Daft Punk | NO ROCK NO LIFE !!!

NO ROCK NO LIFE !!!

ロックと映画が大好きな蛍のブログです☆基本的にはビートルズや音楽関連の記事をアップしていますが、多趣味の為、たまに全く関係のない記事も。短文よりも長文派。たまに乙女的発言が出るので要注意!

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【ダフトパンクってどんな人たち?】 
今日の世界的ミュージックシーンにおいて、ハウス、テクノ界を代表するデュオ。メンバーはトーマ・バンガルテル、ギ=マニュエルの二人で、1994年にデビュー。共にフランス出身です。私自身は個人的にイギリスやアメリカの音楽を聴くことが多いので二人がフランス出身と聞いた時はかなりびっくりでした。

さて、ダフトパンクといえば、ロボットのようなマスクを被りライブやPVに出演することで有名ですが…これについては実はとあるエピソードが存在します。1999年9月9日、彼らはコンピューターの作業に打ち込んでいた。ところが、突然作業していた機材が爆発。二人はその事故と機材のバグに巻き込まれ、いつの間にかサイボーグとなってしまった…とのこと。まるで映画や漫画の世界のエピソードですが、信じるか否かはあなた次第といったところ(笑)私も初めて彼らの姿を見た時はとても驚きましたが、でも逆に言えばこのロボットの姿だからこそ、デジタルで未来的な彼らの楽曲は更にリアリティが増し、魅力が溢れているのではないでしょうか。更に、オタク文化が根強い我らが日本的にも二人のロボット的なスタイルは親しみやすく、そして何となく愛着が湧くので受け入れやすいのではないかとも思っています。その証拠に、ここ日本では二人をモデルにしたダフトパンクフィギュアが完全限定生産で販売されているのです!(笑)私自身もスマホの待ち受け画像やPCのデスクトップに二人の壁紙を設定することもあり、個人的にもこの二人のロボット的なスタイルに非常に好感を持っています。



【ダフトパンクの音楽とは?】
さて、いきなり冒頭から「二人はサイボーグとなってしまった!」なんていう仰天エピソードを紹介してしまい、「こんなロボットがどんな曲を作るの?!」と思われた方も多いかと思いますが(笑)しかしながら、テクノやハウスに詳しくなくても、彼らの曲は誰もが絶対に一度は耳にしていると私自身、断言できます。何故なら、彼らの曲はCMに使われる頻度が非常に多いからです。その中でも最も有名なのがこちらではないでしょうか。



One More Time
携帯会社、車のCMに使われていました。テクノというとボーカルが入っておらず、電子音がずっとピコピコ鳴っているようなイメージがありますが、この曲はボーカルが入っているし、ノリが良い。そしてメロディーも覚えやすくてキャッチーなのでファンの間でも人気が高い曲です。テクノが全く分からない!という人にも受け入れやすい曲調なのではないかな~と思います。



Harder, Better, Faster, Stronger (邦題:仕事は終わらない)
これも有名かな?私は実はこの曲が一番お気に入りかもしれません。日本では「仕事は終わらない」という邦題ですが、この曲を聞いているとノリノリになってしまってまさに「仕事が終わらない」です。まぁ、こちらはワンモアタイムに比べるとかなりクセがあるので一般的にはちょっと「?!」となってしまうかもしれませんが(笑)



Around The World
PV的にも、楽曲的にもオススメ!PVはビョークやレディオヘッド、そしてイギリスのテクノデュオ、ケミカルブラザーズのPVも手掛けたミシェル・ゴンドリーが担当しており、とてもアートな作品に仕上がっています。初めて見た時はあまりに独特な世界観に「なんじゃこれは!」となったのですが、ダフトパンク特有の不思議なダンスミュージックと映像の独特な世界観がマッチしていて今では私自身、かなりお気に入りのPV&曲です。ちなみにミシェルゴンドリーはダフトパンクの二人と同じ、フランス出身の映像作家であります。だから世界観がとてもマッチするのかもしれませんね~。



