・お願い文と寄せられた体験談(PDF5枚)
・パンフレット「STOP!香害」(ダイオキシン・環境ホルモン国民対策会議 制作)
・5省庁が制作のポスター「その香りこまっているひとがいるかも?」(消費者庁ホームページより)
・マイクロカプセル配合の製品(Twitter 朝顔グラスさま 2021年8月更新)
香害で困っている人がいることを知っていただいた上で、トイレの芳香剤の必要性を考えていただきたいと思っています。
真摯なご対応を頂けますように…!
お願い文と、添付した体験談・ご意見はこちらです。
ちょっと長いですが、ぜひお読みください(*´ω`)
体験談やご意見をくださったみなさま、本当にありがとうございましたっ!
★お願い文
一般社団法人 全国道の駅連絡会 さま
突然のお便りで大変失礼いたします。
いま、「香害」という新しい社会問題が起きていることをご存知でしょうか?
香害は、香りの成分による健康被害です。原因となる製品で特に問題となっているのは、抗菌洗剤や香り付き柔軟剤、芳香剤といった誰もが使う日用品です。
この問題をなくすためには、社会の理解が必要不可欠です。
空気は仕切ることが出来ませんし、吸わずにいるということもできません。そのため、こういった製品が苦手な人が自分で使わなければ済む、という単純な問題ではないからです。
さらに香料には、高残香性という性質を付加するために、マイクロカプセル化されたものがあります。
これが空間に拡散して香る際、あらゆるものに香りが付着(移香)してしまうのです。香料が苦手な方の髪や服だけでなく、食べ物や販売品・建物の内装にも付着し、なかなか取ることが出来ません。
香り製品が多く販売されている現在、香り成分は至る所に存在します。そのため、香りで体調を崩すようになってしまい、当たり前の社会生活が送れなくなる人が増えているのです。
これに関しては、添付のパンフレットもお目通しいただけますでしょうか?
私共「香害認知を広める会」は、香害の認知を広めることで、被害を感じている人がより生活しやすくなること、そして新たな被害者を増やさないことを目的に活動するボランティアグループです。
この度は、この香害に関して貴会にお願いがあり、こうして連絡させていただきました。
現在、道の駅でトイレに芳香剤を設置している場合、その撤去を考えていただけませんでしょうか?
● 道の駅のトイレが香料が強くて入れない
各地の魅力的な道の駅、見て回るだけでも楽しいものです。多くが自然豊かな場所にあるので、周辺に商用施設がなく、ドライブ途中のトイレ休憩を兼ねて寄られる方も多いと思います。
しかし、芳香剤の成分により、トイレの使用に際して困ることがあります。
我慢して使えるなら良いのですが、体調不良が収まらず、何日も苦しむ場合もあります。また、移香により自分や車に付着してしまうと、車に乗って帰ることすら困難になる場合もあります。
● みんなが立ち寄ることが出来る場所であって欲しい
香りの成分が苦手な方は、アレルギーや化学物質過敏症の人だけではありません。つわりのある妊婦さん、喘息をお持ちの方、そして車酔いした子どもにとっても辛いものです。
芳香剤があることで困る人はいても、芳香剤がないことで困る人はいないのではないでしょうか?
公共の施設である道の駅は、誰もが苦痛を感じることなく使える場所であって欲しいと思います。
● 高速道サービスエリアの考え方
高速道サービスエリアでは、トイレの芳香剤の設置は少ないです。以前、この件について中日本高速道路株式会社(ネクスコ中日本)に問い合わせをした際、以下のようなお返事を頂いたことがあります。
”香害に配慮して芳香剤を置いていない、というわけではない。ただ、トイレにありがちな不快なにおいは、掃除と除菌を重点的に行って、においを発生する物質を無くすことに力を入れている。芳香剤でごまかすという考え方ではない。”
確かに、高速道サービスエリアでは、トイレの清掃をされている方をよく見かけます。一方、道の駅では、営業時間内に何度もトイレ掃除をする人員の手配は難しいだろうということも理解できます。
ただ一般的な話として、掃除が行き届いたきれいなトイレは、多くの人が汚さないように使うものです。逆に、ゴミが散乱しクモの巣が張っているようなトイレでは、汚すことを気にしないばかりか、使用すること自体に嫌悪感を感じることでしょう。
トイレ独特のにおいに対しては、「清掃と換気をよく行うこと」に重点を置いた対応をご検討いただけませんでしょうか?
