「香害をなくす連絡会」が行ったアンケートによると、
 香害の原因製品の1番と2番は、柔軟剤香り付き合成洗剤
 
 
お洗濯用品がトップを占めてます。
 
 
 
 
で、これらをお使いの方と話してると、「においが気になるから」というのが大概あるんですよね。
こういう「におい」で他人を不快にさせないための「マナー」だという認識なんです。
 
 
 
 
この場合の「におい」というのは、大きく分けてこの2つです。

 

①汗臭さ・加齢臭・脂臭・体臭といった体からのにおい
②部屋干し臭・生乾き臭など、洗濯物のにおい

 

 

 


 
このにおいの原因とそもそもの対策について、
 
 
 
嗅覚やにおい、そして①の体臭についても一度まとめたいなと思ってるんですが、
まず今日は、②の洗濯物のにおいについて、です。
生乾き臭とか、部屋干し臭とか、そんな言葉がCMによって浸透しましたね。
 
 
 
このマスキングのために、さまざまな香料製品や消臭を謳う製品が出て来て、健康被害が広がっているわけですけれど、
そもそもの話、においは原因物質を取り除かないと無くならないです。
 
 
 
 
なんで洗濯物からにおいが出るのか?
原因は2つです。
 
 

 

● 汚れが残っているから
● 洗剤成分が残っているから

 

 
 
全自動洗濯機と合成洗剤の組み合わせでは、ある意味、仕方のない成り行きかとも思いますが、こうなると、
 
 
 
・残った汚れに雑菌が繁殖する
・残った成分が酸化して蓄積する
・洗濯槽にも残って、汚れやカビの温床になる
 
 
 
これが、部屋干し臭・生乾き臭・洗濯機の臭いだけでなく、洗濯物の黒ずみ・黄ばみなど、さまざまなトラブルを招くんです。

YouTubeお洗濯講座① 近年のお洗濯事情 でも、ここに触れています。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
じゃあ、どうしたら良いのか?
 
 
洗濯物と洗濯機に、汚れと洗剤成分が残らないお洗濯をすればいいんです(*´ω`)
これがつまり、洗濯物を臭わせない、洗濯機を汚さないお洗濯ですし、
「より安全で快適なお洗濯」になるんです。
 
 
 
出来る工夫は、それぞれのおうちによって本当に色々あると思います。
大事なのは、「何を使うか?」よりも「どう洗うか?」。
 
 
汚れ落ちを良くするために。
すすぎ残しをなくすために。
 
 
 
生活は、知恵と工夫です(*´ω`)
意識ひとつで全く違いますので、↓このポイント、ぜひ押さえてみてください!
詳細は、YouTubeお洗濯講座③ お洗濯のポイント で述べています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
洗濯槽のにおい は 洗濯物のにおい、に繋がります。
 
 
 
 
嗅覚には「嗅覚疲労」「順応」という、「普段嗅いでいるにおいを感じなくなる」という特徴があります。
なので、自分の洗濯物のにおいというのは、誰もが感じにくいです。
これは、過敏症の人でも、私でも、誰もにでも共通していること!
 
 
 
でも、洗濯槽のにおいは、結構分かることが多いんです。においの濃度が高いんでしょうね。
だから、自分の洗濯物のにおいを他人がどのように感じているか、洗濯機の中に顔を入れて嗅いでみると、まだ少しでも把握しやすいと思いますよ。
 
 
 
 
 
 
それでは、洗濯物を臭わせない & 洗濯機を汚さない お洗濯のポイント!
 

 

 

●添加物のなるべく少ない洗剤・柔軟剤を使う

●柔軟剤を使わない

●合成洗剤や石けんは、特によく濯ぐ

●自動投入口を使わない

●乾燥機を使わない

●「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」に注意

●アルカリやアルカリ剤をメインで使う

●定期的に洗濯槽のお掃除をすると「割り切る」

 

 

 
先ほどのお洗濯のポイントと重複する部分もありますが、ひとつひとつ見ていきましょう。
 
 
 
 
 
 

添加物のなるべく少ない洗剤・柔軟剤を使う



これは、お洗濯のポイント① 「洗うため」のシンプルな洗剤・洗浄剤を選ぶ、のことです。

 