Robot Rock
「テクノなんて興味ないし!俺は断然ロックだ!!」と思っているそこのあなた!まずはこれを聴いてから判断なさい(`・ω・´)キリッ 
そう、ロックが好きな方にもオススメなのがこちら。ギターのサウンドがゴリゴリなまさにロックな一曲!ロボット二人がノリノリでギターを弾き、ドラムを叩いていることも個人的には萌えポイントのひとつであります(笑)今となっては古い、ブラウン管テレビをモチーフにしているところもいいですね。ところで「なんでこの二人はロボットなのに楽器ができるの?!」と疑問に思われた方もいるかもしれませんが…実はこの二人は昔(サボーグになる前ですね・笑)、バンドを組んでいたことがあるのです。で、そのバンドはとあるメディアに「ダフト(愚かな)パンク」と酷評をされてしまうのですが、二人はなんとその酷評に凹むどころか「ダフトパンク」という言葉自体をとても気に入り、後のユニット名の由来となったという…またしても面白いエピソードですねぇ。



Technologic
動画のサムネがちょっと怖いですが(笑)こちらはダフトパンクらしい個性溢れるダンスミュージック!凄くノリが良いので聴いていると今にも踊り出しそうなくらいなんですが、それに沿ってひたすらデジタルボイスで繰り返される無機質な単語がまるでお経のようでとっても不思議な世界観。これぞダフトパンクワールド!!!!こちらのPVにも二人の姿がありますが、何故か吉田兄弟(三味線界の有名人ですね・笑)のようなスタイルでのギターさばき(笑)個人的にはこのグロかわいい人形をお互いの真ん中に挟んでじっと見つめる、何だか可愛らしいロボット二人に萌えるPVだったりします(´ω`)



【グラミー賞で五冠を達成したダフトパンク】
先ほどは彼らの代表曲をざっとご紹介してきましたが、音楽ファンの中には「ダフトパンク」と聞いてグラミー賞の話題を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。私はそれ以前から彼らの音楽を知っていた人間ですが、この授賞式で行われた彼らのパフォーマンスがあまりにかっこよくて感激&感動し、現在はその勢いに乗って久しぶりの彼らの音源を引っ張り出してヘビロテする毎日に(笑)このグラミー賞、ビートルズファンでもある私にとっては元々ポールとリンゴの共演が目当てで録画していたものだったのですが…ダフトパンクのパフォーマンスはそんな私のビートルズ愛を全て塗り替えてしまうのではないかというぐらいの(※あくまでも例えですよ!)迫力と刺激を残していったのです。

さて、そんなダフトパンクは2013年に発売された一枚のアルバムで以下を受賞しています。

・最優秀レコード賞 「ゲット・ラッキー 」
・最優秀アルバム賞 「ランダム・アクセス・メモリーズ」
・最優秀ポップ デュオ/グループ賞 「ゲット・ラッキー 」
・最優秀ダンス/エレクトロニカ賞 「ランダム・アクセス・メモリーズ」
・最優秀エンジニア・アルバム賞 「ランダム・アクセス・メモリーズ」

そのモンスター的なアルバムが"Random Access Memories"です。これまで元ある曲をサンプリングしたりなど機械的な音楽を作ってきた二人でしたが、このアルバムでは新境地を開拓。なんとほぼ全ての楽曲が生音による製作なのです。最優秀レコード賞を獲得した「ゲットラッキー」を聴けば、これまでの彼らの曲と明らかに違うのが一目瞭然。まるで70年代に流行したディスコミュージックのような雰囲気がメインの作品となっています。



Get Lucky
初めて聴いた時、アースウィンド&ファイヤーによく似ているな~と思いました。とてもノリが良くて大好きな一曲。個人的にはこの曲ばかりリピートしても飽きないぐらい(笑)70年代のディスコミュージック風なんだけど、でもそれでいて間奏には彼らお得意のロボットボイスによる無機質なボーカルが入っていたりしてきちんとテクノミュージックの雰囲気も活かされているところが良い。そして忘れてはいけないのがPVにも出演している二人の豪華ゲスト!!ネプチューンズのファレル・ウィリアムス、そしてシックのナイル・ロジャースです。ファレルの綺麗なファルセットが効いたボーカルが耳に心地良く、静かに安定したリズムを刻むナイルのギターのカッティングが曲の雰囲気を盛り上げていますね。この二人とはグラミー賞のパフォーマンスでも共演しています。



Grammy Awords 2014
これがその世界的にも話題となったグラミー賞のパフォーマンス。ファレルとナイル、そして更にまさかのスティービーワンダーも加わった最強コラボに全世界が感動と興奮に震えましたね!(笑)「ゲットラッキー~おしゃれフリーク~アナザースター」というダフトパンクお得意のマッシュアップを駆使した豪華&贅沢メドレー!名曲のそこかしこにちゃっかり自分達の音源をぶっこんでくる辺りがニクい。本物を使ってマッシュアップとは…ダフトパンクにしかできないパフォーマンスでしょう。客席ではポールとリンゴを始め、世界的なスター達が我を忘れて踊りまくっており、その楽しそうな姿をカメラがバッチリ捉えています。