● 道の駅「瀬女」でトイレ芳香剤の撤去
昨年7月、近隣の市に香害の対策をお願いした際、石川県白山市にある道の駅瀬女のトイレの芳香剤で困っていることを伝えました。
当初その管理公社からは、「多数の方のご利用による”トイレ臭”を抑えるにあたり場合によっては、必要最低限の芳香剤の設置はやむを得ない」というお返事でしたが、最終的には以下のようなお返事を頂きました。
「試験的に芳香剤を全量取り外すとともに徹底した清掃を行い、トイレ臭の経過観察を行いました。その結果、問題は認められなかった事から、芳香剤を撤去することとしました。今まで慣例的に設置していましたので、今回のご指摘により、不必要な芳香剤等による健康被害と環境への悪影響への認識を持つことが出来ました。」
道の駅瀬女は、白山スーパー林道の手前にあり、私もよく立ち寄る場所です。このお返事を頂いてから数週間後、おそるおそるトイレに近づいたところ、以前の香りはほとんど無くなっており、今では安心して使わせていただくことが出来ています。白山市地域振興公社さまのご理解とご対応には、本当に感謝しております。
経緯の詳細は、拙ブログにまとめています。ぜひお読みいただけませんでしょうか?
https://ameblo.jp/hotaru-laundry/entry-12620427472.html
※アメブロ「猫とお洗濯と田舎暮らし」 道の駅「瀬女」で芳香剤の撤去っ!!(2020/9/15 )
● その土地の空気を感じられるのが道の駅
道の駅は、自然豊かな場所や景観の良い場所に多くあると感じます。海・山それぞれの雰囲気を味わいながら、自然の空気を堪能できるのも魅力のひとつでしょう。
トイレで使用されている芳香剤の香りは、トイレ内に留まらず、周辺にも拡散しています。
その土地に全く所縁のない香りを漂わせる芳香剤の使用は、その土地の雰囲気をそのまま味わってもらう妨げになるのではないでしょうか?
また、これは、生分解性の悪い合成香料やプラスチック製のマイクロカプセルを大気中に放出することになり、自然環境への負荷にも繋がります。
地域の振興と保全を考えると、使用しないメリットは大きいのではないでしょうか?
以上が、トイレの芳香剤の撤去をしていただきたい理由です。
道の駅の方針は、各駅・各管理団体それぞれかも知れません。
まずは、今回のお願いについて、貴会から各道の駅に周知して下さいませんでしょうか?
さらに貴会の方で必要性を感じて頂けましたら、トイレの芳香剤の撤去について、各道の駅に提案・進言してくださいませんでしょうか?
最後にもうひとつ、ポスター掲示についてのお願いです。
香りの成分による健康被害については、国の方でも認識をしており、対応を始められたところです。先月4日には、消費者庁ホームページで、5省庁連名のポスター「その香り困っている人がいるかも?」が公開されました(添付のポスター)。
こちらのポスターの掲示をご検討くださいませんでしょうか?多くの方の目に触れることで、香害という新しい社会問題を知っていただくきっかけになると思います。
また、全国の市町村の中には、独自のポスターを作成されているところもあります。各道の駅の方に一度ご確認していただけますとうれしいです。
以上2点につきまして、今秋の行楽シーズンに向け、10月13日あたりまでに貴会のお考えをお伺いしたいと思います。
お忙しい中とは存じますが、ご対応下さいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2021年9月21日 香害認知を広める会 園山まり子
★寄せられた体験談・ご意見
●山梨県内の道の駅でのこと。店内にあるトイレと手洗い場の芳香剤の香りが、飲食スペースの食卓まで漂ってきていて、食事ができませんでした。
●新しくなった山形県のある道の駅で、気持ち良く買い物と食事をしました。
その後、店内のトイレに入ったところ、芳香剤の香りで頭痛とめまいが起こってしまいました。こちらのトイレは、清潔感があり、とてもきれいにお掃除されているので、芳香剤が無くても良いのではと思いました。
●高知県に行ったときのこと。夜中に到着して、道の駅で車中泊をする予定でした。ネットで下調べをしていたら、そこの朝食がとても美味しそうだったので、朝食も楽しみにしていました。
