もしも親権がとれたら
この家が子どもを育てるのに良い家かどうか検査が入るというので
仕事が休みの日には
みんなで大掃除をしている
自営業で いつも忙しいが、
もう少ししたら とても
大掃除などやっていられないほど忙しくなる。
特に弟の部屋が大事であるが、
壁に穴があったり、
ふすまが破れていたり、
白かった壁が たばこのヤニで黄色く変色している。
壁の張り替えをしないと
いけないだろう。
弟は父に、
『壁の張り替え、するのかしないのか、どうするの?』と
まるで 他人事の様に言っていた。
壁を直す費用をすべて父が払うつもりらしい。
私は その言い方は
あかんやろと思い、
思わず弟に、
『自分の部屋なんやで
自分が直せや』と言った。
すると弟は、
『なんで自分の身内にまで支払い命令されなあかんのや?』と言うので、
『だって自分の部屋やろ。自分も直すお金、出さなあかんやろ』と
父ばかりに修理費をもたせるな と言った。
すると弟は怒って、
『わかった!俺が全部
払えばいいんだろ!
ってゆーか、そんなんならもう直さんでいいわ!!』
と怒って2階の部屋に行ってしまった。
それを聞いていた母が、
私に、
『アイツは今、養育費やお嫁さんに買ってあげた車のローンや、自分の車のローンで大変なんや。』
と言った。
自分の車のローンって言っても、それは自分がこんな
大変な時に高級車を買ったから悪いんだ。と
私は母に言った。
でも しばらくして私は
とても後悔した。
私や姉は家に帰れば子どもに会える。
でも弟は 自分の愛する
子どもを憎い嫁に連れて行かれ、
理不尽な理由でお金を請求されている。
車大好きの弟が 嬉しそうに 私に買った車を見せた あのニコニコ顔が 頭に浮かんだ。
そうだ。せめて大好きな車で癒されないと…
きれいな壁に直し、気分を 少しでも変えないとな。
私は姉に、弟に言った事は間違いではないと思うが 悪かったなと後悔した事を話して泣いた。
姉は『結局 両親が払わさんのやな。だからアイツは ああなったんや。』
と言ったが、私は後で
弟に言いたかったのは
お金を払えという事ではなく、
他人事の様に言った言い方を注意したかっただけなのだ。
その場でうまくいつも言葉が言えない。
今も弟に悪かったと
涙が出る。
おわり