 

合成洗剤・柔軟剤の場合、いろんな効果を謳っているものは特に、添加物が多く入っています。その効果は、洗濯物に洗剤成分が残留してこそ得られる効果であって、

 

「成分が残留する」ということは、結局すすぎにくいということなんです。

 

 

さらに、添加物が多くなると、洗剤自体の洗浄力が下がるので、汚れ落ちが悪くなります。

だから、まずはちゃんと「洗うこと」ができる製品を選ぶことが大切です。

 

 

 

洗剤を入れて洗濯機を回したら、お洗濯が終わったような気になりますが、

実際は「洗えていない」のが今のお洗濯だと思います…!

 

 

 

 

柔軟剤を使わない



柔軟剤の陽イオン界面活性剤は、繊維に残ることで機能を発揮するものです。

その特徴は吸着能が高いことで、残留するからこそ効果のあるものなんですが、それゆえ、洗濯槽を汚す一番の原因とも言えます。

 

 

柔軟剤の界面活性剤としては、「エステル型ジアルキルアンモニウム塩」が使われていることがほとんど。

ただ、今は洗濯洗剤にも陽イオン界面活性剤が含まれていることが多いですし、先ほどの「添加物の少ない洗剤を選ぶ」というのは、この陽イオン界面活性剤を避けることにも繋がります。

 

 

柔らかくするためでしたら、すすぎを良くすることから、です。

洗剤成分が残っていることが、洗濯物をごわつかせる一番の原因ですから。

 

 

 

 

合成洗剤や石けんは、特によく濯ぐ

 
 
どちらも界面活性剤で洗う「洗剤」なんですが、界面活性剤は吸着しやすいのが特徴の物質。
それを意識して、よくすすぐことが大切です。
 
 
特に、石けんの界面活性剤は残りやすく、もともと使用量も多いので、すすぎ残しには要注意。
私は石けんのお洗濯の時は、縦型洗濯機ですすぎは3回~5回、最後まで温水でしています。
 
 
ちなみに、すすぎが大切なのは、洗浄剤でもアルカリ剤でも同じです。
 
 
洗浄剤のマザータッチの例では、温水を使っても夏場の洗濯物のにおいが気になってた(ドラム式)という方で、すすぎ回数を増やしたら、においの悩みが無くなったという話もあります。
 
濯がないと、洗浄成分だけでなく、汚れも洗い流せないんですよ。
 
 
 
 

自動投入口を使わない



自動投入口を使うと、手の届かない奥の方や隅に、洗剤成分が固まってしまいやすいです。

一旦成分が固着してしまうと、お湯を流しながらこすっても、なかなか取ることが出来ません。

そして、一度プラスチックに染み付いた洗剤のにおいは、取ろうと思っても取れるものではありません。

 

 

今は、洗剤の自動計量なんて機能がある洗濯機も多いですが、すすぎ残しを減らすためには過剰な洗剤量は避けるべきですし、そもそも洗濯機任せのお洗濯だからトラブルが起きるわけで。

 

 

洗剤や洗浄剤の投入は、自分する方が確実で分かりやすいです。

そして、洗濯機内部を汚す要素は、ひとつでも少ない方が良い。

毎日の積み重ねですからね…!

 

 

 

 

乾燥機を使わない

 

 

乾燥機能付き洗濯機や別置きの乾燥機など、便利だろうと思うんですが、これがにおいの原因になっている場合があります。

 

 

灯油やガスを使うコインランドリーの乾燥機は、熱量と風量が多く温度も高いので、雑菌を繁殖させることなく乾かし切ることができます。

ただ、家庭用の乾燥機は、電気をエネルギー源としてて、温度も高くないし風量も少ないことが多いです。

 

 

そうなると、衣類の雑菌が増えてしまう、乾燥機内にも雑菌が増えてしまう

乾かし終わった時は大丈夫でも、ちょっと湿るとにおいが出る、なんてことになってしまいます。

 

 

 

それに、お洗濯では「分散作用」が大事なんです!

