専門店は健康感や調理法、増量展開等、さまざまな商品化に取り組む印象が強い。コンビニは500円台を強化するチェーンが優勢だった。

 

ほっともっと 野菜摂取等、健康訴求を強化

肉増しの牛すき焼き弁当を除き、プライスゾーンは300円台~500円台。アイテムを絞り、量目の幅を広げる傾向が強かったが、11月は、明太のり弁当、中華あんかけごはん、牛すき焼き弁当、鶏そぼろ弁当、鮭わかめ弁当の5アイテムを軸に展開した。主菜の明太子にこだわった明太のり弁当の他、中華あんかけごはん等では、1日必要摂取量の1/2の野菜を摂取できる商品化や、具材のバランスを意識した商品化を行った。健康訴求を強化した商品展開が特徴。

 

オリジン弁当 店内調理による差別化訴求

肉トリプル丼や、量目対応の豚焼肉弁当、牛肉50%増量の牛すき焼き弁当等、ボリューム系商品を強化。高出力コンロ焼成の豚焼肉弁当や、黒ゴマの揚げ粉への混合等、店内調理による差別化を訴求する。銀鮭の西京焼き弁当は、主菜の銀鮭の規格と味付にこだわった一品。価格帯は999円の肉トリプル丼を筆頭に、6品中4品が500円超。

 

セブン-イレブン 500円台に山を作る展開

セブン-イレブンは、500円台に「山」を作る展開。13品中9品が500円台である。「たんぱく質が摂れる ほっけの一夜干し弁当」583円、「1/2日分の野菜が摂れる9種具材の中華丼」497円等、栄養を訴求する商品の他、「まんぷく!肉盛りコンボ」594円等、ボリューム系の商品が目立つ。銀鮭とだし巻卵をメーンにした、主菜強化を狙った「銀鮭焼き漬けとだし巻卵の弁当」594円も投入。

 

ローソン チルド弁当を積極展開

ローソンも500円台に山を作る展開。「ねぎ塩豚カルビ弁当(もち麦入りご飯)」399円等、300円台に2品を投入する一方、500円台に9品を揃えた。満足感がありながら糖質オフとした「裏切りの一杯」シリーズ、もち麦入りご飯を使った商品等、健康訴求商品の他、定番商品をチルド化した「これがシリーズ」や「まんぷくカレーピラフ&デミカツ弁当」等のボリューム系の商品も積極投入した。

 

ファミリーマート 400円台を厚めに投入

ファミリーマートは、「鶏そぼろ弁当」298円等、300円台以下2品で下を押さえ、400円台に5品、500円台に4品を投入した。「炙り焼三元豚のねぎ塩カルビ重」430円等、炙り焼の調理法による商品の他、「ハンバーグ&豚生姜焼弁当」550円等のボリューム系、1/3日分の野菜を摂取できる「特製中華丼」530円等の健康系を投入した。