穴埋め・・・そして墓穴
★ 冊子にしてもこのような、ニュースにしても、誌面を埋めていくのだが、記事の間がどうしても空いてしまう。白いままではみっともない。そこをカットで埋める手もある。が、あまりにも隙が空き過ぎだと、コラムなどで埋める。 それを、業界用語で「穴埋め」と言う。★ 僕が文芸の修行時代。今とは違いパソコンなどはなかった。冊子の編集時になると有志が集まって皆で編集作業に入る。 400字の原稿用紙の字数を数えて行数計算をする。ぴっちり原稿用紙のマス目に書いている原稿はほとんどない。汚い(癖字)の原稿で、しかも、消したり、書き込んだりの原稿。それを一字一字字数を数えて、行数計算してから、編集長に「○○の作品、○ページ。○○行です」と報告する。 それを聞いて編集長が割り付け表に書き入れていく。ところが、穴があく。つまり誌面に白い部分ができてしまう。編集長は「おい、誰か、○○字○○行の穴埋めを書け!」と言う。 その時、僕は待っていました、とばかり「はい、浜田が書きます」と手を挙げる。退屈な原稿の字数計算よりも、コラム(穴埋め)を書いるほうが楽だからである。そのかわり、ぴったりと注文の字数にぶっつけ本番で書かねばなければならない。更に短時間。遅くても30分以内に書きあげる。穴埋め記事だから内容は自由だ。但し、字数はぴったり納めないといけない。つまり、ここで問題なのは内容よりも字数。★「チャイチャイ」でも本誌でも常にどこかに空きができる。安直にカットで穴を埋める〝手抜き工事〟の手もある。が、それでは面白くないから〝穴埋め〟を書く。問題はその〝穴埋め〟の内容だ。〝穴埋め〟記事を読んだ人が、不快になれば、これこそ、墓穴。「あたり障りのない事をさりげなく書く。俳句の世界でもいい。「寸鉄人を刺す」のもコラム。これまでの(穴埋め)コラムにおいて、おかしいと思ったら反論の投稿、お願いします。★ 昔、同人誌に参加していた頃、編集長が若造の文を書き直していた。大昔はそんな事が有りだった。何で直されたのか、それも勉強だった。良いか悪いかは別。編集長の権限は絶対だったから・・・。と言うのも、そこは紙の道場だった。★ 京都新聞を購読しているが、他紙もそうかもしれないが、今の日本の言論は危機ではあるまいか。それと言うのも、新聞の投書欄。60代から80代。つまり社会からのしがらみの無くなったのか、高齢な年代になって、やっと物が言える。のではと思うこの頃。