分娩室では、いろいろと準備していましたが、いろいろと手が回らないところも

あったようで、夫がいろいろと気を遣って指示を出していたのを覚えています。

何で俺が言わないといけないんだ・・・という思いで一杯だったでしょう。


さて、分娩台にのって、子宮口も全開になり

さ~あとちょっとだ!痛いけど頑張ろう!と思っていたころ、主治医が到着しました。


ところが・・・・


「せまい・・・出てこれるかな・・・・じゃあいきんでみようか」


というお言葉。



えぇぇ~大丈夫なんかい!?

ちゅーか、もういきんでいいんかい。


って感じでした。


何度かいきんだけれど、出てこれないみたい。

頭は見えているらしいのだけど。


そして、会陰切開。

1箇所だけだと思いきや、3箇所も切ったぞ。。。。

さすがに痛かった。



ここから、主治医の顔色がかわります。


「吸引セット持ってきて!!」


という言葉とともに、周りがどんどん慌しくなります。



会社のRさんの奥さんも吸引したって言ってたな~

その吸引かぁ


と思っていたところ、吸引が始まります。



1回目NG

2回目NG

3回目NG


そこから助産師さんが三人がかりでお腹を押します。(これが超痛かった!)


ですが、子供は出てこれず。


そして、モニターをみた主治医が「帝王切開する!」と叫ぶことになるのです。

あとから聞いたところ、子供の心拍数がかなり落ちていたらしい。



「○○先生に連絡して!」とか、そういった言葉がたくさん聞こえ

いつの間にやら知らない人がたくさん分娩室にいました。

病院の近くにいた、非番のお医者さんも呼ばれたようでした。



皆の顔色が変わったので、私も怖くなりました。

そこから、分娩室から手術室へと向かうことになりました。


その間も続くMAX陣痛。

手術なら、早く楽にしてくれ!という思いもありましたが、

自分も、赤ちゃんも、両方無事でいられないかもしれないな、と思っていました。

主治医が「今、赤ちゃんの心拍が戻っているからね!大丈夫だからね!」と。



せめて赤ちゃんだけでも。



手術室では一人の助産師さんが、ずっとそばにいて手を握って

励ましつづけてくれました。

この助産師さんがいてくれなかったら、きっと耐えられなかった。



そして手術室へ行くのですが、ほぼ裸の状態でいるので寒い寒い。

さらに全裸にされ、お腹の消毒をされ、全身麻酔をされました。


そして意識ががなくなってゆくのです。



つづく・・・