メルカリ購入本44冊目

はじめましての
畑野智美さん
『ヨルノヒカリ』



タイトルに惹かれましたが…

良かったです照れ
好みドストライクでした。


いとや手芸用品店を営む木綿子は、
35歳になった今も恋人がいたことがない。
台風の日に従業員募集の張り紙を見て、
住み込みで働くことになった
28歳の光は、母親が家を出て以来
"普通の生活"をしたことがない。
そんな男女2人が
ひとつ屋根の下で暮らし始めたから、
周囲の人たちは当然付き合っていると
思うが…。


木綿子と光の関係が
雇い主と従業員から
"特別"になるまでの9ヶ月

不器用な大人たちの"ままならなさ"を救う、
ちいさな勇気と希望の物語です。

日向はちょっと苦手ですが
光の友達の成瀬と成瀬の妻、美咲
従業員の聡子さん
木綿子の友人、真依
木綿子のいとこ、修ちゃん
常連客の颯太と司
みんなそれぞれ味があり、個性があって
好きな人達でした。

中でも司さん。
とても素敵なお人柄だなぁ…って。
現実にいたら
お友達になりたいな。


「仲良くしない方がいい」と僕が言うと、
「オレは、オレが仲良くしたいと思った
相手と一緒にいる」と言ってくれた。


子供のころの十歳差と
大人になってからの十歳差は、全然違う。


共感してくれる人、
理解してくれる人がいなくても、
生きていくことはできる。


自分のことを大事に思ってくれる人たちの
ことを考えて、生きていきなさい。
それで、
自分のことも大事にしなさい


誰かの存在がなければ、
自分を確かにできないのは、弱すぎる。
だが、
最初から、ひとりで生きている人なんて
いない。


世の中には、
関わらない方がいい相手もいる。
どれだけ努力しても、
理解し合えない相手もいる。
どちらが悪いというわけではなくて、
価値観の問題だ。


人と違うから、
社会の隅で生きていこうとかも、
思わなくていい


ずっと悩んでると、
ものごとを客観的に考えられなくなる。
出口を見失ったまま、
迷路の中を彷徨いつづけているみたいに
なってしまう。
でも、その迷路も遠くから見れば、
簡単に出口が見つかる



人それぞれですが
モヤッとすることもなく、
そうだよな…と思い、読み終わりました。


木綿子…
個人的にはこの当て字、
好きなんですよね。

私はもっとポピュラーな方ですけど。


この木綿子さん。
とても羨ましかったです。
とても素敵な人達に囲まれて。

いや、
木綿子さんが素敵だから
まわりに集まって来るのかな。