Album Of The Year
更にこちらは最優秀アルバム賞を受賞した際のダフトパンク二人の反応。ロボットの仮面で表情が分からないのでその分、長―くハグをして喜びを分かち合ったのではないでしょうか…うーん、なんともホッコリ&微笑ましい光景ですね(´ω`)ちなみに二人は喋ることができないらしく、受賞のコメントもファレルが全て代行しています。こんな授賞式、見たことないよ!(笑)



【ざっくりアルバム解説】
さて、一通り彼らの音楽をご紹介してきましたがここではアルバムについてちょっと解説していきたいと思います。解説といっても私はテクノにはそんなに詳しくないのでざっくりとしたものになってしまいますが(笑)「ダフトパンク興味あるけど、でもどれから聴いたらいいのか分からん!」という方の為に少しでもご参考になればと思います。彼らのオリジナルアルバムは全部で4枚リリースされています。しかし、そのいずれも雰囲気の異なった作品なのです。以下でまずはオリジナルアルバム全般をざっとご紹介。

"Homework"
1997年リリースのデビューアルバム。(2007年に再発)この頃はいかにもテクノやハウスの要素が強く、インスト曲の方が多かった。代表曲「アラウンドザワールド」「ダ・ファンク」など。

"Discovery"
2001年リリースの2ndアルバム。前作から一転、ボーカル入りのメロディアスなダンスチューンが圧倒的に多くなる。代表曲「ワンモアタイム」「仕事が終わらない」など。

"Human After All~原点回帰" 
2005年リリース。これまでのキャリアを活かしながらも邦題の通り、原点回帰を目指した3rdアルバム。デジタルボイスを駆使したボーカル入りの独特な曲が多く、エレクトロミュージックと呼ばれるに相応しい作品。代表曲「ヒューマンアフターオール」「ロボットロック」「テクノロジック」など。

"Random Access Memories"
2013年リリース。音楽的にも高く評価され、グラミー賞で見事五冠達成したモンスターアルバム。デジタルなサウンドがメインだったこれまでの作品から一転、生音を意識し、多数の豪華アーティストたちとも共演を果たした。テクノ、ハウスが融合したディスコミュージックという雰囲気が漂う作品。代表曲「ゲットラッキー」「ルーズ・ユア・セルフ・トゥ・ダンス」など。



【初心者向け】
自身が普段どんなジャンルの音楽が好きか、というのにもよりますが、初めて聴く上で一番のオススメアルバムは、ファンの間でも人気の高い2ndアルバム"Discovery"です。1stアルバムではインストのみの曲が多数でしたが、この作品ではほとんどにメロディアスなボーカルが入り、全体的な雰囲気も踊れるダンスミュージックになっています。「ダフトパンクの音楽とは?」の冒頭でもご紹介した「ワンモアタイム」と「仕事が終わらない」といった有名な二曲も収録されていますし、アルバムの雰囲気もとっつきやすいので初めて彼らの作品に触れるには一番聴きやすいアルバムだと思います。ちなみにこの作品では銀河鉄道999などで有名な松本零士さんがPVなどの映像やビジュアル面でのデザインを担当しており、まさかのコラボが実現しています。ダフトパンクの二人は元々、松本さんの作品が好きだったそうでそこからコラボの実現へと繋がったということです。このディスカバリーが気に入った方は先にご紹介したグラミー賞作品「ランダムアクセスメモリーズ」も聴いてみるといいかもしれません。ディスカバリーとはまたちょっと雰囲気が異なりますが、ボーカルが入っている歌ものが好きな人は気に入るかも。



【テクノ、ハウスファン向け】
元々テクノが好きだった方には1stアルバム"Homework"そして、3rdアルバム"Human After All"がオススメ。二枚ともインスト、そしてデジタルなロボットボイスによるボーカルが駆使されている、これぞテクノ!といった雰囲気の作品です。2ndアルバムで少し冒険をした二人が3rdで挑んだのがアルバムの邦題にもなっている「原点回帰」です。しかし、原点に返るといっても単純に返るだけではなく、二人がこれまで培ってきた技術やアイデアを活かしながら原点回帰を目指したのだと思います。その違いは「アラウンドザワールド」と「テクノロジック」を聴き比べると分かりやすいかも。前者から進化を遂げた後者はテクノサウンドとダンスミュージックの融合、という感じがするのは私だけではないはず!



