私が生活の中で、合成洗剤をはじめ、合成界面活性剤製品を全て使わなくなって５年が経ちました。
もともと嗅覚や味覚は鋭敏な方なんだと思いますが…。
なんでこんなに食べ物への移香が分かるようになったのか？というと、
①使わなくなったから、嗅覚疲労が無くなった
②洗剤のにおいがしない環境が作れる場所に住んでいる
③香りを家の中へ持ち込まないよう、意識的ににおいを嗅ぐことが訓練になっている
こんな理由が思いつくんですが、
「健康に影響あるものを判別できるようになって良かった」と心から思う一方で、
食べ物への移香蔓延を感じる度に、気付かないで健康を害している人が多くいらっしゃるだろうと、やり切れない気持ちの日々です…！
特に、パンへの移香問題は、かなり最初から悩んでたものでした。
買うのを諦めて作ってみたり、好みのパン屋さんに直接伝えて改善をお願いしたり。
パンを食べる頻度が少ないのもあって、なんだかんだしてる間に何年も経ってしまいました。
ちなみに、福井市の別のパン屋さん。
以前、洗剤味のことを伝えて、お洗濯のことを考えて下さった様子だったので、「どうかなぁ？」と購入してみました。
ここも、私の好みのパン屋さんなんです！
洗剤味は、ちょっと薄くなってた…と思いたいけど、
包装材に既に洗剤のにおいが付いてて、物置で入れ替えてから家に入れねばならない状態。
パンの方は、がんばっても食べられない付着レベルでした。
少し飲み込んだ分だけで、いつもの胃痛と胸焼けが…。
合成洗剤だと、どれだけ気をつけて使っても、特にパンは分かりやすく付いちゃうんですよ(；´Д｀)
とある能美市のパン屋さんも、かなり前ですが、お洗濯のこと真摯に考えて下さったんです。
でも、お話の感じからは合成洗剤のままやろうし、界面活性剤は付いてるやろな…。
(補足ですけど、どちらのパン屋さんも、一般的に見たら格段に安全なお洗濯をされてました。それでも防ぎようがないというのが、合成洗剤を使う難しさですかね…)
実は、洗剤味のしないパンというと、他に２店舗あったんです。
どちらもやはり、お洗濯で合成洗剤を使っていないんですよ。
こちら、コトリコーヒーさんのパン、一度お取り寄せをしました。
過敏症の方がやってらして、合成洗剤をお使いじゃないので、もちろん洗剤味はしなかった！
ベーグルもスコーンも、優しい味と雰囲気で美味しかった(*´ω｀*)
また機会があれば、お願いしたいなと思うお店です。
パン屋さんは、過敏症や香害どうこうは別にして、
合成洗剤は本当に使わない方が良い、使うべきじゃない。
洗剤味のパンは、ほんとに悲しいです(*_*)
材料の安全性にこだわり、手間暇かかってるのが良く分かるパン屋さんなら尚更です…！
そしてもうひと店舗がこちら、お〜がにっく屋さん 。
「店主が合成洗剤を使ってない」という情報をいただいて、注文してみたんです。
そしたらやっぱりですよ、洗剤成分の混入はないんです、包装材も汚染ナシ！
お〜がにっく屋さんの店主さん、間違いなく合成洗剤を使ってないです。
ただ、４個購入して、１個だけ。
全体的にうっすら洗剤の味がしてて…。
他のパンは何ともないのに、あまりに不自然すぎた。
ここから、実は、小麦製品移香の実態追及が始まりました(^_^;)
まずはお店、そして該当小麦粉の製粉所に問い合わせ、そこのカムット小麦やスペルト小麦、小麦製品を取り寄せて確認したところで、
製粉所時点で既に、小麦粉に移香があることが判明。
国産小麦や有機小麦を扱っているところです。
(こういう場合、ほとんどの会社が代替品を送ってくださるんです。
「うちは香害知ってます！もちろん普段から配慮してます！移香がないことを確認した商品をお送りしますのでお試しください！」というご認識なんですが、直送の代替品にべっとり柔軟剤臭が付いてるんですよ(*_*)。
「あぁ、こういう状況の会社なら起こりうるな」と、想像できますよね？香害や嗅覚疲労を理解していれば。)
さらに、洗剤味をはっきり判別できる知り合いの意見をいただき、すり合わせしながら確認を続け、他の移香小麦製品も突き詰めて行ったら、
