都知事選についての考察を少し…
都民で今回投票に行くのですが、参院選の最中から都知事選の方が注目されていて、その注目の中身もいつもながらワイドショー先行で中身がさっぱり。
そのワイドショーを利用してアピールした小池氏がFNNの電話調査では現時点で一歩リードとのこと。

短期間で準備不足が否めない中、野党は鳥越氏に絞ったものの、与党側を支持する都民にとっては増田氏か小池氏の二人から選ぶことになり、団結力から見て鳥越氏に有利な状況に変わりない。
この前の参院選で東京都は民進党の蓮舫氏が一位なので、世論調査が小池氏一歩リードと伝えたところで半分疑ってしまう。

好き嫌い抜きに、東京都の明日を考えると今回の候補者を見比べて冷静に投票しないと後戻りできないぞと、開票後に一斉に後悔した英国と同じ道を辿ることのないよう、切実に明日を展望する必要がある。
自分の明日もわからないのに、だが東京都だけに目が行くことも良くないし直近のスキャンダルに拘りすぎるのも良くない。
「自分が」「他人が」次する行為がどう影響して何がどう作用するか、選挙に限らず想像力は重要だ。
人の意図がわかるようになるし、自分を客観視できて冷静になれる。
個人主義、自己実現を求めて、最近では「未来から逆算する思考法」をよく聞くが、結局目先の利益や自分だけ良ければいいという人々のムードが目立っている。
思考停止の時代は終わった。
今は、積極的に大衆を良くない方向に進める言動が有名人のトークに必ず入っていて、多忙な現代人の対人関係におけるモデルになってしまっている。

話を都知事選に戻すと、要は人々のムードが引き起こした人材不足の表れと見ていて、現在の日本のトップ層が薄いのだろう。
それは民度の低さと同義であり、裏表の関係だ。
既得権益を守ることで日本経済は停滞しているし、いくら明るい話題が出ようが僕は日本経済を決して楽観視していない。
他国と比べ相対的優位に立ってもだ。
東京五輪に意気込めば意気込むほど、五輪後の東京都が転落する懸念があるし、悲観すればキリがない。
先の敗戦、戦後復興と同様、純粋に将来のために今を生き、子どもに恥ずかしくないムード作りのきっかけを待ち望んでいる。