分散作用というのは、界面活性剤の性質のひとつ。

そして、界面活性剤ほど強力ではないんですが、水や空気にも分散作用があります

 

 

 

例えば「洗い」の時

そもそもの水が少ないと、落とした汚れを受け止めきれないですし、すすぎも難しくなる。

水自体に分散作用があるので、お水はケチらない方が、お洗濯の仕上がりは良くなります。

 

 

そして「乾燥」の時、ですね。

洗濯物の汚れやにおいは、洗う時に落ちるだけじゃなく、実は乾燥時にも減っていきます。

これは「揮発しにくい物質でも、揮発しやすい物質と一緒になると揮発しやすくなる」という化学の話でもあり、水分子が揮発するときに一緒に繊維から取れていくんだと思うんです。

 

 

そのために必要なのが空気の分散作用

外干し・天日干しじゃなくても、室内で扇風機を使って、新鮮な空気を循環させるのが効果的というのは、こういう意味もあるんです。

 

 

乾燥機の中の少ない空気では、揮発物質を分散させることがまず出来ないですからね。

そして(これは乾燥機に限らずですが)、洗濯物の仕上がりのにおいは、干す場所のにおいに大きな影響を受けています。

 

 

 

 

 

「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」に注意

 

 

ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、今、洗剤や柔軟剤に多用されている、主流の界面活性剤です。

 

 

それまでの環境負荷が大きかった合成界面活性剤の代わりに普及した非イオン界面活性剤で、生分解性が改善されているとのこと。自然派の合成洗剤も、主成分はこの界面活性剤であることが多いです。

とはいえ、PRTR法の対象物質ですし、環境に負荷があることは国も認めている物質ですけどね。

 

 

泡立ちしにくい界面活性剤なので、「すすぎ1回」を謳う製品への配合も多いです。

ただ、まずは、「泡立ちがなくても、濯げているわけではない」ということを意識しながら、充分に濯いで使うべきです。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、この界面活性剤。もう一つの注意点が、「カビのエサになって、カビの生育促進作用がある」いうこと。

非イオン以外の3つの界面活性剤では、真菌の生育阻害作用があるんですが、非イオン界面活性剤のうち、ある種類はその逆の作用を引き起こしてしまうということなんです。

 

 

 

例えば、「海へ…」という合成洗剤。

こちらは合成洗剤の中では、おすすめ度満点の安全志向の洗剤で、主成分はやはりポリオキシエチレンアルキルエーテル。

(製品での表示名は『高級アルコール系(非イオン)』となっています)

 

 

 

これをお使いの方から、「洗剤を変えてから洗濯機のカビがひどい、月一回掃除してるのにいつも汚い」と相談を受けたことが何度かあります。

こちらの製品、「すすぎ0回」を謳っているんですよね。

これ、ほんとに残念ですが、大きな問題だと思うんです(;´Д`)

 

 

キャッチコピーを信じて、すすぎを全くしていなかった方からは、ものすごい界面活性剤のにおいが漂っていました。

衣服にこれだけ残っていれば、洗濯槽に残っているのも容易に想像できます。

すすぎをしていないせいで洗濯槽も汚れてしまうという、悪循環になっていたんです。

 

 

 

まあ、このポリオキシエチレンアルキルエーテルを避けたら、合成洗剤が選べなくなってしまうくらい普及している界面活性剤なので…。

難しいところですけどね(;´Д`)

 

 

とにかく、すすぎは入念に!

 



 

アルカリや、アルカリ剤をメインで使う

 

 

洗濯槽で過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)で浸け置きしたりとか、アルカリ剤でのお洗濯をメインにするというのは、洗濯槽のメンテナンス代わりにもなります。

私はアルカリ剤のお洗濯が7割~8割なんですが、洗濯槽のお掃除、実際に必要ない状態をキープ出来ています。

 

 

ただ、ひどく汚れていると分かっている時に酸素系漂白剤やアルカリ剤を使ってお洗濯すると、剥がした汚れで洗濯物も汚してしまうので、前もって洗濯槽のお掃除をするのがおすすめです。

 

 

アルカリ剤は汚れ落ちが本当に良いのでね。

この良さを知る人が、もっともっと増えてくれたらと思います(*´ω`)

 