しかし、到着した道の駅は、トイレの芳香剤が強くて近づけず、手や顔を洗うことすらできませんでした。そのトイレ入口には扉がなかったため、溢れた香りが駐車場まで漂い、それを避けるために道の駅を離れて近辺を彷徨うことに…。長距離の運転の後、しかも真っ暗で土地勘がない中だったので、本当に困りました。
●奈良県で外出中に急にお腹が痛くなり、近くにあった道の駅のトイレに入りました。入った瞬間、芳香剤か何かの香りが強くて、入るのをためらうほどでしたが、他にトイレがなく仕方なく利用しました。
マスクをして息を止めたりしていましたが、お腹を下していたのでなかなかトイレから出ることができず、香りに耐えられなくなり吐きました。約15分程、トイレから出たくても出られず、苦しくてつらくて泣きました。地獄のようでした。
髪の毛や服にも香りが付いてしまい、急いで帰宅してシャワーを浴び着替えました。
あの道の駅へは2度と行かないと思います。
●今回は芳香剤の撤去のお願いですが、香り付きハンドソープも一緒に変えて欲しいと思いました。でも一気にではなく、徐々に認識を深めて変えてもらえたら良いですね。道の駅に安心して寄れたら助かります。
●妊娠中に、初めて行った大阪府の道の駅のトイレを利用しました。芳香剤の香りがキツくて、お腹が張って痛くなり、吐きました。その日は一日中ずっと気分が悪くてぐったり寝込んでいました。
産後も強い香りで吐き気と頭が痛くなります。子どもも頭が痛いと言います。
香りで具合が悪くなる人もいるので、トイレに芳香剤等は置かないでいただけますよう、どうかお願いします。
●私は足が不自由で車椅子に乗っています。
道の駅はバリアフリーのところが多く、その土地の新鮮な美味しいものが食べられたり、お土産が買えるので大好きで、旅先で見かけるとよく利用します。
先日行った和歌山県の道の駅で、多目的トイレの芳香剤の香りがキツくて入ることができなくて困りました。その時は幸い少し余裕があったので、道の駅を出て、近くにあったスーバーマーケットのトイレを利用しました。
その道の駅で昼食を食べるつもりでしたが、もう一度戻る気にはなれず、残念でしたが別のお店で食べました。
●福井県のある道の駅で、トイレの芳香剤の香りが服や髪に付いて取れなくなってしまったことがありました。強い香りに気付いて入らなかったのですが、それでも移香してしまいました。
上着を脱いで丸め、運転を再開したところ、残っていた香りで突然頭がくらくらしてきました。車はなんとか路肩に寄せたものの、そのまま数時間、意識を失ったように眠ってしまいました。
人を轢いたり車をぶつけたりする危険性を考えると、出先での香りの付着は本当に怖いです。たかが芳香剤…と思われがちですが、人の命に関わる可能性もあることを知っていただき、安易な芳香剤の設置は見直してもらいたいなと思います。
●いろんな人が利用する公共のトイレ、清潔に掃除と換気をされていれば、余計な香りは不要だと思います。
●今回はトイレの芳香剤についてのお願いですが、店員さんの香り付き洗剤や柔軟剤でも、マイクロカプセルが使われていると香りが移ることも知って欲しいです。
近くの道の駅は、地元の方が育てた野菜や山菜・無添加のお豆腐、手作りのお菓子やお惣菜などたくさんの商品があり、活気もあってとても魅力的です。トイレの芳香剤もないのでよく利用させて頂いてます。ただ、いつもいる店員さんの柔軟剤の香りが強いのです。その香りがついている商品を買うことも食べることも困難で、今は店内に入ることも出来なくなってしまいました。
お客さんが落としていく香りの付着はなかなか避けれないですが、せめて店員さんだけでも無香料の洗剤を使ってもらえたら随分違うと思います。
●多目的トイレは、個室で使用頻度が少ないためか、空気がこもり、芳香剤が置いてあるとキツくて入れない事がよくあります。
車椅子の人だけでなく、ベビーカーや赤ちゃんのおむつがえで小さい子や妊婦さん、オストメイトで抗ガン剤使用中の方なども利用したりされるかと思います。化学物質過敏症や喘息の悪化など、香りで健康を害する人もいます。
道の駅が大好きなので、全国どこでも安心して利用できるように、ご理解とご配慮をよろしくお願い致します。
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