とりあえず今のところ、「○室の○○○」と「○○○村」の２社の小麦粉、そして、その小麦粉を使った製品に移香があることまで判明しました。
だから、お～がにっく屋さんのように、洗剤混入は絶対に起こりえない環境でも、
元々の材料に移香があるんでは、どうしようもないんです。
小麦粉だけでなく、例えばレーズン・くるみ・小豆・よもぎなど、その時の材料ひとつひとつ移香が無いことが判別できないと、汚染パンになってしまう危険性があるという、
このシビアさ。
想像してもらえるでしょうか…(;´Д｀)
香害で困っている人の中でも、食べ物の洗剤味がはっきり判別できる人って少ないです。
これは、もともとの感覚の強さに加え、冒頭であげたように生活環境や訓練・経験といった要素があるから。
日本料理の料理人であってもソムリエであっても、感じない人は感じないし、化学物質過敏症でなくても分かる人は分かるものなんです。
これだけ汚染が蔓延している世の中では、なかなか難しいかも知れない。
でも、自分の体のために、安全なものを判別できる感覚を持つ人が増えてくれたらいいなと思います…！
そもそも、個人のパン屋さん、ほとんどで洗剤味がするのは、人の手が加わる場面が多いから。
たいがいの原因は、人間が使う洗剤や柔軟剤ですもん。
安全な食材を扱うところはたいがいが小規模なので、作業服の洗濯を個人任せにしてると、確実に移香が起こります。
だから、日本製粉など大手メーカーでは、まず起こり得ないことでしょう。
人の手を最小限にした機械化、クリーニングで仕上げられた作業着と食品用の使い捨て手袋、空調。
同じくシキシマやヤマザキなど、国内大手メーカーのパンも洗剤の味はしないでしょうね。
(店頭での移香はありそうですが)
同じ理由で、○クセンのパンは洗剤の味が付いてる。
ムソーの有機小麦粉のパン粉も洗剤味でした。
(素材の安全性や添加物の関係から、上記大手メーカーの商品と同列に考えることは全く無意味ですが)
そして、日本は特に臭いんじゃないでしょうか！？
外国は行ったことがないので現状は分からないんですが。
家も土地も狭くて、人口密度の高い日本。
たぶん相当臭いんですよ(^_^;)
オーガニックバターと一緒に、外国製のパンを買ってみた時のこと。
マルチグレイン ブレッド という、カリファルニア産のパンです。
(購入店舗はホライズンファーム、こちらは食品の移香があったことがほとんど無く、安心して購入できるお店のひとつです。
オーガニックバターで洗剤のにおいが付いてくるとか、捨てるしかないのでね、そんなこともう勘弁ですから(*_*))
「国産小麦、国内製粉」と、「輸入有機小麦、国内製粉」、つまり「国産小麦粉」だと移香を確認したことがありますが、
「外国産有機小麦、外国製粉」ではまだ一度もないので、
「外国で作って外国で包装してるパンなら大丈夫じゃないか？」と予測しての注文でした。
予想通りすぎて、もう笑うしかない…(^_^;)
香りのはっきりとした、美味しいパンでしたよ。
洗剤の味の欠片もしない！
(包装のビニールは薄いので、購入店舗によっては、移香が滲みてる可能性もありますけど)
もうひとつ、外国製造のパンも試してみたら、
洗剤の味はやはり、全くしないんですよ。
(包装には、購入店舗での洗剤移香がありました。また、下のライ麦ブレッドは、ネット上では無添加だったのに、包装には添加物表記ありで残念…)
どちらもどのくらいの規模の製造会社かは分かんないんですけどね。
こういうことが何度かあったことで、日本は相当臭くて、汚染が進んでるんだというイメージになってます…(；´Д｀)
香害は外国にもあるんでしょうけど、国民性が違うので、日本ほど社会問題化してないと聞きますし、
こんな臭い国はあっさり捨てて、外国で暮らしたいなぁ…なんて、夢物語ですが(^_^;)
なんとかして変えたいですよね。
パン屋さんにも、パン好きさんにも、
移香のことから香害を知ってもらえれば、本当にうれしいです！
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