【まずはベスト盤だろ!という人向け】
「いきなりオリジナルアルバムを聴くのはちょっと…まずはシングル全般を聴いてみたいんだが…」という方は彼らのベストアルバム"MUSIQUE VOL.1 1993-2005"がオススメ。ただし、こちらは2006年にリリースされた作品のため、最新作「ランダムアクセスメモリーズ」の楽曲は収録されていないのでご注意ください。ちなみに私はこのベスト盤から入りました。彼らの進化途上が丸分かりだし、自分の好みのジャンルに合った曲をすぐに発見できるのでベスト盤から入るのも良い方法かもしれません。



【番外編】
番外編としては「アライブ1997」「ピラミッド大作戦」という二枚のライブアルバム(ただし前者は限定品のため現在は入手困難)「ダフトクラブ」というリミックスアルバム、そして彼らが音楽を手掛けたディズニー映画「トロン:レガシー」のサウンドトラックといった4枚の企画・編集アルバムがリリースされていますので、気になる方はこちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。ちなみに「ダフトクラブ」にはDVDが付属されており、来日した際の彼らのコミカルな様子やインタビュー(もちろんロボットのまま)などが収録されています。「あれ?二人って喋れないんじゃなかったっけ?!」って思った方は私だけではないはず…この時期はまだ言葉が話せたのでしょうか(そう思うことにしよう・笑)ファンの間でも評判が良いので個人的にはライブアルバムが一番聴いてみたいのですが、地元のレンタルショップにはないので今度自分で購入しようかな~と思っています。「トロン:レガシー」は映画自体の評判はあまり良くないのですが、ダフトパンクが手掛けた音楽だけは絶賛の嵐だったそうです。私はまだ映画を観ていないので何ともいえませんが…ちなみに映画にはダフトパンクの二人もクラブのDJというチョイ役で出演しているそうな。



【とにかくライブが凄いダフトパンク】
先ほど、私自身もベスト盤から入った、と書きましたがある意味ではライブを見て本格的にハマッたといっても過言ではありません。何故なら、彼らのライブはめちゃくちゃかっこいいからです。とはいっても私はまだ生で観たことがないので映像の中での鑑賞ですが(笑)グラミー賞のパフォーマンスでもちょっとご紹介しましたが、とにかく彼らのパフォーマンスは自らの音楽で観客を煽りに煽ります。ライブ、というと音楽を奏でる本人が仕草や掛け声で観客を煽ることがほとんど。しかし、ダフトパンクの二人はステージで黙々と作業に打ち込むのみで(たまーに手を振ったり手拍子をしてみせたりはしますが)自ら煽ることはありません。それは何故か?自らが煽らなくても、音楽が自然と観客のテンションを盛り上げてくれるからだと私は思っています。自分の音楽だけで観客を喜ばせる。これは、アーティストとしては最も目指すべきライブパフォーマンスのあり方なのではないでしょうか。



Summer Sonic 2006
2006年のサマソニの映像。物凄くカオスな空間である。グラミー賞のパフォーマンスでもありましたが、彼らのライブは自分達の曲を繋ぎ合わせて盛り上げるんですがその繋ぎと複数の曲の融合のさせ方が絶妙!

彼らは日本ではこれ以外のライブを行っていないようなので、本格的にツアーを回る機会があったらぜひ日本でもワンマンライブをやって欲しいな~と思っています。「ランダムアクセスメモリーズ」が出た今、彼らがライブをやるとしたら一体どんなパフォーマンスになるのか…とても興味がありますね!彼らのライブ映像は他にも色々あるので気になる方はぜひ検索してみてはいかがでしょうか。



【最後に】
リリースする度に進化を遂げるダフトパンクの二人。これからも様々なチャレンジで私達を驚かせて欲しいですね!私自身、テクノやハウスといったジャンルはそんなに詳しくないのですが、ダフトパンクはこのジャンルの中では一番入りやすい音楽だと思います。「テクノを聴いてみたいけどよく分からない」という悩める方、はたまた「ダフトパンクってなんか面白そうで興味津々!」という方などなど、ぜひこの機会に聴いてみてはいかがでしょうか?