スティングレイベース買ったった【儀式編】 | BOOGIEなイーブニング!

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ベースの下手なベーシスト、ハッチのゆるーいブログです!

ツは4日後に来る予定だ。


その前にやる事は山ほどある。


先ず、自分の好きなフラットワウンド弦を買うこと。このフラットワウンド弦というのは特殊な弦で、表面がつるつるで音色的にはサスティン(音の伸び)が少なく、よりウッディな音がする。昔のベースにはこれが売られる時に張ってあったのだ。そして、昔のR&Bのベースプレイヤーの愛機には、必ずと言っていいほど、このフラットワウンド弦が張ってあった。多分、ウッドベースからの自然な流れだろう。この弦は張りっぱなしにしとけばどんどん音が良くなるらしい。あのドナルドダックダンも「使用弦?買った時に付いてたのだよ」と言ったとか言わなかったとか。


物ぐさな俺には丁度いい。


そして、このスティングレイベースとフラットワウンド弦の特性を調べているウチに実に興味深い記事があった。このスティングレイベースは、そもそもルイス・ジョンソンというスラップ奏法の神様みたいな人のためにレオ・フェンダーが設計したものなのだが、そのルイス・ジョンソン、実はレコーディングでプロデューサーのクインシー・ジョーンズにラウンドワウンド弦からフラットワウンド弦に張替えさせられたらしいのだ。なんでも、ラウンドワウンド弦特有のストリングノイズが邪魔だったからだそうだ。さすがクインシーよ!ベースの弦の音色にまでこだわる繊細な感性だからこそマイケルジャクソンのオフザウォール、スリラーやバッドも生んだんだな。

ってなことで、マイケルの名曲「ビリージーン」はルイス・ジョンソンにスティングレイ、弦はフラットワウンドでチョッパー奏法を一切使ってないと思うから聴いてみそ。コンプかけまくってるけどな。

Michael Jackson - Billie Jean



それから、現時点では黒色のピックガードが付いているので、これを鼈甲柄に変えるために社外パーツでスティングレイ用の鼈甲ピックガードを購入した。

スティングレイのピックガードはピックアップ1発タイプなら年代を問わず規格がどれもちゃんと同じらしく、特に迷わずにネットで鼈甲柄をポチった。これにより、あのボロいフィンガーレストも消えるのだ。良い事だらけだな。


▼スティングレイ用の鼈甲ピックガード



弦はLa Bella
La Bella 760FL/Deep Talkin' Bass/Light/043-104/Stainless Flat Wound
やっぱりジェームス・ジェマーソン弦はネックの反りが恐いので、その2ランク下のゲージを僕の持つ全てのベースに張っている。今回もやっぱりこのLa Bella 760FLにお世話になろう。


▼La Bella 760FL 通称ハッチ弦



そんな備品はきっちりと2日後に来た。後は御本尊を待つのみ。
佐川の配送ミスでさらに到着が2日遅れた。

自宅に届くので、あの以前味わったような「会社に届けてもらうドキドキ感」は味わえない。いいような悪いような。嬉しいような残念なような。

そして御本尊がやっと到着した。

巨大なダンボール、さらにプチプチに包まれたスティングレイを取り出すと、それはまぁ多少の残念感はあったが、比較的に綺麗な方だと思う。







先ずは俺のモノになったベース達が必ず通る儀式をしなくては。


弦交換。


元々張ってあったラウンドワウンド弦をフラットワウンド弦に張替えた。そもそもヤフオクでは多少逆反りと書いてあった気がするので、この張力の高いフラットワウンド弦を張ったら、プラマイゼロになるんじゃないかと淡い期待を寄せている。
弦を外すついでに…


ピックガードの交換。


指置きを外そうとするも、完全にネジが錆びていて、古代遺跡のように朽ちていた。そこをなんとか拝みながら、回して回してやっと外す。そして周りのネジも外してから、新しい鼈甲ピックガードをハメ替えた。これが一番心配だったというか、ちゃんと社外品のでも合うのか心配だったのだ。一応レビューには問題無く付け替えれた人がいたので購入したのだが、そりゃ自分でやってみないと。付けられなければ、下敷きにもならない穴の空いたただのプラスチックの板切れと化すのだ。結果は…


気持ちいいほどピッタンコ。


惚れ惚れしたので他のベース同様にモッズベーシストの証しである、サザンソウルのステッカーを貼った。実はこのステッカーを貼る事には意味があるのだ。


▼サザンソウルのステッカー



バンドメンバーとスタジオに入り、メンバーがどの位の時間、この新しいベースに気がつかないのかをチェックするために、他のベース同様の位置にカモフラージュの意味で貼ったのだ。つったって、ジャズベからスティングレイという大分デザインの違うベースなので、すぐにバレるだろうけどな。

その辺の詳細は、スティングレイベース買ったった【スタジオ編】にて発表しよう。

おっと、それからあのボディ裏のシールを剥がしてやらないと。

このステッカーから、前の所有者の情報が得られるかも知れぬが、知ってどうするという気もする。しかし、心根がストーカー気質なので、この際調べてみることにした。読者サービスである。


Rock on



このガイコツのステッカーは池袋ペンタのステッカーだった。


Just Paranoid



このステッカーは、東京を中心に活動するオルタナティブ・ロックバンド「Just Paranoid(ジャスト・パラノイド )」。通称「ジャスパラ」のものだった。HPを見ると…


April 30, 2015
ベーシスト「K.Kentiro」がJust Paranoidから脱退することが決まりました。



ま、まさかな。


ガンプラ製作ようのガンダムシンナーで綺麗にこのシールを剥がした。と、同時にシンナーでほろ酔い気分になる。吉田類のシンナー版みたいな状況だ。ハッチのシンナー放浪記はこの辺にしとこう。

全ての準備が終わったので、試奏する事にした。ネックはジャズベに比べてかなり太め、正直弾きづらい。

▼太めのネック



ピックアップの位置がかなり下のブリッジ寄りにあるので、親指を置く場所は一番前の角っこにちょいと乗せた。


▼ここに指を置くの



まぁ、指置きを付ける程の問題では無いようだ。内蔵プリアンプを弄ろうとした時に、前回茶水の楽器屋で試奏したモデルとの大きな違いに気がついた。

トーンノブが1個足りない。





調べてみるとスティングレイベースっつーのは、沢山の種類が出ていて、僕のはクラシックタイプの復刻版。トーンノブは2個。ベースとトレブルだけのシンプルなモデルだったのだ。そんなのも調べんと良くぞ買うたなと言われそうだが、こちとらベロベロで、オマケにヤフオクでポチったんだからしゃーない。

でも、逆にブリッジにミュートスポンジが付いていて、4本それぞれの弦に好みのミュート効果が得られ、こいつがかなり便利だった。


▼ミュートスポンジ



自宅の小型アンプacoustic B10で試奏する限り、なかなかいいんじゃないか。





スティングレイ特有のあのバインバイン感はフラットワウンド弦とミュートスポンジで上手い事消しさった。

後はスタジオでEDDIE PUMPKIN’S HIGHにどう順応するのかの最終チェック、そしてその翌日にはライブである。試験段階からイッキに実戦配備という、まるでジオングのような展開になってきた。

あんなの飾りです。
偉い人にはそれがわからんのですよ。