メルカリ購入本73冊目
はじめましての中山七里さん
『特殊清掃人』



結構前から手元にあったのですが

ようやく手にして読み終えました。


おもしろい…という表現をしても良いのか

些か考えてしまいますが、

ミステリーとして捉えれば間違いなく私は

おもしろさを感じました。



誰もいなくなった部屋にこそ、

住んでいた者の嘘のない生きざまが現れる。

特殊清掃業者〈エンドクリーナー〉には、

日々、様々な依頼が押し寄せる。

彼らの仕事をとおして、死者が抱えていた

様々な事情が浮かび上がる…。


・祈りと呪い30代独身女性

・腐蝕と還元40代ベンチャー企業家

・絶望と希望20代無職の男性

・正の遺産と負の遺産80代の資産家

…これら4編から成る連作

短編集です。


それぞれのタイトルは読めば合点電球


エンドクリーナーの代表

五百旗頭亘と

中途採用の2人の社員

白井寛と秋廣香澄


3人が特殊清掃という仕事柄

向き合うことになった4つのお話。


特に新人の秋廣の成長過程が伺えた流れでも

ありました。



特殊清掃…と言えば

以前読んだこちら




懐かしいなあ…


前川ほまれさんは看護師という側面からの

見方、展開が伺えましたが、

中山七里さんも並々ならぬ熱量を

感じました筋肉


とにかくリアル


蠅、蛆、体液…

何度これらの言葉を目にしたことか。

臭いや色までも届き、浮かぶようでした。


こちらは2年ほど前の作品ですが、

続編などがあれば読みたいです。

五百旗頭さんの人柄が

とても好感を持てて、

部下2人の成長もまた気になるところなので


…にしても

【五百旗頭】


初見で読めますか?


私は何度も何度も出てくる度に

『なんだっけ?』となっていました。


【いおきべ】と読む名字です。



俺はこの仕事を誇りにしているけど、

一方で稼ぎ過ぎてもどうかと思ってる



現実社会、

このようなお仕事、需要は

確実に増えて行くのだと思う。




中山七里さん

また他の作品も読んでみたいと思いました。