メルカリ購入本67冊目

はじめましての
安壇美緒さん
『ラブカは静かに弓を持つ』

言わずもがな
2023年度本屋大賞第2位を
獲得していた作品ですね。
1位は『汝、星のごとく』


少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に
遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら
生きてきた橘。
ある日、上司から呼び出され、
音楽教室への潜入調査を命じられる。
目的は著作権法の演奏権を侵害している
証拠をつかむこと。

橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに
通い始める。
師と仲間との出会いが、奏でる歓びが
橘の凍っていた心を溶かしだすが、
法廷に立つ時間が迫り…





当時は大好きな凪良さんの受賞に
歓喜していて、
この年のノミネート作品は
わりと読んでいたはずなのですが、
私としたことが…
ウッカリ無気力していました。

どうしてもっと早く
読まなかったのか…
ネガティブ真顔ネガティブ真顔ネガティブ

いやもう
言葉が出てきませんが
とにかく
素敵な一冊でした。

正直、
スパイ✕音楽…のスパイの部分に
躊躇いがあって当時は避けた記憶が。


活字なのに
音が溢れてくるんですよね。
空気感も…


ラストも、こうあって欲しいという
形になって、想定外のことが起こらない…
そんな世界もたまには良きにっこり

橘の上司など、いけ好かない人物も
出てきましたが、
浅葉をはじめ、橘を取り巻く人達もまた
素敵な人達で、それが心地よさに繋がった
のかもしれません。


子供達にも読みやすく
興味を持ってもらえそうなので、
こちらはしばらくキープ本です。


音楽は心を癒してくれる存在だけれど
小説もまた、それに値する存在。

そのふたつが合わさった一冊は
最強です筋肉