出産レポート〜帝王切開手術、生まれるまで〜 | many happy things await for you

many happy things await for you

いつか君に送る恋文

少しずつ書いて行きます。
携帯からなので、読みにくいかもしれませんが…。


25日、手術の日の朝。
6時頃目を覚まし、外を見ると快晴。
この梅雨のど真ん中に、
言わずと知れた雨女の私が出産しようとしてるのに、
こんなにきれいな水色なんて!
よかったね、ちび!
と気合いが入る。


昨夜の夕食を最後に絶食。
水かお茶はまだ良いのでちびちび飲む。
7時浣腸。
浣腸って…すごく久しぶりにしたけど、
あんなに痛かったっけ!
どこまで我慢するか自分次第ってとこがまた辛い。
この痛みを越えたなら、
きっと手術も大丈夫だとすら思えた。


午前中はゆっくり。
病衣に着替えてすることもなく過ごす。


11時前から点滴スタート。
11時頃ダブル母登場。
少し遅れて彼も来てくれる。
まだリラックスしてて、世間話等。


半頃にトイレを済ますよう言われ、
血圧測定、検温。
50分頃歩いて手術室に移動。


この時もまだ元気。
手術室の前で彼達に、
「行ってきまーす!」
と笑顔で手を振った。



初めて入る手術室は、意外に広くてびっくり。
いくつもドアを抜けて、1番奥の部屋へ。
手術スタッフの看護士さん達が明るくいろいろ話しかけてくれるので、なんかずっと笑ってた。
麻酔科、小児科、産科のドクター等、皆さんと挨拶。
なんだか七人の侍みたいでゾクゾクした。


バースプランで、経過等詳しく説明して欲しい、
と希望していたので、
ひとつひとつ細かく説明してくれる。
なので、次は何をされるんだろう…
という恐怖がなかった。
ドラマみたいな緊迫した感じはなくて、
ホントに今から腹を切るんだろうか?
と疑うようなアットホームさ。
助かりました。


1番恐れていた腰椎麻酔。
これが痛い!って聞いてたから…。
でも先に皮膚の麻酔もしてくれたせいか、
全然我慢できる痛みだった。
さっきした点滴の注射のが痛かったくらい。


そこから少しずつ足が痺れて来て、
あっという間に動かなくなる。
麻酔が効いたかどうかは、
氷をあてて冷たいかどうかで判断するそう。
ホントにすぐ冷たくなくなったので驚いた。


本当に痛くないんだ…
と安心するが、
麻酔の効きと共に訪れる気分不快。
肩にずっしり重しを置かれてるような。
吐き気もしてくる。
表情を見て麻酔科ドクターがすぐに声をかけてくれた。
ゆっくり息をしてみて下さいね、
と言われたので、深呼吸に集中。
しっかりしろ、しっかりしろ私!
と言い聞かせてたら、だんだんと楽になった。


お腹の様子は見えないので、
ライトにぼんやり映るのを必死で見てた。
けど、始めますね、ってとこで、
顔周りすっぽりテントのように被われてしまった。
残念…。


でも、ちょくちょく麻酔科ドクターや看護士さんが覗き込んで、
進み具合を教えてくれる。
切られてる感は全然わからなかった。
ただお腹がグラグラ揺れてる感じ。
内臓があらわになってるなんて想像つかない。


切られ始めてからは、
ひたすらちびに話しかけた。
頭の中を幸せなイメージでいっぱいにして、
怖いことじゃないんよ、
って伝え続けた。


もうすぐ会えるんよ。
みんながちびのこと待ってるんよ。
ここにいるスタッフの皆さんも、今、ちびが無事生まれる事だけ考えて頑張ってくれとってんよ。
そもそもね、ちびが生まれることになったのは、父さんと母さんが出会ったからなんよ。
父さんはすごく優しい人で、父さんと出会って、母さんはもう寂しくなくなったんよ。
これからは母さんがもっと強くなって、父さんのこともちびのことも守ってあげるけんね。
だから安心して出て来たらいいんよ。
素晴らしいことが、たくさん待ってるんだから。



その時、
「はい、赤ちゃん出ますよ!」
のすぐ後に、元気な産声。
聞こえた瞬間に、涙が出てきました。

「これは大きいわ!おちんちんついてるよー!」
と、高く持ち上げて見せてくれた。


処置の為一度連れていかれた赤ちゃん。
離れた場所からも元気に泣く声。
無事だった。
それだけで、意地を張らずに切ってよかった、と思えた。


本当に、どこから出て来るか、どうやって出て来るかなんて、問題じゃなかった。
私はすごく痛い想いをした訳でもなければ、
自分がすごく頑張った訳でもない。
たくさんの人の力を借りて生ませてもらったけど、
我が子の初めての声を聞いた時、
お腹ぱっくり開いた状態ながら、
この世界ってなんていいところなんだろうって、
生きてるってなんて嬉しいんだろうって思った。
夢みたいだって。


きれいになって顔の傍まで来てくれた息子と記念撮影。
言いたいことはいっぱいあったのに、
「かわいい…。がんばった…。よろしく…。」
そんなことしか言えませんでした。