らんだと〜愚か者
我々、新人類が小学生時代後半の
1974年から6年間“週刊少年チャンピオン”に連載され、
ギャグマンガの歴史を変えたといわれた
ドタバタギャグ漫画の金字塔『がきデカ』のギャグじゃ
わしの中で『がきデカ』を超えるギャグ漫画は今だに存在しない。
がきデカ 山上たつひこ:著
ちなみに『がきデカ』は少年警察官だから
『がき』と『デカ』。
主役の名前はこまわり君である。
わりと最近まで知らなかったのじゃが、
『がきデカ』は、
世間の規制が年々うるさくなっていくので、
重版以降、その時代にあわせて
内容の一部が修正されているようだ。
わしはコンビニで売られていた『がきデカ』を
読んでいて気が付いた。
消防車を呼ぶのをこまわり君に邪魔された
ジュンちゃんは最後の手段で消防車を呼ぶ。
オリジナルは股間に、改訂版は胸に電話の受話器を
押し付けて…。台詞も“マタ”が“乳房”に変っていた。
小学生の時に初めて見た時の
オリジナルの破壊力が凄まじかったせいか、
改訂版を見た時の違和感とガッカリは半端なかった…
これではインパクト薄くてまったくドキドキせん。
わしは元々あまり胸に興味がないのよ…
夏休みの終わり、担任のあべ先生に催眠術をかけて、
夏休みはこれからだと思い込ませようと画策するこまわり君たち。
あべ先生の日焼けした肌を寝ている間に白粉で隠したが、
先生はシャワーを浴びようとしてしまう。
オリジナルだと先生は下着か裸だが、改訂版では服を着ている。
先生の服の色や肌の色が改訂ページのみ違っている。
ベタやトーンを貼り忘れたのだろうか…手抜きか…
「いいじゃないか、どうせ僕らは結婚するんだ」という
台詞が何故か改訂版からは消えて空欄に…
そんなに問題ある台詞だろうか…
がきデカ 山上たつひこ:著
小学生の頃に、こまわり君の必殺ギャグ
アフリカ象が好き
これに対抗して
インド象が嫌いと叫んでみたが
その場を思い切りしらけた空気にさせた苦い思い出が…
アフリカ象が好きは
まったく脈絡ない一発ギャグなのだが、
話を区切り、次の展開に進ませるのに有効だった。
そのギャグもやがて相手を倒す道具になっていく。
がきデカ 山上たつひこ:著
平和な日常にこまわり君が非日常を持ち込む、
ボケとツッコミのドタバタギャグ漫画から約30年…
中年になったこまわり君たちが帰ってきた。
『中春こまわり君』では事件が先にあって、
そこにこまわり君が巻き込まれるという
過去とは逆転のパターンに変化している。
ちゃんとした大人のストーリーになっていた。
あべ先生とジュンちゃんは男運が悪く失敗ばかり…
ツッコミ役だった西城君は大人になったせいか
こまわり君の良き理解者的なポジションになっている。
夫婦の問題、介護の問題、会社がらみの問題など
次々と起きる人生の問題から犯罪にも巻き込まれ、
社会人としての常識的な態度を見せつつも
時々、昔の癖で…
『中春こまわり君』後半でこまわり君は
何故かサスペンスドラマの名探偵の様になっていく
中春こまわり君 山上たつひこ:著
それにしても優等生の西城君と同じ会社に
こまわり君が就職できたのがすごく不思議
学校のテストではいつも0点以下のマイナス点、
犬猫専門の学習塾でもついていけずに
塾の廊下に立たされていた彼が…
今回『がきデカ』を読み直して思った…
昔は寛容だったんだよなぁ…
つくづく思うよ…
寛容な時代の日本を体験できて良かった。
今は本当に窮屈でギスギスして息苦しいよ…
現代の子供達は可哀想だなぁ…