 

 

 

定期的に洗濯槽のお掃除をすると「割り切る」

 

 

結局、全自動洗濯機の構造上、カビが生えやすいのは仕方ないんですよ。

全自動洗濯機と合成洗剤(界面活性剤)の組み合わせでは宿命だとも言えます。

 

だから、定期的に洗濯槽のお掃除をすると割り切るのも良いんじゃないでしょうか(*´ω`)

 

 

「洗濯機のふたを開けておく」なんてのは、もちろんまずやるべきことですが、

数日開けておいても、洗濯機の中から水分が無くなることは絶対にないですから。


 

 

洗濯槽のお掃除は、過炭酸ナトリウムがおすすめです。

 


40~50℃くらいの温水を満々に張って、水10Lにつき100g使用します。
軽く回して止めたら、一晩そのまま浸け置き→そのまま「洗い」→「脱水」→水の浸からないフチや細かい部分をブラシなどを使ってこする(外せる部品は外して隅々まで)→汚れが出なくなるまですすぐ。

基本はこの流れです。


ドラム式洗濯機だと、パッキンの溝のカビがなかなか取れないのと、全体を浸け置きすることが出来ないので、根気よくがんばる必要があります。合成界面活性剤が大丈夫なら、メーカー推奨の洗濯槽クリーナーを使うのも良いと思います。

(時間が短くても効果が得られやすい。殺菌作用が強い。換気とすすぎは入念に行うこと。)



洗濯機によっては、槽洗浄コースの設定があるものがあります。

ただこれは、メーカー推奨の洗濯槽クリーナーの使用が前提で、浸け置きの時間が短く、すぐに排水されてしまう場合があります。コースの内容をしっかり確認するか、手動での操作がおすすめです。




洗濯槽クリーナーの酸素系・塩素系については、こちらに分かりやすい記事があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらもぜひご参考ください(*´ω`)


 

 

 

 

 

 

 

ということで、以上です。

 

 

またいつか、もうひとつの洗濯物のにおい、

「体からのにおい」について、まとめたいなぁと思います。

 

 

 

体臭のもっとも大きな原因は、言ってしまえば食生活!

生活状況や腸内環境が、体臭という形で現れるだけのことだと思うんです。

 

 

 

今、皮膚は吸収・排泄をする最も大きな「臓器」とされていて、その排泄物の中には、色々な…

 

もうほんと、色々な老廃物が含まれていると実感しています…!

 

 

 

 

うちに来て4ヶ月の猫たちの体臭も、ここ2ヶ月くらいかな。

特に薄くなってきてて、タオルに獣臭が付かなくなって来ました。

 

 

それまでは、においを嗅いでお洗濯のタイミングを決めてたんですが、今は気が向いたときにまとめて洗うって感じに(笑)

 

 

 

 

ちーちゃん、なんだそれは(笑)

 

 

 

 

猫のトイレもそう。

 

 

最初の頃は、においで「あっ、うんちした」と分かって掃除してましたが、今はうんちが臭わないので、私でも気づかない!

トイレ掃除してて、「こんな立派なうんちしてたのか!」とびっくりしてるくらいです。

(7〜8ヶ月のちーちゃん、うんちがしょうたさんのうんちと変わらない大きさになってきました(*´ω`*))

 

 

 

体臭や排泄物のにおいを気にして、消臭スプレーや除菌剤とか使う前に、

 

 

まずは食事、生活環境ですよ!

 

 

 

においを気にして、香料製品や除菌剤の成分に囲まれた生活をしていると、体臭は余計に強くなります!

…という話を、いつか書きたい(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

★ボランティアグループ登録しました。

 

 

 

 

★change.org  シェア・拡散よろしくお願いします!

 

香害の解決を政府に求めます

 

 

 

 

★YouTube【お洗濯講座】はこちら!

 

YouTube お洗濯講座

 

 

 

 

★実店舗の情報はこちらからどうぞ。

  ウェブショップはこちら

 

 

 

 

★公式LINEやってます!

 

 

ご意見・ご感想・ご質問など、こちらから何でもお気軽にどうぞ。

お洗濯や成分に関するご相談も大歓迎です!